Archive for 9月, 2009

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9月

赤本

「赤本」と書くと,大学受験で散々お世話になったあれを思い出す。また今回,改めてgoogleに”赤い本”と訊ねてみると「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」なる本がそう呼ばれていることも知る。

とは言え,今回は普通に装丁が赤い本について。
IKEAで赤のBILLYとBENNOを買い,仕事部屋に設置したのが一月も前の話。天井近くまでそびえ立つなかなかの存在感。試行錯誤しながらそれぞれの棚に本を置いてみるも,これだけの赤い面積にジャンル別・作家別などでただ並べるだけではもったいないと思い,文庫・新書用の棚として考えていたBENNOに手持ちの赤い本のみを表紙を前に置いてみる。
090929_Benno.jpg
ちょっとだけ悦に入る自分に気付いてニヤリ。棚の色とあわせたこういう本の集め方もあるなと,やってみて気付く発見。しかし,一方ではこれしかないものかという想いも。背だけなど一部が赤いものはあっても,表表紙・裏表紙もそうだとなるとなかなか見つからない。秋の一箱古本市では,これを目的に探して歩こうか。ちなみに置かれている本は下記のもの。半分が牛若丸の本とは,これまた発見。

・松田行正『ZERRO』
・松田行正『Writing Lights, Lighting Write』
・伊藤俊治『唐草抄』
・Rolf Fehlbaum『Chairman』
・Deutshe-English Dictionary

本だけでは全ての棚を埋めるには至らないので,赤い小物も置いてみる。こちらもそれなりに見つかるもの。思いがけずピッタリはまったのが台湾の紅包。「Double Joy(喜喜。横山剣さん的には右の「喜」が逆さま)」に惹かれて,現地で幾つか購入したもののひとつ。これだけを並べても綺麗かも。となると,逆に棚が埋まりすぎて困ることになるか。本も増やしてとなると,もうひとつBENNOが必要になる時も近い気がする。

そういえば,金土日館で赤い女性を見かけ,我が家へお連れしたんだった。いらっしゃいませ。
redLady

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27
9月

金土日の日曜日

過日,とある呑み屋で竹中英太郎と岩田専太郎の話題。

そういえば『谷根千』に岩田専太郎の美術館について掲載されていたと思い出し,週末のみ開館するという「金土日館」に足を運ぶ。
色彩鮮やかな女性画の印象のみで館内を歩くと,そこには墨で描かれた新聞・雑誌小説向けの挿画。これがとても良くて。ディテールを消してシルエットで描く方と,時にそれを更に強調させる荒い筆遣いに見入る。もちろん,女性画の数々も素晴らしく。ベリーダンスを描いていたことを知ったのは新しい発見。10月に入ると展示替えだそうで,時を置かずして再び足を運ばねば。

ほとんどが未読のものだったので,入り口脇に置かれた画集や著作も手にとってみると,その中の一冊『溺女伝』に眼を奪われる。巻頭,題字の記されたその下に描かれた二本の線と二つの点。最初はそれと気付かなかったものの,眺めているうちにひとつの像が結ばれる。ここまで削ぎ落として(いや,削ぎ落としたからこそか)尚窺い知れる色香。本には申し訳ないが,これだけで額装したくなる。

こんな日に口にする夕食の食材調達は吉池。
あの雑多な店内イメージとは少しかけ離れたレジ袋は専太郎の筆によるもの。先に金土日館で伺ったところ,その始まりは定かではないとのこと。紙袋があったかどうか記憶が定かではないけれど,今のポリエチレン製よりも前からのデザインであるのだろうと推測するが,さて。

090927_sentarou.jpg

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14
9月

音の出口

引っ越して,音楽環境を見直し。
特に居間で仕事部屋に設置したMacのiTunes音源を聴きたい。せっかくデジタルデータがあるんだから,いちいちCDを出し入れしたくない。更に欲を言えば自分なりに満足のいく音で。
システムの選択肢はひとつ。AppleのAirMac Express。仕事部屋に設置したMacからWi-Fiで音楽を飛ばし,AirMac Expressを介して居間に設置されたスピーカーで聴く。選曲はiPhoneを購入してから余剰となっていたiPod touchにインストールしたRemote。居間にいながらにしてiTunesの音源リストにアクセス。まさにiTunes専用リモコン(且つ,ネットも出来る)。
ここまでは即座に決まったものの,悩んだのが音の出口。最初に頭に浮かんだのはBose Wave System。これ一台でiTunesの音源はもちろん,CDもラジオも聴ける完結性(更に今ならばガラステーブルもプレゼント中)。しかし,最も聴きたいのはiTunesの音源。現時点ではCDやラジオの優先度は極めて低い(ちなみにラジオはRadioShark 2をMacに接続して聴取・録音)。だったら,割り切ってスピーカーだけでいいんじゃないか。そうやって色々と探していくなかで,タイムドメイン理論の2機種,Bauxarの「Jupity 301」と「Marty 101」に行き着く。
ネットで試聴できるショップを調べ,便の良い秋葉原へ。
聞き比べると上位機種である「Jupity 301」のほうが,確かに余裕のある音の出。「Marty 101」は同じ音を出すのに,無理して頑張っているような印象。しかし,そこに4万円もある価格差の価値を見出せるかと考えると二の足を踏む。だったら「Marty 101」を2台買って,Macにも繋げたほうが良さそうだし。などと色々悩んだ末,「Marty 101」に決定。色は白。シルバーはそこはかとない質感の安っぽさがちょっと気になって。
導入効果絶大。
上向きのスピーカーが居間という空間には効果的。こちら目がけて迫ってくる指向性が無いだけに落ち着いて聴ける,いわば環境としての音楽に。落語もちゃんとしたスピーカーで聴くと,臨場感が違うものね。今までは噺の中身だけ追えればいいやと思ってたけど,態度を改めて聞き直し中。 また就寝時の入眠効果にいっそうの驚き(居間で寝てんのかというツッコミは無しで)。お気に入りはSt.Gigaの「sound of the earth」シリーズ。特に八重山の一枚。寄せては返す波,虫の音。あまりの心地良さにアルバム一枚を最後まで聴いた記憶がないくらい,確実に途中で眠りに落ちる。これなら寝床に追加購入もあり。もちろんAirMac Expressの利便性も,後戻り出来ない満足度。「Remote」アプリで仕事部屋のMacにアクセス出来ることがこんなに快適だとは。
こうなるとCDというメディアが,ますます希薄な存在となっていく。人生に何がしかの影響を与えられた,また海外のCDショップで購入したなどの意味が付加されたものは別にして,図書館やレンタルショップで入手出来るものは基本的に売却する意気込み。その前段階として,売却予定のCDをiTunesへ取り込み直し。これまではAAC 256だった設定をAppleロスレスに変更。それほど良い耳は持っていないんだけど,幾つかのCDでは音の立ち上がりが良くなったり,全体にもやが取れてクッキリとした印象になったり。そうやって現時点で絞り込まれた保存予定のCDは30枚程度。本ではまだ出来ていないけれど,可能な限りの身軽な生き方を。

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9月

夏期休暇宿題提出

金曜日の前夜祭に始まり,土日の本番。三日間の祭が終わる。
出来から考えれば満足度も半ば。特に土曜日は目も当てられぬ。練習ではそれなりに出ていた音が,吹けども吹けども現れず。前夜祭で分かったつもりになっていた街の空気が一変し,それに呑まれた格好。翌日曜日。その落ち込んだ心情に追い討ちをかけるかのように降る大粒の雨に助けられるとは何が幸いするかわからぬもの。指がすべって当たり前,それが開き直りのきっかけに。雨で更に昂ぶった観客の姿も逆にこちらの冷静さを取り戻すことに(最後にはさすがにこちらも変な昂揚感に襲われたけどね)。
とは言え,もちろんこのままでもいいわけではなく。年に一回では上手くなるものもならないので,通年で何かしら携わっていきたいもの。
さて,月は変わって9月。今月はやっと自分のメンテナンス。シーズンに向けてランニングの再開。そしてダラダラと続く新居の整理。