Archive for 5月, 2010

0
31
5月

紙離れの文字:i文庫HD

iPadを入手して1ヶ月半。日本でも発売されたということで、そろそろ使い方についてまとめておこうかと。

Twitterでは度々つぶやいておりますが、iPadに求める最大の役目はpdfリーダー。ScanSnapで取り込んだ全ての紙データを持ち歩き、且つ快適に閲覧する。持ち歩くということでは、かつてiPodに所有する全てのCDを入れていたようなもの。快適な閲覧ということでは、iPhoneの画面サイズでは得られない体験を。

・tomblin:本の内外

・tomblin:iPad

そのために必須のアプリが「i文庫HD」。青空文庫リーダーや、テキストファイルの読み込みなどの機能もありますが、それらはひとまず後回し。pdf

最近話題の電子書籍の側面から言えば、やはり雑誌。ページの見開きはもちろん、左右開きの選択にも対応。またpdfの任意のページを表紙の画像に設定することも可能(デフォルトでは1ページが自動で設定されます)ですので視認性も抜群。

i文庫HD:雑誌棚

また個人的にオススメしたいのは、各種フライヤー・チラシの類い。展覧会や映画、更に私の場合は落語会と、至る所で手にするそれらをクリアファイルに入れて保存しておくものの、現実的にはそう滅多に見返すものではなく。だったら、まとめてスキャンして保存しておいたほうが閲覧性・検索性が上がって便利。

i文庫:チラシ棚(展覧会)

またこれらの多くはペラ一枚。雑誌のように裁断することもないので、作業の敷居も低く、捨てるに忍びない場合もそのまま保管しておけます。正直なところ、iPadに入れて持ち歩く類いのものかと言われると疑問符がつきますが、それは人それぞれに使い方があるということで。

しかし、こうスキャンしたpdfファイルが増えてくると必要になるのが、Mac上での管理。更にi文庫HD、またiBooksでも提供されていないデジタルデータならではの使い方。

ということで、おそらく明日に続きます。

0
20
5月

一箱古本市の箱、再び

呟き続けるTwitterの陰に隠れ、こちらはあいも変わらず静かなもので。活動は事前の予告と当日の実行のみにあらず。いや、それどころではなくて、むしろ終了後の報告が最も大事なのに。

5/2の一箱古本市では、望外なことに豊崎由美さんから個人賞を頂きました。これもひとえにハコバカさん製作の「一箱古本市の箱(仮)」のおかげ。

訪れていただいたお客さんからも、箱に関するご意見を多く頂きました。ありがとうございます。ブログやYouTubeで知って、わざわざ見に来てくれた方が多かったことも嬉しかったです。なかには購入したいと言ってくれる方もいまして更に嬉しく。上手く一箱古本市そのものの活動に還元していくような仕組みを作れればと考えています。

その第一歩が箱の改良。現在、ハコバカさんにお願いしています。最大の変更点は外箱の強度。そのまま発送する際、また内箱を乗せた際により耐久性を増すことが目標です。このまま行けば、来月にはver1.0の正式版となる予定。最初に使うのは、やはりあの方?。テープカットでもしてもらいましょうか(笑)。

今週末のイベントの告知も。
今回、豊崎由美賞を頂いたことにより、22・23日の2日間、谷中・千駄木のよみせ通りで開催されるイベント「わくわく大感謝祭」に一箱古本市の出店者として参加することとなりました。他の受賞店主さんはもちろん、不忍ブックストリートに関わるお店やスタッフの出店もあります。

・しのばずくん便り:谷中よみせ通り「わくわく大感謝祭」に一箱古本市も参加!

今回はテーマ縛りなど奇をてらうことなく、ゆったりとした気持ちで参加の予定。「一箱古本市の箱(仮)」も再登場しますので、実物を見たいという方は是非。個人的には、先の一箱古本市で拝見できなかった「とり、本屋さんをする」さんの自作木箱を拝見するのが楽しみ。

・とり、本屋さんにゆく:よみせに、とり本屋

しかし、もしかしたら本を売ってる場合ではないかもしれません。よみせ通りの酒屋「のだや」さんがこのイベント期間中、店頭にて立ち飲みワインバーをオープン。

・愛酒楽酔:5月22・23日店頭にて立ち飲みワインバー限定OPEN!!

古本市会場からのだやさんはすぐ近く。更に悪い(本当は良い)ことには、反対方向に歩くとすぐにあのコシヅカハムも。右手にローストビーフ、左手にワインを持つ姿が早くも目に浮かびます。こうなったらもう、みんな飲んじゃえばいいんじゃない?

0
2
5月

箱だらけ

やっぱり、ギリギリにならないとやらない性格…

いよいよ本日、一箱古本市出店です。
「トンブリン」の屋号にて、Gallery Jin + classicoにおります。モデルルートが公開されていますので、そちらをご参照ください。

一箱古本市:5月2日の踏破コース

今回の一箱古本市のために専用の箱を作った(その顛末は下記リンクをどうぞ)からには、そこに並べる本も何か工夫が必要だろうと考えた結果が、どこまでいっても箱だらけ。

・tomblin: POWERED by HAKOBAKA vol.1
・tomblin: POWERED by HAKOBAKA vol.2
・YouTube: 一箱古本市の箱

出品本は以下のようになりました。
箱そのものの文化史を語るものから、箱を題材とした小説・漫画まで。半分はダブって持っているものかな。その容易さ故に書名に「箱」と入ったものが多い点(特に小説)が、まだ見ぬその他の本を探し切れていない弱点となっていますが、それでもこれだけ集まるから面白いですね。箱好きっていないようでいるってことが分かっただけでも満足。

箱という劇場 横山正
箱 – 工芸文化史の断層 郷家忠臣
五つの箱の物語 今市子
箪笥のなか 長野まゆみ
モンキービジネス「箱」特集 責任編集:柴田元幸
魍魎の匣 京極夏彦
びっくり箱殺人事件 横溝正史
北村薫のミステリびっくり箱 北村薫
箱男 安部公房
箱ちがい Robert Louis Stevenson / Lloyd Osbourne
箱の中の書類 Dorothy L. Sayers
箱の女 G.K. Wuori
箱少年 七戸優
スコープ少年の不思議な旅 巖谷 國士 / 桑原 弘明
ハコイヌ もっとそばに 佐藤英明
シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集
美術手帖1978年4月号 特集:沈黙と饒舌の構図 ジャッドの箱とコーネルの箱
皇室のボンボニエール  扇子忠
Structural Package Designs Haresh Pathak
Po Shun Leong: Art Boxes Tony Lydgate
箱の家に住みたい 難波和彦
驚異の発明家の形見函   Allen Kurzweil
Playing the Orhestra 坂本龍一

また、箱の本だけではなく、本当の箱も幾つか。その中には今回、この一箱古本市の箱を作ってくれたハコバカさん製作のマトリョーシカ箱も。入れ子で且つ小さきもの。大好物です(笑)。

他には上記画像で黒く写る木箱も、なかなかのもの。医者の往診用薬箱。これもまさに「一箱の宇宙」。ギミックがたまんないです。正直、価格設定は強気なのですが、こんな箱もあるんだという話のタネにでも是非ご覧いただければ。

では、あと3時間弱。
皆さんのお越しをお待ちしております。