Archive for 5月, 2009

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26
5月

ラブレタ〜フロ〜ムハダ〜カ〜

090526_DMRevolution_01.jpg積もる仕事をかなぐり捨てて目白,ブックギャラリーポポタムへ。
「寒空はだかDM美術展 “DM Revolution”」
みっちり2時間30分,はだかちゃん本人による解説で知る,イラスト・切手・消印三位一体の魅力の数々。ステージでのネタ同様に,気付いた瞬間ニヤッとしてしまう細かいくすぐりがたまらない。切手の博物館の消印にはツボをつかれたなぁ。
終演後,壁に並ぶDMを端からひとつひとつ。見るポイントを覚えた直後だけに,そりゃもう楽しくてまたニヤニヤ。しかし,この調子で全ての関連性を探っていくと,時間がいくらあっても足りないことに気付くのもまた早く。これは週末の再訪必至。

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会場内にはプリントゴッコ本体の展示や,アルバムジャケにも使われたカヤバコーヒー店のイラストなども。物販では実際のDMに使用されたデザインのポストカード。もちろん購入(複数枚)。『東京タワーの歌』の振り付けイラストがシャーロック・ホームズの『踊る人形』に見えて仕方がない(勝手に意味を付加してまたニヤリ)。
会期は5/31まで。30日には再々の追加公演も決定とのこと。

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23
5月

たまには日記風

9時起床。朝食後,すぐに「ルナロックアウト」。ここ10日ほど折を見ては触れ,順調に面を進めていたが,昨夜から35面に手こずり続ける。今も15分ほど考えるも埒が明かず。こういう時は一度離れるに限る。
地下鉄で銀座。INAXギャラリー「チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク-」は最終日。この建築の近くにはあの古書店という具合に,プラハの街を頭に思い描く。また足を運びたいもの。ggg「矢萩喜從郎展[Magnetic Vision/新作100点]」は人間の視野に訴えかける作品。久しぶりに著作を読み返してみたくなる。最後にヴァニラ画廊「ヴァニラ蚤の市」。東大総合博物館にあるような標本模型から性画・拘束具まで多種多様。ヴンダーカマー好きとしては,やはり標本・剥製の類が気になって。それでも購入するまでには至らず。欲しいのものは3日考えてから。
地下鉄で神保町へ。ブックマートで『別冊 花とゆめ』を購入。連載再開から欠かさず読んでいる『ガラスの仮面』目当て。どの店と決めるでもなくブラブラとしていると,小宮山書店のガレージセールで「杉浦康平装幀本」のポップに出会う。『図説臨床産婦人科講座』なるものも手がけていたのは知らなかった。『季刊 自然と文化』を1冊購入。他にはTim Hunkin『Almost Everything There is to Know』を。A to Zで編まれた事典形式の本には滅法弱い。
Janisに寄り,2,000円分の金券でジャケやポップなどを拠り所に普段なら手に取らないようなものを借りたら,バスに乗る。帰宅と同時に『ガラスの仮面』。読み終えたら即座に裁断。ScanSnapで取り込み。ほんとpdfでダウンロード販売してもらったほうが,どれだけ楽か。Kindleくらいのディスプレイサイズがあれば十分だと思うのだが。
軽く夕食をとったら散歩がてら図書館へ赴き返却&受取。帰路,「不思議」さんにお邪魔し,界隈の美味い店情報を頂く。少しだけ遠回りして場所と佇まいだけを確認。明晩,行ってみよう。
「ルナロックアウト」の35面は未だ解けず。

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20
5月

図書館愛書家の楽園

先週末は帰省して高校以来の田植え作業。頭では忘れていても,動くと体が色々と思い出す。
行き帰りのお供はアルベルト・マングェル(Alberto Manguel)『図書館愛書家の楽園』。本に限らず紙物のスキャン行為にまで励む身としては,ハードディスクまでもが文字通りの私設図書館となった現代。全てを蒐集することはもちろん,秩序だった整理すらおぼつかないにもかかわらず,それでも徒労とも言える行動を重ね続ける背中を押してもらえたような。
「図書館」「愛書家」という邦題(ちなみに原題は『 The Libirary at Night』)から手に取ったが,改めてAmazonで著者のリンクを辿ると予想だにしない繋がり。『世界文学にみる架空地名大辞典』を著した人であったとは!。著者のサイトでバイオグラフィを確認。16歳から20歳までの4年間,盲目のボルヘスのために読み聞かせの役目を担っていたとも。
同サイトには「Recommended Reading」と題して100冊の推薦図書が記されたpdfも。こうして繋がっていく。
・白水社:『図書館愛書家の楽園
・「Alberto Manguel

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15
5月

書店の呟き

未だ模索中のTwitter。
使い方を考えながら徘徊していると,ジュンク堂書店池袋本店を発見。6階コンピュータ書籍の最新情報を呟いています。
ジュンク堂書店池袋本店/PC書 (junkudo_ike_pc) on Twitter
新刊情報を中心に,先行販売やイベント告知などを。自分とは微妙に距離のある分野ではあるけれど,試みとして面白いので早速フォロー。
ジュンク堂書店が始めたとなると,気になるのはその他の書店。しかし,日本語検索がまだ上手く動いていないのでどうにも探せず。そこで海外に目を向けると出てきました。まずは”18 Miles of Books”でお馴染み,ニューヨークのStrand Book Store。
Strand Book Store (strandbookstore) on Twitter
もうひとつ知っていたのが,サンフランシスコの東,ラファイエットのLafayette Book Store。
Lafayette Book Store (lafayettebooks) on Twitter
他にも”Book Store”や”Book Shop”で検索すると色々と。日本語検索が進めば更に楽しいんだけど,それまでは海外書店をウロウロします。

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13
5月

ハダカからの手紙

普段から利用しているウェブサービスのひとつ,bloc。これは,ライブや展覧会,TV・ラジオのオンエアなど,様々なスケジュールをユーザー間で共有できるもので,自分では追い切れなかったイベント情報を知ることの出来る場所として日々利用させてもらっている。
ここでブックギャラリー・ポポタムさんがイベント告知を行っており,そのひとつとして「寒空はだかDM美術展“DM Revolution”」追加公演を知る。仕事の都合で先に告知のあった日程では足を運べなかっただけに即座の申し込み。
不定期に届くはだかちゃんからのDMは,イラストとそこに絡むキャプションにいつもニヤリ。更に切手と消印にもこだわり,特に消印はイラストと関連する土地まで赴いて押されるという素晴らしき手間。細部にこだわるこういう愉しみ,好きなんだよなぁ。その完成度の高さは郵趣家の方にもお楽しみいただけると思いますよ。
今までに頂いたものは,例によってScanSnapで取り込んでpdf化,Macの中に収まっています。机上整理のために,多くのDMはスキャン後にシュレッダーへと入るのですが,こればかりはさすがに出来ず。
はだかちゃんDMの魅力は,カラフルロスタイムショーでもお馴染み,ざぶとん亭席亭さんの日記にも記されています。
席亭風流日記 2005/9/8

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9
5月

活版凸凹フェスタ2009

昨年に引き続き,「活版凸凹フェスタ」に足を運ぶ。場所は四谷の旧小学校々舎を利用したCCAAアートプラザ。
勢い込みすぎて開場時間より早く着いてしまったために,階上の東京おもちゃ美術館へ。初めて入館したけれど,これが楽しくて。木工を中心に国内外の玩具を実体験。現在,個人的にブーム真っ只中のGigamic「QUARTO!」の大型版も発見。通常版のコマが約2.5cm角に対し,この大型版は10cmはあろうかという大きさ。それに比例して勝つ嬉しさも負ける悔しさも増幅。普段なら負けると卓袱台返しのように盤をひっくり返すところが,さすがにそれもままなりなせんから。
散々遊び倒し,本命の活版凸凹フェスタへは開場時間を1時間も過ぎてから入場。会期も終盤ということで,印刷実践派向けの道具はほぼ見当たらず。現在,名刺・葉書の印刷をお願いしている中村活字の中村さんに御挨拶,色々とお話をお聞きしたり,各作家さんの活版印刷を用いての作品を拝見。
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購入したのは,大沼ショージさんの凸凹舎から黄鉄鉱の活版絵葉書を。一箱古本市で鉱石書房さんから購入した黄鉄鉱とセットで陳列。

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6
5月

第8回 一箱古本市:購入リスト

遅まきながら,第8回 一箱古本市にて購入したものを。
5/3
1.『プロゴルファー猿』+『Gash / Foetus』(CD) @ たけうま書房 さん
2.『SOTOKOTO 2008 July アイスランド特集』@ たけうま書房 さん
3.『INAX BOOKLET 林丈二的考現学』@ ミゥ・ブックス さん
4.『美の座標 / 坂根厳夫』@ 思いの外 さん
1.はセット販売。男気を磨きます。2.はアイスランド好きとしてダブり覚悟(案の定,帰宅したら本棚に刺さってた)。3.は蒐集・整理の先達に見習いたく。最後の4.は,探していたので本当に有り難いことでした。
5/4
1.「鉱石諸々」@ 鉱石書房 さん
店主として参加していたため,出店場所から最も近い映画保存協会に足を運ぶのがやっと。それでも鉱石書房さんを見ることが出来ただけでも満足。軽度ではありますが一人の鉱石馬鹿として楽しみにしておりました。色々お話させていただき,パイライト立方体とデザートローズを。
これにて第8回 一箱古本市に関するエントリーはひとまず終了。

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5
5月

第8回 一箱古本市終了

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昨日,参加しました第8回 一箱古本市,無事に終了することが出来ました。足を運んでくださった皆さん,購入していただいた皆さん,ありがとうございます。
間口の狭い品揃えに若干の不安があっただけに,今回の成果は望外の喜び。ファーブル昆虫館という立地にも助けられたところが大きいです(スタッフの方にも紙物をお買い上げいただきました)。自作『ドグちゃんの物見遊山』の旅立ちも嬉しいことで(現在も旅は継続中,新作もそのうちに)。
一方で反省点は,やはり事前告知の大切さ。それが間口の狭い品揃えなら尚更ね。次回は1週間前くらいから1日数冊ペースで紹介するようなことをしたほうが良いかなと。
その他,個人的な覚え書きと(緩やかな)決意。
トンブリンの名称由来について,スタッフの吉上さんに「柴田元幸が訳したような海外小説の何かだと思っていたのに」と言われ,恐縮の至り。確かにイギリスにいそうな名前だし,『プリズナーNo.6』の制作者がディヴィッド・トンブリンだったりもします。そうか,言われるとそっちのほうがカッコイイな。これから対外的にはそういうことにします。
たけうま書房さんに「ブログが更新されないですよね」と言われ,確かになぁと反省しきり。本家(サイトデザインを変えないと,どっちがどっちだか分からない)共々,頑張ります。これまた読んでばっかりのTwitter(本名で検索していただくか,もしくは御連絡を)も何かに利用したいもの。あ,それこそ一箱古本市当日にリアルタイムつぶやきすれば良かったのか。「今,○○が売れました」とか「このお店であれを買いました」とか。いっそ,店主さん・お客さん引っくるめてやっても楽しそう。Twitterを一箱古本市で埋めつくすなんてね。秋のアイデアとして考えておこう。

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4
5月

一箱古本市当日の告知

何事も前倒しじゃないとね…。
昨夜に告知しようと思ったところ,まさかのサーバーメンテナンスでサイトに繋がらず。当日の朝となってしまいました。
ということで,今年も不忍ブックストリートの「一箱古本市」に参加いたします。出店場所は「ファーブル昆虫館 「虫の詩人の館」」。
昨年からテーマを決めての出店を行っていますが,今年は「ヴンダーカンマー(Wunderkammer)」。16・17世紀を中心にヨーロッパの王侯貴族の間で花開いた,世界を蒐集せんとする個人的な博物コレクションの部屋。日本語では「驚異の部屋」,英語では「Cabinets of Curiosities」と訳されます。
Wikipedia:驚異の部屋
今世紀に入ってからの個人的趣味であり,実際に現地で色々と見て回ったり,また方々で関連書籍を見かけると手にしてもいたので,それなりに数が揃ったかなぁと。
01.『愉悦の収集 ヴンダーカンマーの謎』 小宮正安
02.『太陽 No.378:澁澤龍彦の「驚異の部屋」』
03.『Cabinets of Curiosities 』 Patrick Mauries
04.『Shell Shock』 Patrick Mauries
05.『ウィルソン氏の驚異の陳列室』 ローレンス ウェシュラー
06.『Inhaling the Spore』(DVD)
07.『Anatomie als Kunst』 Manfred Scopec他
08.『驚異の発明家の形見函』 アレン カーズワイル
09.『突飛なるものの歴史』 ロミ
10.『鼻行類』 ハラルト・シュテュンプケ
11.『グリーンマン』 ウィリアム・アンダーソン
12.『失われた生物』 小島 郁生
13.『Proteus』(DVD)
まずは01・02で俯瞰し,03・04の優れた図版でこの世界の眼福を。05・06は現代のアメリカにある個人博物館の姿。07はウィーンの人体蝋人形博物館の鮮やかな書籍(リアルなので人を選ぶとは思います)。08は中世フランスを舞台にした博物的小説。09は更にフランス,風変わりを意味する「アンソリット(insolite)」にまつわる様々を集めた一冊。10~13は生物を。13のDVDがエルンスト・ヘッケルの博物画をアニメーションした優れたドキュメンタリーです。
またヴンダーカンマーと直接関係のあるものだけではなく,蒐集全般にまつわるものも追加。
14.『貼雑年譜』 江戸川乱歩
15.『Playmobil Collector』
14は言わずと知れた江戸川乱歩自作のスクラップブック。15はこれまた個人的趣味であるドイツの知育玩具「Playmobil」の30年分の商品カタログ。
更に会場がファーブル昆虫館ということで縁のあるものも少しばかり。
16.『日本の名随筆 別巻34 蒐集』 編・奥本大三郎
17.『Nature Fragile』
16は編者が昆虫館々長の奥本大三郎氏。17はちょっと強引なファーブル繋がり。パリの有名博物商「デロール(Deyrolle)」が昨年火事に襲われ,その焼け出された剥製標本を用いて行われた復興のためのチャリティー展覧会の図録。その同展覧会の参加アーティストにファーブルの曾孫であるヤン・ファーブルも名前を連ねています。また,デロールに関しては奥本氏も『芸術新潮 2001年7月号』に寄稿されています。
最後に紙物。
以前にポスト(詳細はこちらを参照ください)したように,書籍スキャン→pdf化の作業を進めているわけですが,その流れの中で断裁された書籍をただ捨てるのも忍びなく,気になるページ(丸々一冊ということも)を保管していたものを罪滅ぼしの意味も込めて放出。今回の出店テーマにあうものということで,素材となる本は中世の図像を集めた『The Complete Encyclopedia of Illustration』。自然から動植物,地図・建築など,複数のジャンルが揃っております。お好みでどうぞ。
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では,ヴンダーカンマー,また博物好きの皆様のお越しをお待ちしております。