Archive for the ‘Movie’ Category

18
12月

Where is Chiba City?

   Posted by: fumi

Chris Cunninghamが新しい映画の製作に入ったそうで。とりあえずググって原作の『RanXerox』をチェック。
で,それはそれとして,『Neuromancer』の話は何処へ?。

22
11月

Howdy Ho!

   Posted by: fumi

夜は魅惑の映像3本立て。
まずは2年間待ちわびた『料理少年Kタロー』,伝説の第8回「宇宙料理戦プラネットボンバー」をついに再放送で体験。
ただただ堪能…。表現行為の一側面として,過剰であることがどれだけ正しいことかを思い知らされた25分(もちろんDVDに焼いて永久保存)。またちなみに音楽担当のゲイリー芦屋は”ヒゲの未亡人“にして渚ようこ『愛の逃亡者』プロデューサー(その他にも映画・Vシネも色々)。やっぱり興味というものはどこかで繋がっているものなのね。
続いて同じくNHKで 『地獄の黙示録 特別完全版』。
売りである追加シーン,またストーリーの再考察なんてのは実はどうでもよくて,とにかくキルゴア中佐を堪能できればいいんです(この辺,『Kタロー』に繋がる過剰への愛)。なもんで,中佐退場後はとにかくダルくて,武蔵丸にしか見えないカーツ大佐のデプっぷりとか,一番おかしいのはウィラードだろうとか,当然とは言え,アレゲな単語が連発だなとか,思考が次から次に飛びまくり。
最後はようやく入手した『サウス・パーク』episode 110「おしゃべりウンチのMr. ハンキー」。
政教分離を理由にキリスト教色を排する形で行われることになったサウスパーク小学校のクリスマスイベント。それはPhillip Glass伴奏によるまさに現代芸術のパフォーマンスだった…。最大の目的であった彼の登場シーン,しかし想像以上に短すぎでちょっと残念(鳴らされた音は確かに『Koyaanisqatsi』風味だったけど)。しかも顔が全然似てねぇよ!。
でも一番驚いたのはケニーが死ななかったことかも…。

11
11月

おチャクラ全開,悟りでゴー

   Posted by: fumi

隣接区からDVD『失われた文明7 チベット 時の終焉』借りる。
『Time』と『Life』が共同制作した世界十大文明を紐解くシリーズもののひとつ。他の巻で取り上げられているギリシャやエジプトなどならまだしも,この地に対しても“失われた”と言い切っているところに微妙な寂しさを覚えつつ鑑賞。
年に一度の儀式「カーラチャクラの大灌頂」(カーラは「時間」,チャクラは「輪」)や,そこで描かれる砂曼荼羅など,仏教文化についてはそれなりに知識はあったけれど,遠い過去の歴史や,また一般的な基本慣習などの知識はごっそり抜け落ちている。なもんで,かつては好戦的な民族(唐の書物に記されていた)で17世紀に非武装化されたとか,国民的スポーツはポロとアーチェリーだとか,また現在でも鳥葬(肉体をバラバラに切断後)が行われていて,それは価値の無くなった自らの存在を他者の役に立てるという究極の奉仕であるとか,普通に知らなかったことが多くて非常にためになる。
更に細かいところでは,法王だから当たり前なんだけど,”His Holiness”と呼ばれるのねなんてのも(ヴァチカンのあの方と同じ)。
ところで,歴史家や政治学者,そしてリチャード・ギア(チベットの利他的社会について言及)などに混じって,コメンテーターとしてインド・チベット学教授のロバート・サーマン(Robert Thurman)という人物が登場。チベット学者でサーマンという姓の人物が二人もいるわけないよなと思いつつネットで裏取りをしたら,やっぱりユマの父親(ちなみに母親はサイコセラピスト。オザケンのようなもんっすな)。っつーか,NYのチベットハウスのディレクターもやってたんだ。旅行時に行っとくべきだった…。

9
11月

Shogun Assassin

   Posted by: fumi

風邪ひいて一回休み。
ということで,家に篭って知人から借りたDVD『子連れ狼 三途の川の乳母車』鑑賞。
『Kill Bill vol.1』の元ネタのひとつ(血飛沫の描写)と言われるこの映画。そりゃもう確かに飛びまくり。でも一番気になったのは,若山富三郎がロマン優光に見えて仕方ないってとこ。科白に突然ディレイがかかったらどうしようとか,片肘ついて煙草吸いだしたらどうしようとか,あらぬ妄想が頭の中を駆け巡り。

1
11月

Winner Kills All

   Posted by: fumi

毎月1日は映画の日。ということで,国技館を後にしたその足で『Freddy vs. Jason』。
やっぱり8月の旅行時に現地で見とくんだったと後悔せずにはいられない笑いと涙の98分。この信じ難い悪夢に巻き込まれた割には妙に冷静な高校生達には爆笑(まさかホームアドバンテージを考えるとは),でも「Freak Show, Freak Show」(と,自分には聞こえた)と囃す同世代のガキ共に追い立てられて例の湖に落ちる幼少時代のジェイソンには涙(でも現地で見てたら一緒に囃し立ててたかも…)。
ところで,今回行った丸の内ピカデリー2。スクリーンに向かって2階席右側がレディースシートとして設定されてたんだけど,素敵なことに期間はこの『Freddy vs. Jason』の上映中のみ。自分が見た時は2人が着座(館内全体がそもそも閑散としていたけどね)。そりゃもう眩いばかりに輝いて見えたもんですよ。
続けて隣でやってる『Kill Bill』を再び見ようかとも思ったんだけど,ダライ・ラマ法王からの濃厚な流れにさすがに疲労困憊。来月の映画の日にしようということで退散。

25
10月

Killed by Lines

   Posted by: fumi

『Kill Bill』初日。
オールナイトのゆるーい雰囲気の中でバカ笑い(見る前から既に笑うこと前提)しながら見たかったんだけど,小心者故につい次の日の体調を考えてしまい,普通に19:00から鑑賞。
視覚からの刺激には心構えをもって臨んだのでそれなりに耐えられたけど,その一方で防御力をアップしておかなかった聴覚が完全にやられた。特に千葉&ギャバンの限界ギリギリトークがもう…。外人さんの日本語は笑えて当たり前(しかも発音よりも,むしろ噛み合わない言葉のやり取りのほうがツボにはまる)。日本人の日本語でここまで笑わせていただけるとは。いやぁ,日本人で良かったと本当に思ったひととき。欲を言えば全ての日本語部分に英語字幕をつけて欲しかったけど(アメリカ版での千葉&ギャバンのトークはどう英語字幕になってんだろ?),それはDVDになった時にでも確認しよう。
以下,その他の個人的感想と妄想(ネタバレ含む)。
麿さん,何やらかしてくれんのかと期待してたのに存在感薄すぎて残念(お手ふき投げただけかよ)。
ルーシー姐さんの最期,『ハンニバル』での例の蓋が開く絵がフラッシュバック。更には降りしきる雪をかきわけ,レクターがフライパンとカセットコンロを持って走ってくる姿まで思い浮かんでしまってもうダメ。
通訳のジュリーさん,もう少し気の強い性格だったら『Monty Python and the Holy Grail』のBlack Knightになれたのにね(代わりに,自分の頭の中でユマにへなちょこパンチ&キック(強気発言込み)入れまくっておきました)。
エンドロール最後にR.I.P。勝新や深作欣二と並んでチャールズ・ブロンソンの名前もあったような(他にも2・3人いたけれど確認できなかった)。

18
10月

Powaqqatsi -life in transformation-

   Posted by: fumi

2日目。すみだトリフォニーホールにてPhilip Glass『Powaqqatsi』(1988)。
の前に,『Koyaanisqatsi 』『Powaqqatsi』共にチケット購入した人を対象にした『Anima Mundi』(1993)の特別試写会。いやぁ,ぐっすり眠らせていただきました。以上。
で,『Powaqqatsi』。
『Koyaanisqatsi 』から打って変わり,人間そのものの営みに焦点を合わせているためか,カタストロフィの類を感じることは無し。でもそれが逆に妙な安心感を覚えることになって,個人的には『Koyaanisqatsi 』ほどの衝撃を受けるまでには至らず(音楽もまた,希望や心地良さを感じるくらいのもの)。でもそれは2つの作品が全く別の魅力を持っているということなので,その差違を感じ取ることこそが大事なのかも。
ライブ終了後には,Phillip Glass本人を招いてのアフタートーク。チベット(『Kundun』の音楽,彼だったのか…),政治家,アメリカ(冗談半分に「まだホワイトハウスに招待されたことないんだよな」とポツリ),テクノロジー,人としての行動規範(「暗いと不平を言うよりも進んで明かりを点けましょう」),子供(こんな時代だからこそ子供生め(この辺,岡村ちゃんとだぶるものが。っつか,あの年(66歳)でまた新しくパパになるんだって!))と,興味深い話が色々。それらがすんなりと頭の中に入っていくから自分でも驚き。穿っているとは思いつつ,これも彼のバックボーンを知らないが故か?(背景を知っている人だと,どうしても耳に入る前に拒絶してしまうのよね…)。

17
10月

Koyaanisqatsi -life out of balance-

   Posted by: fumi

すみだトリフォニーホールにてPhilip Glass『Koyaanisqatsi』(1982)。
自分にとってのPhilip GlassはDavid Bowie『Low』をシンフォニーにした作品『Low Symphony』の人くらいの存在感。なもんだから,この作品も名声はうっすらと聞き及んでいたもののもちろん未見。それを途中(既発のLD・ビデオその他)すっ飛ばして,いきなり映像にあわせてGlass自らを含むアンサンブルが生演奏する形態で見てしまうことにちょっとした後ろめたさを感じつつ会場入り。
序盤の間延びした映像にどうしよう(チケット高かったのになぁとか(我ながら小さい…))かと思ったけれど,中盤,集積回路基盤と都市の俯瞰図がオーバーラップする映像が流れた頃から徐々に没入。低速・高速を絶妙に絡み合わせた映像とそれぞれの速度の印象を増幅させる音楽に,心地良さを伴って意識が遠くなり始める。
その先に待っていたのは,超高速映像(グランドセントラルターミナルを行き交う人々,夜の闇を疾走する自動車(両脇を幾十もの線となって駆け抜けていくネオン,『2001年宇宙の旅』のスターゲイトのシーンかと思ったよ)等々…),そしてそれに重なる超高速ミニマル。視覚・聴覚共に完全にオーバーフロー。しかしそれに逆らうかのように意識は過剰なほどに明瞭。っつーか,この気持ちよさは一体何!?。
しかし,超高速の世界が突然終わるとその先には,ゆるやかに,そしてだからこそ確実に見せつけられる文明の挫折が。人間であることの不幸を呪わずにはいられない。でも前に進むしかないというラスト(ふと『オネアミスの翼』が頭をよぎる。これを参考にしてたりしてたのかな?)。いや,生で体験できて本当に良かったです(DVDも出たけれど,せいぜい記憶の再確認程度にしか感じられないだろうな)。Phillip Glassの過去の作品もこれからしっかり勉強します。
あ,勉強と言えば『サウスパーク』。この映画(Phillip Glassも登場するとか?)が取り上げられている,エピソード#110「おしゃべりウンチのMr.ハンキー」も見なきゃ。

10
9月

Waiting for Daddy

   Posted by: fumi

家に帰るとAmazonからメールが。
目を通すと,ついに『未来世紀ブラジル』の国内版DVDが発売されるとのお知らせ。待った,待ったよ。
しかし,どのバージョンなのか定かでないのが気になるところ(ギリアムのオリジナルだとは思うけど)。また特典はメイキングドキュメンタリー「What is Brazil?」のみらしい。んー,微妙。思い切ってCriterion Collection買っちまったほうがいいのか…。

28
8月

The Last Nightmare

   Posted by: fumi

帰国日。
しかし最後に大失敗。最後の最後,楽しみに取っておいた『Freddy vs. Jason』を寝坊で見事に見逃し…。深夜に行こうと思っていたらいつの間にか昏睡。起きたら朝の6時で,今から映画館に走ったら(毎日オールナイト上映してた)確実にフライトに間に合わない。やっぱり美味しいものは最初に食べなきゃダメなのよ…(いや,両者共に食ったら相当まずそうだけど)。
正直言って,それぞれ1作目くらいしか記憶にないんだけど,街中至る所に貼られたポスターのキャッチコピーにとにかく痺れまくったのです。なんつったって「Winner Kills All!」ですから。