一部屋古本市(一日のこと編)
用事で行けない1号に頼まれ、
プリントアウトした道案内のメールを手に、ふらふらと家を出て、
目印の「ぶたぶたくんのおかいもの」に出て来そうなパン屋さんを目指す。
この辺りは道が微妙に斜めになっていて、
普段もちょっと急ぐと途端に目が回ってしまう。地元なのに。
今日も、最後に「北」がどっちかわからなくなって、
行き止まりに泣かされたり。ダンジョン状態。
お寺の屋根の色を頼りに探し出す。
大家さんに挨拶して、
秘密基地のような木造アパート奥の一部屋に辿り着く。
製本の道具が沢山あって、窓ガラスには隣の家の緑が透けている。
四谷書房さん、
「ふぉっくす舎」のNEGIさん、とりさんと揃い、開始。ドン。
最後に森さんと、今日のメンバーが揃い、暑いというより熱い一部屋に。
一箱古本市の時の記憶が蘇る。
あの時はゆっくり回れなかったからリベンジ状態。
途中、布貼りの「冒険ダン吉」「のらくろ」の復刻版単行本について
話がはずむ。いきなり話がぐんぐん進んでいってびっくり。
「凸凹黒兵衛」も..と言いかけて我に還る。
少女小説や恋愛手記特集の婦人雑誌も目に入っていたけれど、
今回は秋に読み込みたい本中心に。
ポマードの広告など、各種スクラップブックにも後ろ髪引かれつつ、
うさぎのマッチラベルで我慢。
(リストは前回アップ分ご参照下さい)
散歩しつつNOMADさんへ移動。
奥の部屋では、
明治〜昭和の蒐集家の会の凝り過ぎな小冊子や、
(竹皮の表紙に爪楊枝付き!いちいち作ってるところを想像するとおかしい。)
書評のファイルなど見せていただいて話が更に深みへ。1号も合流。
ファイルの中には、この前「100年前の未来画展」へ行ったばかりの、
アンドリュー・ワット氏の本の書評があって、ゆっくり読みたかった!
日記はよく本になるのに、書評はなりにくいとか。
蒐集家の会の冊子は、自己紹介の脇に収集物紹介の欄があり、
他にも土鈴、鉄道スタンプ、うちわなどなんでもありで、
なんとも業が深そう&怪しげ&面白そう。
ラブレターの収集家やら、それぞれ己を貫き過ぎ..。
考現学の観察結果の連載のある冊子も。
薦められた「「知」の自由人たち」山口昌男 図書館で借りることに。
前から気になっていた、
宮武外骨の絵葉書コレクションの閲覧のことをお伺いしたら、
全部収録した?CDRがあるけれど100万円とのこと!
目の玉が音立てて飛び出そうに。ポン。
宝くじ当たったら欲しいものリストに入れて、
東大博物館で展覧会開催される日を夢想することに..。
本のことも、笑顔で床の底抜け対策語り合ったり、
悦楽と恐怖が入り交じっていました。うちはまだまだです。
「買った本の背表紙をじっくり眺めたい..。」にうなずく人たち!
うちはぎりぎりだけど、最近堤防決壊してばかり。危険な兆候が。
蔵書整理用の、秋葉原にあるようなレンタルショーケースの
本棚版があったら利用者あるでしょうか。
あと、蔵書から出したタイプの棚の数ヶ月限界説。判る気が。
そんなこんなで、話は尽きませんでしたが、
時間になったのでお開きに。ありがとうございました。