Archive for 10月, 2012

9/20に記した、驚異の棚を模した国書刊行会の小冊子を紐解くエントリー「国書刊行会40周年記念小冊子 私が選ぶ国書刊行会の3冊」に、敬愛する博物系ブログ「天文古玩」の玉青さんからコメントを頂きました。

・20120920:国書刊行会40周年記念小冊子 私が選ぶ国書刊行会の3冊

・天文古玩

天文にお詳しい玉青さん、小冊子の棚に納まっている月球儀をご存知で、その出自を教えてくれました。オックスフォード科学史博物館(Museum of the History of Science, Oxford)が所蔵する月球儀。1797年にジョン・ラッセル(John Russell)が製作したものとのこと。

博物館のサイトで検索したところ、まさしくそのものが。

・Selenographia Moon Globe, by John Russell, London, 1797

Selenographia Moon Globe (via Museum of the History of Science, Oxford)

こちらが、国書刊行会の小冊子『国書刊行会40周年記念小冊子 私が選ぶ国書刊行会の3冊』。月球儀は右下、棚番号38(画像クリックで拡大します)

国書刊行会40周年記念小冊子 私が選ぶ国書刊行会の3冊

ちなみに、この月球儀については、玉青さんのサイト「天文古玩」でも2007年に触れられていました。

・20070718 天文古玩:プレ=アポロ時代の月球儀(その2)

寡聞にして、John Russellを知らなかったので、Wikipediaを。画家なのですね。

・Wikipedia: John Russell

こうなると連鎖は続くもので、オックスフォード科学史博物館で「moonscope」と題された展覧会が2007年に開催されていたのも発見。博物趣味だけでなく、月球趣味も満たされる喜び。ジョン・ラッセルと並んで作品が展示された現代の画家、レベッカ・ハインド(Rebecca Hind)の存在も初めて知りました。

・オックスフォード科学史博物館「moonscope」

玉青さん、ありがとうございます。