Archive for 6月, 2010

15
6月

来た見た買った

   Posted by: fumi    in Travel, Wunderkammer

パリから戻りました。

ふたつの骨董市と古書市を巡りましたが、思いの外、財布の紐が固く。良いものはそれなりの価格で手が出しづらく、かといってお手頃のものはそれなりで食指動かず。何とも勝手なものです。

むしろ、ディスプレイに学ぶところが多く。頻繁に見かけたのが硝子ドーム。骨董市に限らず、市街地のギャラリーや様々な業種のウィンドウディスプレイに利用されていました。なかでも驚いたのはジェニー・ハニヴァーとのコンビネーション。しかも宿から徒歩1分のところにいるなんて。さすがに高くて(10万円超)手は出ませんでしたが、今回の旅にふさわしい出会い。

Glass Dome

Jenny Haniver in Paris 01

Jenny Haniver in Paris 02

財布の紐が緩んだのは、やはりデロール。
裏を返した土曜に続き、定休日の日曜を挟んでの月曜に再訪。色白の花魁、鼠の骨格標本を身請けです。

Deyrolle: Squelette de Souris

標本を支える木製の台には、デロールの店名と創業年が刻まれたプレート。自分にブランド嗜好があるとは思いませんでしたが、どうにもこればかりは別のようで。さながら大店の威光つきの花魁というところでしょうか(笑)

残念なのは硝子ケースがそもそも無いことですが、これはこれで格好はついていますし、また自作の楽しみもあると考えるのも良しです。

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7
6月

裏を返す

   Posted by: fumi    in Travel, Wunderkammer

Deyrolle: 20100606

パリ滞在、3日目の深夜です。

古本屋に蚤の市に(一風変わった)博物館と、何処へ旅をしてもすることは大体同じ。しかし、この街だけは加えて一ヶ所、博物商のデロールへ。

2年ぶりの2度目の訪問、しかも当時は例の火事から7ヶ月後ということで、今回は前回からの変更点を確かめようと思い、2階へと続く階段を上がりました。すると早速、空間の奥行が明らかに異なりました。デロールのサイトから画像を引用してみます。ここには3部屋写っていますが、前回訪問した際には奥の2部屋が閉鎖されており、写っている最前の部屋とその手前にある部屋の2部屋が中心でした(中心というのはこの最前の部屋の隣に細長い部屋がもうひとつあるため)。前回は期せずして復興途上のデロールを見ることが出来たのです。

Deyrolle (via Deyrolle Official)

これでやっと裏を返すことが出来ました。次は三回通って馴染みになる日の来ることを(旅の時を同じくして良いのなら、これから陽が昇れば確実に行くのですが)。

デロール以外では、前回行きそびれたカタコンベとフラゴナール博物館へ。特に後者への想いを叶えられたのは喜ばしく。館内最奥部の赤い部屋(東大「鳥のビオソフィア」の、あの赤い部屋を思い出しました)  に鎮座まします乾燥保存された人馬一体の姿に見惚れました。フィラデルフィアのムター博物館でも思ったことですが、人体保存にはドライかウェットしかなく、お前はどっちを選ぶと問われたら、間違いなくドライと答えることでしょう。

館内撮影可で、それは数多くシャッターを切ったのですが、さすがに刺激の強すぎるものばかり。今は自粛しまして、その代わりに扉に記されていた素敵な文字列を。この向こうに先述の赤い部屋が待っています。何故か驚異の部屋に赤はつきもの。その起源も辿ってみなければ。

Musée Fragonard

今夜は、いよいよヨンシーのライブ。
ステージデザインのモチーフとしただけに、ライブの前にデロールを訪れるのでしょうかね?(もしかしたら昨日、既に訪れていたりするのかも)

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