POWERED by HAKOBAKA vol.1
その昔、モータースポーツに夢中でした。
そもそものきっかけは70年代後半にまで遡りますが、決定的だったのはやはり80年代半ばからの第二期ホンダ。エンジンサプライヤーとしての輝かしい戦績と共に、コンストラクターであるウィリアムズやマクラーレンのボディに描かれた”POWERED by HONDA”のロゴが眩しかったものです。
翻って2010年、一箱古本市。
一箱古本市におけるエンジン、それはやはり箱の中に並べられる本。他方ボディは、外側を覆う意味からも本を並べる箱。本は店主として参加する私自身が用意するもの。つまり、エンジンサプライヤー。では、ボディは?。これまでは既製のトランクや木箱を自らが用意し使ってきましたが、その工夫にもややマンネリを感じ始めたここ2年ばかり。そこに掲げられた今年の一箱古本市のテーマ「一箱の宇宙で遊ぼう!」。原点回帰、一箱という空間の中で楽しむ創意工夫。これは暖めていた企画を実行する時だと思いました。
それは、一箱古本市専用箱の製作。まさにF1のエンジンサプライヤーとコンストラクターの関係がここに実現しました。
設計・製作をしてくれたのは京都のハコバカさん。「箱の構造設計のための企画展示室」を標榜し、河原町今出川でギャラリーを運営されています。
・ハコバカ
・web – http://www.hakobaka.org/
・Twitter – http://twitter.com/hakobaka/
初めてお邪魔したのは、確か2008年12月。一介の箱好きとして、それは興奮したものです。その時、既に一箱古本市の話はしたと記憶していますが、箱製作については初対面の気恥ずかしさもあり、まだ胸に閉まっていたはず。それが今、シェイクダウンを迎えて目の前にある幸せ。当時を忘れてニヤニヤしちゃいます。
一箱古本市に特化した箱とは何なのか。
その仕組みについては、新たな画像と共に改めましてご紹介します。