Posts Tagged ‘Paris’

2
9月

帰舎

   Posted by: fumi    in Wunderkammer

20130902_deyrolle

A historical horse via Deyrolle

 

デロール、2008年2月の火事から5年半。その時、店内にいた馬の剥製が長い時を経て戻ってきたと、デロールのサイトに掲載されていました。

 

Deyrolle: Un cheval historique

 

ネットに残る火災当日の画像を幾つか眺めてみたのですが、この馬の姿を確認することは出来ず。また、私が初めてデロールを訪れたのは2008年9月ということで、実際の姿を見たこともありませんでした。これは近い将来、ご挨拶に伺わねば。

 

 

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30
4月

壁に博物あり 障子に…

   Posted by: fumi    in Wunderkammer

アーサー・ミーの話の途中ですが、デロールで新たな発見。

思い出しては覗くデロールのオフィシャルサイトに、新商品が登場していました。コンピュータではなく、リアルな部屋向けの壁紙が発売されるようです。

Deyrolle: Papier peint Deyrolle-Wallpaper(オリジナル)

Deyrolle: Papier peint Deyrolle-Wallpaper(google translateによる英訳)

子供部屋や学校の教室で使われそうなポップなものから、寝室にも似合いそうなシックなものまで、複数のテーマによる商品展開。

20130430_deyrolleWallpaper_02

Deyrolle Wallpaper: Collection Patchwork (from deyrolle.fr)

20130430_deyrolleWallpaper_01

Deyrolle Wallpaper: Collection Les Insects (from deyrolle.fr)

フランスのファブリックメーカー「NeoDko」とのパートナーシップによって作られたもので、専用サイトも用意されています。このサイトにあるオンラインカタログを見ると、デロールのポスターやトランプで見覚えのある図像も使われていました。

Panoramiques by Deyrolle

この壁紙を使った部屋に驚異の部屋を作る。またひとつ、新たな夢(という名の妄想)が広がります。

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1
2月

如月朔日五回目

   Posted by: fumi    in Wunderkammer

今年と同じ、デロールが火事で燃えた5年前の2月1日も金曜日でした。

この記事を書くためにブログを読み返すと、2011年から今日2/1にデロールのことを書き始めていました。

・20120201:如月朔日四回目
・20110201:如月朔日三回目

その都度、新しい発見があったように、今年もひとつの記事に出会いました。
火事から半年が経った2008年11月14日に書かれた、ニューヨーク・タイムズ。

・20081114:NYTImes.com “From Ashes, Reviving a Place of Wild Dreams”

初めて知ったのは、フランス軍との関係。
煙の匂いで火事に気がついたのは、パトロール中のフランス軍兵士であったこと。更に焼けてしまった剥製や什器などの保管場所として、軍が施設を提供したことなどが記されています。

軍だけではなく、多くの人々に愛されていることもまた。
デロールのオーナー、Prince Louis Albert de Broglieの言葉を記事から引用します(簡単に訳してみました)

“Deyrolle was the place in Paris you’d first come as a child, then later bring your friends, then your fiancée, then your own children and your grandchildren,” Mr. de Broglie (pronounced duh-BROY) said. “How could people close their eyes and let it disappear? It would have been impossible.”

“デロールは、パリの子供が初めて訪れる場所。その後も、友達を連れて来る、フィアンセと来る、自分の子供と来る、孫と来る場所。目を閉じて、デロールが無くなるがままにすることは不可能だ。”

この言葉を辿るように文章は続きます。
文化大臣がフランス各地の美術館に古い木製陳列ケースをデロールに寄付できないか声をかけた。エルメスがチャリティのスカーフを販売した。更には、あるフランス人女性は蝶の標本を50箱寄贈、またあるフランス人男性は、デロールで数ヶ月前に購入した雄牛の頭を店に返すことで寄贈としたなど、市井の人々の行動も語られています。

他にも、ニューヨーク・タイムズらしいところでしょうか、デロールのためにアメリカ税関の目をかわす話や、オレゴンの博物館キュレーターのエピソードなど、デロールとアメリカのエピソードなども。

自分の行動が気になり、2010年より前に火事について触れていたのかと辿ってみたら、火事から半年後に初めてお店を訪れた日のことを、関心空間に書いていました。今、読むと恥ずかしいものですが、それでも何でも書いておくもんだなと思わずにはいられません。

・20080920:やっと逢えたね

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13
9月

Visite virtuelle de Deyrolle

   Posted by: fumi    in Wunderkammer

久しぶりにブログを書くことになったきっかけは、やはり、パリのDeyrolle(デロール)

ネットではありがちな偶然の連鎖で、久しぶりに訪れたデロールのサイト(かつてはRSSを登録していたのですが、記事の重複配信が多かったために停止していました) 本来の目的を果たすためにリンク先を探していたところ、眼の端に記事のキャプションとして記された「Visite virtuelle de Deyrolle」の一文が引っかかりました。

これはもしや? と、英訳すると「Virtual tour of Deyrolle」 あぁ、やっぱり… こうなると胸は更に高鳴ります。アレよ来い!! と、クリックしたその先には、待ち望んでいた光景が広がっていました。

Deyrolle: Visite virtuelle de Deyrolle


大きな地図で見る

Googleがストリートビューの技術を使って作った、お店の中を実際に歩くかのように体験出来るサービス「Google Business Photo(日本サービス名:おみせフォト)」に、デロールが対応していたのです。

ページを開いて最初に立つ場所は2階。螺旋階段を上がったところ。その先には真っ直ぐ並ぶ4部屋と、2室目の横にある細長い部屋の計5部屋。実際に訪れた時と同様に行きつ戻りつ、サイトを訪れた本来の目的を忘れて堪能したことは言うまでもありません。ストリートビュー同様に拡大表示も出来ますから、標本の並ぶ棚や書影をじっくり眺めることも。このラックに収められていたポスターを見た、この抽斗を開けた、この棚に入っていた骨格標本を買ったと、記憶の扉が次から次に開いていきます。そういえば、火事で焼けた店内と剥製を撮影した写真集『1000 Degrees Celsius Deyrolle』が置かれた場所も変わっていませんでした。

最初は2階ですが、螺旋階段を下りて1階へ行くことも出来ます。デロールというと剥製が並ぶ2階が有名ですが、園芸を中心とした1階も楽しいですよ。また、そのまま店外へ出て、店舗外観を眺めることも。実際に入店するかのように、再びお店の中へ入って螺旋階段を上がるのも楽し。

そして、こうなると夢想してしまうのは、世界中の博物系ショップ・ギャラリーが、このGoogle Business Photoを採用してくれないかなと。想い出に耽るなら、同じくパリの「Claude Nature」 や、ニューヨークの「The Evolution Store」「Morbid Anatomy Library」 未訪のショップに想いを馳せるなら、メルボルンの「Wunderkammer」やトリノの「Nautilus」 いつか、そのような日が来ることを。

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14
2月

春の装い

   Posted by: fumi    in Wunderkammer

Mini Dress in Cat Yellow (via Opening Ceremony)

何だか、Deyrolle(デロール)の話ばかりですが。

ニューヨークのセレクトショップ「Opening Ceremony(オープニングセレモニー)」とのダブルネームでスカーフが発売されたと知ったのは、昨年11月。

・Imaginary Beings: 20101108 ‘Deyrolle Pour Opening Ceremony’

TwitterでNY話が出たことをきっかけに、久しぶりにOpening Ceremonyのサイトを覗いてみると、今年の春のラインナップにデロールの剥製をモチーフとした女性服が登場していました。

・Opening Ceremony New News: 20110119 ‘Deyrolle pour Opening Ceremony, Part Deux!’

・Opening Ceremony New News: 20110203 ‘Deyrolle pour Opening Ceremony Spring Lookbook’

Mini Dress in Fox Black (via Opening Ceremony)

服の種類は、ロングドレス・ロングスカート・ミニドレス・ロングスリーブ・ボタンダウンドレスシャツ。それぞれに狐・ネコ・カブトムシがモチーフとして配置されています。価格は$270-$360。オンラインショップからの購入も可能。

・Opening Ceremony Online Shop: Deyrolle Pour Opening Ceremony

デロールの店内で撮影されたカットが素晴らしく。

Long Dress in Fox Black (via Opening Ceremony)

Button Down Dress Shirt in Beetle White (via Opening Ceremony)

Mini Dress in Beetle Blue (via Opening Ceremony)

YouTubeにはPVもアップされています。
硝子扉を開けたり、剥製に触れたりしているのは撮影ならでは(普段は写真撮影もご法度)
BGMはパリのファッションブランド・音楽レーベルの「Kitsuné(キツネ)」のコンピレーションアルバムから。やはり狙ってのことでしょうか。

くすり…

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2月

如月朔日三回目

   Posted by: fumi    in Wunderkammer

20100606: Deyrolle, Paris

今日、2011年2月1日で、デロールが火事に見舞われてから3年が経ちました。その一報を耳にしたのは2008年8月某日。その場の光景と、これが言葉を失うことかという驚きは、永遠に記憶に残り続けることでしょう。

・関心空間: 剥製標本は二度,息を引き取る

遠く離れた日本にいては、今の様子を知る手立ては店舗のサイトのみ。このエントリーを記している時点では特別に3年が過ぎたことを伝えるような記述は目に飛び込んできませんでした。便りの無いのは良い便り。

その代わりにではないですが、店内にて昨年11月から先月まで、François Lelongによる鹿と植物のハイブリッドをテーマとした展示「’Hybrides’, cervidé/végétal de François Lelong chez Deyrolle」が行われていた様子。同じくパリの「狩猟自然博物館」を思い出すような作品の数々に心躍りました。

・Deyrolle: ‘Hybrides’, cervidé/végétal de François Lelong chez Deyrolle

Deyrolle: Papillons Cards

次にあの扉を開け、階段を上がるのはいつになることやら。
飛んで行ければ良いのですが、今はまたの訪問を夢見るばかり。

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15
6月

来た見た買った

   Posted by: fumi    in Travel, Wunderkammer

パリから戻りました。

ふたつの骨董市と古書市を巡りましたが、思いの外、財布の紐が固く。良いものはそれなりの価格で手が出しづらく、かといってお手頃のものはそれなりで食指動かず。何とも勝手なものです。

むしろ、ディスプレイに学ぶところが多く。頻繁に見かけたのが硝子ドーム。骨董市に限らず、市街地のギャラリーや様々な業種のウィンドウディスプレイに利用されていました。なかでも驚いたのはジェニー・ハニヴァーとのコンビネーション。しかも宿から徒歩1分のところにいるなんて。さすがに高くて(10万円超)手は出ませんでしたが、今回の旅にふさわしい出会い。

Glass Dome

Jenny Haniver in Paris 01

Jenny Haniver in Paris 02

財布の紐が緩んだのは、やはりデロール。
裏を返した土曜に続き、定休日の日曜を挟んでの月曜に再訪。色白の花魁、鼠の骨格標本を身請けです。

Deyrolle: Squelette de Souris

標本を支える木製の台には、デロールの店名と創業年が刻まれたプレート。自分にブランド嗜好があるとは思いませんでしたが、どうにもこればかりは別のようで。さながら大店の威光つきの花魁というところでしょうか(笑)

残念なのは硝子ケースがそもそも無いことですが、これはこれで格好はついていますし、また自作の楽しみもあると考えるのも良しです。

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23
10月

おパリ

   Posted by: fumi    in Playmobil, Travel

ご無沙汰なことで。
書きたいことは色々あれど,ひとまず。

先月半ば,初めてのパリへ。
主たる目的は諸々の博物館・ヴンダーカマー巡りだったわけですが,そこはほらやっぱりね。Playmobil好きとしては忘れちゃいけないところがあるじゃないですか。
土曜の昼下がり。パリ中心部,Denfert-Rochereau駅からRER(地域急行鉄道網)に乗り,Antony駅で下車。そこからバスのはずだったんだけど,どうしてもバス停が見つからず日和って駅前からタクシーを使用。10分ほどで到着したのが,待ちかねた「Playmobil FunPark Paris」。

着いてみると郊外のロードサイド。アウトレットショップの多く入るショッピングセンターの一角にありました。何処の国もこういう場所の景色は同じなのね。

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エントランスの女性から(首にはPlaymobilロゴ入りのストラップ!)を購入し,入場。一本の通路から奥へと長い空間。その左右にプレイスペースがあり,一番奥に軽食と物販。入り口から奥までは普通に歩いて1分もあればたどり着けるくらい。

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園内は近在っぽい家族層でいっぱい。モノがモノだけに考えたら当たり前なんだけど,休日に家族で訪れるのには非常に適した場所。食事スペースはあるし,もちろんPlaymobilも遊び放題。街が出来るくらいに並んだ中世の家や,複数並んだノアの箱舟の姿はそりゃ壮観ですよ

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ただ極東のいちPlaymobil馬鹿としては,ガッカリするところも多く。
広大な敷地内に充実した施設の揃った本国ドイツと,限定品に加えて工場見学も出来るマルタ(移転してからは行ってないんだけど),これまでに訪れたこの楽しすぎた2ヶ所と比べちゃうと,ただ現行のPlaymobilで遊ぶだけというのはどうしても見劣りするよなぁ…。

密かに期待していたショップコーナーも,限定品の姿が無いのはもちろん,現行品を買うにもユーロ高(例のリーマンショックで9月頭に比べたら10円以上安くはなっていたけれど,それでもね)で日本で買ったほうがいいやと,結局手ぶらで退園。
正直,行ったという事実に満足感を覚えるってところかなぁ。いや,馬鹿としてはそれだけでも十分なくらいの満足感はあるんだけど,ちょっと期待が大きすぎました。

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