本の内外
本家ブログにも記していますが,溜まりに溜まった紙モノの整理にいよいよ着手すべく,FUJITSUのドキュメントスキャナ「ScanSnap S510」を購入。
・imaginarybeings:読んでナンボ
内容検索可能なpdfファイルを作り,それをMacのpdf管理ソフト「Yep」で一括管理。家の中が物理的に片付く喜び,そして自らが所有する情報財産へ容易にアクセス出来る喜び(iTunes登場と同時に音楽がそうなったと同じように)に震える。一箱古本市の準備も忘れ,ひたすらスキャン。
具体的なシステムや手順などは本家をご覧いただくとして,こちらは紙モノに対する心のあり方について少々。
1枚ペラのものに対してはとにかく便利,そして一切の気兼ねなく捨てられる。仕事の資料,映画に展覧会に落語会のチラシ,電機・ガスなど公共料金の領収書…。特定の落語家さんの独演会チラシの変遷など,タグによって複数表示されることで単体では見えなかったものに気づかされる。
雑誌もまた同様に便利でなおかつ処分にも気が楽。その多くが全てのページを必要としているわけではないので,表紙,そして保存しておきたいと思うページだけをカット,OCRでテキスト変換すると同時にタグもつけて管理。今まで本棚の前で手に取っては開きを繰り返していた頃に比べれば随分楽になった。
また,本棚内の置き位置に悩むことが無くなったのも隠れた効果。例えば1冊の雑誌内に複数のフックとなる内容がある。仮に好きなミュージシャンと好きな都市の記事があったとすると,さてその1冊の雑誌を音楽の棚に置けば良いのか,それとも旅の棚に置けばよいのか。もちろん現実的にはどちらかに置いていたのだが,その結果,置かれなかったほうの内容は忘れてしまっていたことに作業しながら気がつくこと度々。しかし,スキャンしてそれぞれについてタグを記入しておけば,そんな忘れられた記憶も喚起される。
さて,いよいよ。いわゆる書籍の体裁を持つものをどうするか。スキャンするためには1ページずつ切り離す裁断作業が必要。それが出来るかどうか?。本そのものの形自体に貴賤は無いものの,古書的な価値や思いいれなどからやはりどうしても裁断出来ない本はあるのです。しまいには裁断→スキャン用と保存用の2冊あればいいんじゃないかと本末転倒なことまで考える始末。書かれている内容こそが必要なものであると達観出来る日は来るのだろうか(来ないでしょうね…)。
とまぁ。色々な想いが交錯しますが,それでも進むことだけは決意。出来るところから始めていきます。