久々,リアル店舗でCD購入。
Kraftwerk 『Aero Dynamik』
The Art of Noise 『Into Battle with The Art of Noise』 (20th Anniversary Edition)
múm 『Summer Make Good』
神々の音源ははっきり言って失敗…。神々自身によるもの,またAlex Gopher,Francois Kのリミックスも正直乗れず。The Art of Noiseは遅れてやってきたデビュー作。正直,おまけのDVD(PV4曲収録)目当ての購入。でもそれで正解。コラージュアニメーションによる『Beat Box Pop Promo』が出色(途中挿入されている謎の日本語も気になる)。
最後に今年のフジロック出演も決定したmúmの新譜。陳腐極まりない言い方だけど,エレクトロニカの枠を超え,そこからSigur Rósの磁場に引き寄せられたような音。明るく可愛いだけの季節は過ぎ,暗く厳しい世界へ。しかしだからといって絶望や虚無には決して支配されず,その中にあっても凛として生きていく強さが激しく感じられました。なかでも昨年秋の来日ライブでも演奏された#2『Weeping Rock, Rock』に夢中。ピアノのリフとドラム(そういやライブでもドラムがやたら上手かったなぁ)が素晴らしい。
Archive for the ‘CD’ Category
Media Gathering
面倒なんで買ったり何だり気になっているものをひとまとめ(リンクは見本帖本店,PVを除きamazon)。
[書籍]
『別冊太陽 平田篤胤』 平凡社
何かとご縁のあるお方です。
『東北学 vol.10』 東北文化研究センター
特集「山の神とはだれか」。基本であるオコゼとの関係について多く言及。
『マーク・ダイオンの驚異の部屋講義録』 西野嘉章 平凡社
『紙とコスト』 宣伝会議
編集協力に竹尾。見本帖本店にも置いてあります。
『のだめカンタービレ』 二ノ宮知子 講談社
個人的には『ハチクロ』よりもこっち。爆笑に次ぐ爆笑でずっぱまり。
ちなみにamazonでは岡村靖幸を評価したらこのマンガを奨めてくれた。
やるなぁ。
『珍世界紀行 ヨーロッパ編』 都築響一 筑摩書房
書名と著者から想像するままの本。好き者にはたまらない珍奇な名所が満載。
ただカラー図版の豊富さは認めるけど,正直,この価格(¥6,090)は高いよ。
・CD
『ポテトボーイズ No.1』 イモ欽トリオ
『ハイスクール・ララバイ』が細野さん作曲であるのは有名な話だけど,編
曲,更に演奏にもとMoonridersが全曲に渡って関わっていたとは知らなんだ。
『キテレツ大百科 Super Best』
やっぱり『はじめてのチュウ』。木村拓哉のカバーも聴いてみたいんだけど,
例によってあの「俺ってカッコイイだろ」オーラが出まくってんのかね…。
・PV
Franz Ferdinand 『Take Me Out』
モーショングラフィック版ロシアアヴァンギャルド。
君の心にパリがある
ようやく『円楽のプレイボーイ講座12章』を耳にする。
ィヨコワケハンサムな横山剣さんの愛聴盤と知ってから早幾年,いつか聴かねばと思ってはいたもののどうも縁が無く気がつけば数年が経過。しかし週末恒例の地元図書館詣でで偶然発見。この図書館の所蔵CDには度々驚かされてきたけれどまさかこんなものまで…。こういう税金の使い方ならこちらも喜んで払うってもんですよ。
タイトル通り円楽によるプレイボーイになるための12の指南(言葉の選び方がいちいち素晴らしい),そしてそれぞれに前田憲男とプレイボーイズによるジャズナンバーが添えられるスタイル。これが昭和の大人の洒脱なのでしょうか,まったくもって恐れ入るばかりです。松岡きっこのジャケ,そしてライナーは件の横山剣さんがびっしり書き下ろしと,モノとしての存在感も見事。
ゆく年くる年
帰宅すると差出人の記載が無い真白な郵便物が届いていた。無記名の郵便物なんて小学生の時にもらった不幸の手紙以来だよと(スパムメールは毎日数十通と届くけどさ),やや腰引け気味に開封するとそこにはCDが1枚。
『No.9』 鈴木慶一 with Moonriders
やはりただでは送ってきませんね…。
映画『東京ゴッドファーザーズ』のサントラから派生した一枚で,今のところオフィシャルサイトからの通販のみの流通。基本はサントラ収録の『第九』(『ニットキャップマン』に通じるMoonriders仕様の歌詞に涙)と『聖しこの夜』なんだけど,それぞれに別バージョンやらアウトテイクやら色々入ったもの。
中でも肝は5.1ch仕様。メンバー6人の声がスピーカーひとつずつに割り当てられているらしい。そう,悲しいことに我が家には5.1ch環境がないのでその部分を楽しむことは出来ず,あくまで「らしい」どまり。聴きてぇよ…。
Speed Display
いつものところにCDを返してまた借りる。
a)Moebius/Plank/Neumeier 『Zero Set』
b)Moebius/Plank/Thompson 『Ludwig’s Law』
c)Pluramon 『Dreams Top Rock』
気がつけばドイツという3枚。a)・b)は知らなかったルーツ・オブ・テクノ履修科目。どちらかというと『Zero Set』のほうが好み。電子の世界におけるビート(ドラム)の重要性を強く感じる1枚。c)はボーカルにJulee Cruseを迎えた1枚ということで選択。ベタだけどTwin Peaks meets electronica。
Trust Me
いつもの所で諸々レンタル。
a) Buffalo Daughter 『Psychic』
b) クレイジーケンバンド 『GT』
c) 野坂昭如 『マリリン・モンロー・ノー・リターン』
d) Tiny Tim 『Tiptoe Through the Tulips / Resurrection』
e) björk 『苗場の絵と音』
a)は何かのライナーで『E2-E4』を想起させると読んで。いきなり1曲目の『Cyclic』で来た…。ミニマル+ギターでまさに『E2-E4』。でもより血肉を感じるというか,非常にフィジカルな印象。ランニング用に60分に伸ばしたのを作ろうかな。b)はカップリングの『香港グランプリ』目当て。c)は説明不要。『黒の舟唄 3/4(ワルツ)』がツボ(当たり前だけど本当に3拍子)。d)は『ピントのボケる音』経由。e)はまぁそういうことで(こんなのを置いているこの店が好き)。
Media Media Media
結局,引きこもったこの連休(月曜も休んで4連休)。
まずは連休開始早々,ネットラジオ「ウェイン町山のモンド in USA」が無料聴取期間ということを知り,暇を見つけては聴く。バックナンバーも全て聴取可能で有料会員の方々には申し訳ない限り。
続いて円急騰前(ショック…。突然に過ぎるよ)にオーダーしたブツがamazon.comから。
DVD 『Cremaster 3』 Matthew Barney
DVD 『Brazil the Criterion Collection』
日本公開時には敬遠してしまった(上映時間の長さに断念)『Cremaster』全5シリーズ。その一部,3だけが現時点でDVD化。雑誌その他媒体では眼にしていたけれど,映像として見るのはもちろん初めて。モデルにしてアスリートであるAimee Mullinsの独り立つ美しさはもちろん,狼藉の限りを尽くされたグッゲンハイム美術館の景色(ドリフの書き割りセットの如き。あの螺旋の上からタライが落ちてきてもおかしくないくらい)がおかしいったらありゃしない。『ブラジル』は『Cremaster』にやられてしまって今は本編を見る気力無し…。ドキュメンタリーのみでお茶を濁す。
更に唯一出かけたいつものとこで諸々レンタル。
CD 『Safety in Numbers』 David Van Tieghem
CD 『Dream & Desire』 Manuel Göttsching
CD 『Hula – Hula Dance』 Kenji Jammer (a.k.a 鈴木賢司)
DVD 『サディスティック&マゾヒスティック』 監督:中田秀夫
David Van Tieghemは,その昔,坂本龍一のMedia Bahn Tour に参加したことでその名を知った(ちょうどその頃,日本のTVCMにも出た記憶が(スティックでNYの街を叩いて歩いていたような))パーカッショニスト。かつて同アルバムをLPで買ったんだけど,今,急に聴きたくなってつい。
Manuel Göttschingは,『E2-E4』のあの終わりなき昂揚感を期待すると失敗と思ってしまいそうだけど,それを抜きにして聴くと,これはこれでたゆたう心地良さが持続していい気持ち。
Kenji Jammerは自分が知っている鈴木賢司(そういや,彼も坂本龍一と絡んでた。『Ballet Mecanique』のギターソロ最高!)以降の歴史を埋めるために。熱い学生服ロッカーの面影何処な力の抜けっぷリ。かつてのEBTGの音部分だけとでも言うか,様々なジャンルの融合した穏やかなギタープレイ。期せずして秋の夜長にぴったり。
最後に『サディスティック&マゾヒスティック』。中田秀夫が師である小沼勝,そして日活ロマンポルノにオマージュを捧げたドキュメンタリー。が,個人的には谷さん(谷ナオミ)目当て。いや,包容力に充ち満ちた素敵な女性でした。次は単独作品も見てみたいもの。
Electronic Apeman
AmazonさんからKarl Bartos(Ex-Kraftwerk)『Communication』届く。
正直,このピクトグラムに惹かれてのジャケ買い。ライナーを見ると,収録曲のひとつひとつにも曲にあわせたピクトグラム有り(『The Camera』はもちろんカメラ,『I’m the Message』は海外の旅行者用インフォメーションセンターでよく見かける「i」の文字)。アートワークはハンブルクのWeissraum。サイトを見ると,CD Extraで入っている『I’m the Message』のPV(これまたピクトグラムで傑作。上記Weissraumのサイトでも視聴可)も作った様子。
ジャケだけでなく,パッケージとしての佇まいも素敵。Burgopakによるパッケージングシステムで,片側にあるベロを引くと,反対側からCDが出てくる仕組み(上記サイトにビデオでの実演有り)。
で,肝心の音は…。
Kraftwerk meets Dead or Alive and New Order in 2003とでも申しましょうか。某所でも書かれていたけど,特に3曲目の『15 Minutes of Fame』と New Order『Blue Monday』のイントロが激しく似て蝶。
昭和78年
クレイジーケンバンド,『777』購入。
今までの経験からいくと,彼らの音楽は後からジワジワと効いてくることが多いので,最初のひっかかりは特に意識せず。
しかし収録曲の中にAXやフライデーで既に耳にしたものも。これらはやっぱりきます。なかでも出色は韓国ロックの父であり,また韓国のジミヘンとも呼ばれる(ほんとかよ),シン・ジュンヒョンのカバー,『美人(ミイン)』。とにかく,のっさんのギターが素敵。これと『いかつり船』のコンボが最近の定番。
あ,某鉄道賛歌の『夜のヴィブラートKq仕様』は,実際に乗車,ハイスピードコーナリングを体験しながら聴くと,非常に感慨深いものがあります。
Rumba de Boom Boom
和田アキ子最新マキシシングル,『ルンバでブンブン』購入。プロデュースは東洋一のサウンドマシーン,CKBの横山剣さん。
圧巻は何と言ってもCKBの『タイガー&ドラゴン』のカバー。オリジナルが既にアッコさん風味に充ち満ちていましたが,それを本人が歌うとアッコさんの累乗でとんでもないことに。こうなると是非とも『右手のあいつ』のカバーもお願いしたいものです。
ちなみに『タイガー&ドラゴン』は大西ゆかりもカバー。現時点で3パターンが存在していることになります。