書店に通うということ
何事も頼りすぎてはいけない。
日々お世話になっているRSSリーダーが,たけうま書房さんの更新を取得出来ていなかったようで,春の一箱での出品について褒められていたことを更新から10日も経ってから知る体たらく。大変に失礼いたしました…。ちなみに箱の内容はこれやこれのような感じでございます。
さて。
今夜はショップインショップの形態で丸善丸の内本店4階に誕生した,松岡正剛さんプロデュースの書店「松丸本舗」のプレオープンへ。
確固たる目利きの存在,実体としての本の力,これからの書店ビジネス…。その圧倒的な存在感だけではなく,見る人の立場によって様々な想いを巡らせるという意味でも素晴らしいもの。個人的にも考えたいことが色々あります。が,一介の本好きとしてはもっとシンプルに。久しぶりに日参したい書店が出来たこと,そしてそれが自分の生活圏内にある喜びを強く噛みしめたい。
その昔,高校生だった頃。放課後に必ず寄る書店があって。それはまだ本を自由に買えなかったために,日々通っては次々読み切ってやろうという目論見があった一方で,とにかくその書店の棚の並びが好きだったという理由も多分にあったはず。なぜこの本とこの本が隣同士で並んでいるのか?,この偏ったセレクションは誰の仕業?。など,一冊一冊の本の中身だけではなく,それぞれの関連性で本を考えるきっかけであり,また棚を作る人の存在を意識する始まりがここに。実際,読むだけなら学校でも市や県の図書館でも良かったはずだし。
年齢を重ねるにつれそんな想いも薄まったのか,また金銭よりも地理的・時間的制約を言い訳とするようになったからか,はたまたネットに頼りすぎなのか。とにかく毎日足を運ぶ書店が無くなったし,またそれで困りもしなかった(唯一,八重洲ブックセンターの恵比寿三越店だけは常に気になる存在だったが,棚の規模が小さく,また毎日通うには遠すぎた)。
しかし,これからはそれが目の前にある。こんな幸せが他にあるでしょうか。