Archive for 12月, 2009

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12月

鈴本お笑い師走会 12/24 昼の部

今年の落語聞き納めはキョンキョン。

三遊亭歌る美 たらちね
ホームラン   漫才
柳亭燕路    幇間腹
桃月庵白酒   宗論
林家二楽    紙切り(桃太郎・サンタクロース・メトロン星人・虎)
春風亭百栄   マザコン調べ
-仲入り-
ぺぺ桜井    ギター漫談
柳家喜多八   だくだく
三増紋之助  江戸曲独楽
柳家喬太郎  ハワイの雪

「宗教チャンチャカチャン」の一言がハマって、白酒師匠の「宗論」から変なテンションに。どんな人が「メトロン星人」お願いしたのかと思ったら顔見知りの方だし。百栄師匠の啖呵はいつ聞いても可笑しく、喜多八師匠は寄席で聴くとまた良くて。そしてキョンキョン。

今年足を運んだ落語会は24。聴いた噺はちょうど90席。どちらも例年の半分弱。これくらいが無理なく楽しめるみたい。

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21
12月

石の縁は縁石

こちらからのリクエストに応えてもらえ、「音の台所」の茂木さんがエジンバラの鉱石店(化石店)「Mr Wood’s Fossils」について記してくれました。ありがとうございます。

・「音の台所 ひきだし日記:2009年12月19日
・「Mr Wood’s Fossils

茶話会のお話を窺っていても感じたことで、偶然の出会いを楽しみつつもそれが過度にならず落ち着いたご様子であることが伝わります。マニア体質な自分だと、そこが化石店でもあったならば鳥の化石まで夢中になって見ちゃいそう。

お店のサイトトップにあるオウム貝の化石が綺麗。また「Scottish Stones」という記述を見て、北アイルランドの「Giant’s Causeway」を思い出しました。

併せて拝見した茂木さんの台湾旅行記で思い出したこと。台北市内の高架下に数百もの鉱石店・宝石店が並ぶ台北の「建國假日玉市」は、今一度時間をたっぷりとって訪れたい場所。

・「建國假日玉市

鉱石・化石と言えば先週末の話も。京都・八坂神社近くにある「ぎおん石」の銀座支店に、初めて入店。晴海通りからすずらん通りをちょっとだけ入ったところなのに、今まで全く気づかず。ダイナミックな京都店とは対照的に小じんまりとした店構え。これからはちょくちょく覗きに行こう。

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19
12月

Touched by Fire

2008年2月1日、パリの剥製商であるデロール(Deyrolle)を襲った突然の火事。そこで被害にあった剥製・標本を用いた展覧会「Nature Fragile」が催されたのが同年11月。複数のアーティストが参加し、同名の図録も発売されました。

その「Nature Fragile」にも参加した写真家Martin d’Orgevalが、単独でこのデロールの火事をモチーフとした写真集『Touched by Fire』を刊行。出版元であるSteidlに注文し、無事届きました。

091219_Touched_by_Fire_02.jpg

見開きの右ページは、火事の被害にあった額装標本が次から次に。標本として息を引き取った生物が火事により再び息を引き取ったその姿が、皮肉にもこれほどまでに美しいとは。これをそのまま額装したい。

091219_Touched_by_Fire_03.jpg

見開きの左ページは最初から最後まで文字がびっしり。これはAで始まる鱗翅類の名称で、その数は33,000。それらのデータは「Catalog of Life」から引っ張ってきたもの。

091219_Touched_by_Fire_01.jpg

布張りの装丁はウェブで見る小豆色に近い印象を裏切り、より赤みがかったもの。これならばと赤い本シリーズの仲間入り。

091219_steidl.jpg

望外の喜びは、同梱されていたSteildlの2009/10の出版カタログ。『Touched by Fire』よりも一回り大きいサイズで。これがそのまま写真集と言ってもよい造本。刊行される本もまた、木箱や布袋などを使った凝ったものが多く。価格がほぼ同じだからとamazon.comで買わなくて良かった。出版社から直接購入する行為を忘れちゃいけない。