Archive for the ‘Exhibition’ Category

5
9月

Imagemakers

   Posted by: fumi

先月の半ば頃から見かけ始めたのか,その場所でその意図でやるのかと思っていたカップヌードルのCM。今月に入って洒落にならなく…。

DVD発売が待ち遠しい『School of Rock』。その前にあの掲示板でジャック・ブラックによる『LOTR』のパロディ(MTVで放送されたらしい)の存在を知る。褒め讃える言葉もないくらいにバカ…。しかもこれ,『王の帰還』『旅の仲間』のDVDに隠し映像として入ってるんだとか。それを認めたピーター・ジャクソンも素敵(そういやジャック・ブラック,『キング・コング』への出演が決まってたなぁ。楽しみ)。

某所でonedotzeroのフライヤー入手。10/1~3,青山スパイラルホールにて。オフィシャルサイトを見ると10/10にはプラハにて。意味もなくそっちで見たい。

24
8月

Phantom in the Warehouse

   Posted by: fumi

genenjyo再び池袋。乱歩の土蔵,幻影城へ。室内の環境保存のために入り口からガラス越しに眺める。眼に入ったのはチェーホフやドストエフスキー,エンターテインメントの100年(洋書)など。本以外には手品道具なんて物もあった。しかし何よりもあの整理整頓の技に一番驚く。情報はただ持っているだけじゃダメなのよね。使いたいと思った時にすぐ使えるように日々の整理整頓が肝心。特に今の時代,情報そのものの入手は容易になっているんだから。
土蔵内の詳細は神保町.comにあるのでこちらで補完(ちなみにここ,澁澤龍彦の書斎もあります)。
池袋から丸ノ内線で淡路町,歩いて本の街。昼飯にアフガンカレーを食って店を出たら裏通りに見慣れない雑貨屋がオープンしている。中に入るとお手頃価格の硝子瓶。大小2種の値札がついているもののそこにあるのは1つだけで,どちらのサイズが分からない。そこで店主に訊くと,「小さいほうは表の店にありますんで,今持ってきます」といって扉の向こうに消える。表の店?。確か画材屋があったけどそこ?。大小2つを比較して大きい方を購入。まだ街歩きをしたいので帰り際に寄るからと取り置きにしておいてもらう。
レンタルCD屋でTabla Beat ScienceやCyro Baptista,古本屋で2冊ばかり文庫を入手し,そろそろ帰ろうかと先の雑貨屋へ硝子瓶を受け取りに。その道すがら,ブックブラザーに寄ったら何やら棚の雰囲気が違う。いつの間にか本以外にも雑貨を扱い始めてるよ。微妙に話の鎖が繋がり始めた予感を抱いていると,偶然,雑貨を購入するお客さんが品物をレジに持っていくところ。いつもの店主が「今,担当の者を呼びますので」といって背後の扉に消えると,そこからはさっき自分が硝子瓶を買った店の店主が現れた。やっぱり,表の店ってブックブラザーだったのかよ。

21
8月

ggg(ginza graphic glass)

   Posted by: fumi

所用後,銀座へ。昨日,アンティークモール銀座からオークションの品が落札されたとの連絡を貰ったので,その受け取りに。落札したのはニッキ水の瓶,6本セット。薄氷のような硝子の薄さにトキメキ。ちなみにググッたらニッキ水ってまだ売ってるもんなのね。実は飲んだことないんだけど,あの毒々しい色は駄菓子屋で人生を学んだ者には堪らないものがありますな。
そのままgggへ赴き「Friendly Fire バーンブルック・デザイン展」。六本木ヒルズのCI,ダミアン・ハーストとのコラボで知られるJonathan Barnbrookの展示。私的好みから言えばちょっとデザイン過剰。でも将軍様や企業ロゴで作られた曼荼羅など,社会・政治問題をシニカルに扱う姿勢には共感できるものが。
帰り際,閉店セールの雑貨屋でガラス瓶が105円均一。何に使うかは後から考えるとして,とりあえず5本確保。ついでに小さい虫籠も何個か購入(こちらも105円)。例によって蝉の抜殻を入れてみる。持ってる抜殻の数だけ買ってもいいな。また買いに走るね,俺。

14
8月

Prelude to the Beginning of the Game

   Posted by: fumi

朝起きて録画しといたオリンピック開会式のbjörkを見る(登場予定時刻5:00じゃリアルタイム視聴なんて無理)。各所によるとNHK総合・BS1では歌の間中アナウンサー・コメンテーターが喋り,テロップでデカデカと訳詞が出ていたりしたらしい。んー,見れて良かったBShi。機材トラブルがあったらしいけど(宙に浮かぶはずが飛び立てず),事情を知らないこちら側からすれば素晴らしかったの一言。
所用後,科博で「テレビゲームとデジタル科学展」。初めて現物を眼にしたモノに関しては目の保養にはなったけど,正直1,300円という入館料は高すぎ。まずもって実際に遊べるものが皆無。しかも筐体自体にも触れることが出来ず,ただただ遠まきにして眺めるだけ。更にオタなことを言えば,実際に手垢まみれにして遊び,また中には今でも少なからず所有しているモノを,両腕を組んでガラス越しにさも芸術品とありがたがって拝んでも楽しいわけねぇだろとも思ったり。
しかも展示のラストにはタイアップ企業の宣伝ブース。さすがにそれ自体を悪いとは言わないけれど,全展示スペースの半分以上はあるかというその広大さには激しく萎え。他に展示するものが無かったにしても,だったら存在する展示物をもっとしっかり見せるような空間作りは出来ただろうに。例えば,70’sの国産アップライト筐体(デパートの屋上の遊技場にあったようなゲーム)の幾つかは,パイプで組まれた2階立ての上に並べられていて画面はおろか筐体自体も全体像を掴めない。ほんと,馬鹿にしているとしか思えないやり口。っつーことで,入場料は500円が妥当。
文句ばっかり言ってても仕方ないので最後に勉強になったもの。
Magnavoxのゲームマシン「Odyssey」(1972)。スペイシーなボックスアート,ピクトグラムを多用したゲームに使用するカード類,更にインストラクションマニュアルに至るまでしっかり手がかけられている。テレビゲーム黎明期にその存在すら知らない人々に訴求するためにデザインがしっかり使われた好例として拝ませていただきました。

8
8月

The Ghosts You Draw on My Back

   Posted by: fumi

表参道から根津美術館方面へ向かい(いきなり余談。途中でPRADAのガラスタワー(PRADA AOYAMA epicenter)を初めて見る。とにかくファサードがすごいな。今度は夜に見てみたい),Cafe Eightでの「ハチミツカンパニー Bee Beeの至宝展」。本格西洋風蜂蜜屋として創業したハチミツカンパニー Bee Bee社が,今年350周年を迎えるということでそれを記念して行われた展覧会。つまりはクラフト・エヴィング商會のような架空に遊ぶスタイル。こういうのは大好きです。

青山墓地を突っ切って精神世界書店「ブッククラブ回」(特集に惹かれ(「神聖幾何学を極める」)『StarPeople』購入),更に旅専門書店「book 246」(例によって期待しすぎてガッカリする悪い癖)と本屋をはしご。
勢いで谷中全生庵にて幽霊画。画の公開自体はまるまる8月の間やってるんだけど,運悪く今日は同じ境内にて圓朝まつり。落語家の出店がいっぱい,客もいっぱい,更には交通整理のガードマンもいっぱい。空気がザワザワ五月蝿すぎて幽霊画を見る雰囲気ではなかった…。

それでも久しぶり(3年?。それくらい経ってそう)に見たこともあって堪能。月岡芳年や伊藤晴雨といった有名どころはもちろん,光村「月に柳図」(上記サイト,[全生庵.TV](ウィンドウが最大で開きます)→[幽霊画ギャラリー]→[サムネイル版]→40番)の地と図の関係性を使って見せる抽象の幽霊には悔しさすら覚える。
やっぱりもう1回,もっと人気の無い時にひっそりと見に行こ。

10
7月

Imaginary Beings in Japan

   Posted by: fumi

早起きして川崎市市民ミュージアム

先述のとおり,クレヨンしんちゃんの映画と「日本の幻獣」の展示目当て。しかし館内に入ると「谷岡ヤスジの世界展」並びに「現代日本デザイン100選」なるものも開催中で,これらがまた大変。まずは「谷岡ヤスジの世界展」,どっかで見た画風だなと思ったらYMO『OMIYAGE』の中にあった漫画の人(っつーか,それ以外は全く知らなかった)。続いて「現代日本デザイン100選」。何よりも驚いたのは,「NIKON F」のデザイナーとして亀倉雄策の名前が記されていたこと。言うまでもない東京オリンピックのポスターをはじめとして平面の人としか認知していなかったんだけど,あの直線を基調としたボディデザインは彼の手によるものだったんだ(その隣には同じく手がけたというオリンパスのハーフカメラ(名称失念)も。これ,実家で使ってたぞ)。

さて本命その1,「日本の幻獣」。まず何はなくともその姿を見ただけで13人もがショックで即死したという印旛沼のアイツ(リンク先のトップに鎮座)。会場に入るとその姿を引き伸ばしたものがいきなり壁一面に。ほぼ原寸(史料によると約4.8m)と思しきその大きさ,こんなのと出くわしたらそりゃショック死もするわ。他にも「件」(牛の体に人の顔)や「雷獣」(落雷時に天から落ちてくる幻獣の総称)といった今までは知らなかった幻獣の存在を学び,人魚や河童,白澤などをモチーフにした根付の技に見入り…。

本命その2,クレしん映画については最早とやかく言う必要無し。泣くために見てるっつーか,見る前から既に泣いてるっつーか。ひろしの回想シーンで,チャコの足踏みミシンで,ケンの「最近走ってないなぁ」で,しんのすけの爆走で…。涙涙涙。

結局,10時から16時までずっと館内いっぱなし。これだけの時間,ひとつのミュージアムに居続けたなんて,メトロポリタン美術館や大英博物館でも出来なかったこと。恐るべし川崎市。

7
7月

空中線

   Posted by: fumi

誘われて美篶堂空中線書局「空中線書局の手製本展」。
初日夜ということでオープニングパーティの雰囲気,本そのものはもちろん,活版をオブジェにしたものなど気になる作品は多かったものの,人が多すぎてその室温の高さに耐えられず…(空調も弱かったかも)。結局,早々に退散。また日を改めてゆっくり。
ところで今回のイベントで初めて知ったこの美篶堂,調べたら昨年秋に出来てたのね。んー,このエリアはエアポケットだった。湯島聖堂にも久しく足を運んでいなかったし(まだフリーマーケットってやってんのかな),ビリヤード淡路亭はずっと気にはなっていたものの,そもそもビリヤード自体しないし。新しくチャリルートに設定決定。

4
7月

Realistic Fake World

   Posted by: fumi

待ちに待った「~虚構世界をリアルに描いた~石原豪人展」

常々,想像力,更に言うならば妄想力こそが人間が有する最も素晴らしい力であると思っているわけですが,それをあの画力で見せつけられたらそりゃもう言うことないっつーか,とにかく何を見ても大興奮。昭和40~50年代の怪奇・恐怖の世界を描いた作品はもちろん,その後のサブカル文脈で再評価された時期のものも展示されていたのは嬉しかった。中でも一部のゲームファン垂涎,『ファミコン通信』に掲載された「嗚呼! 感動 マリオブラザーズの青春」との再会はその最たるもの(会場内,笑いを堪えるのに必死)。

Goujin
他には『宝島』掲載のものではそのページ隅に「構成:町山智浩」という記述を見つけ驚いたり,『June』や『さぶ』のような直球もの(その多くは林月光名義)よりも,むしろ児童小説の挿画の中にエロや耽美を強く感じたり(特に一連の大きな瞳におちょぼ口の少女。かつての安達祐実,またはジョンベネを彷彿とさせるチビッコ娼婦の系譜)。

残念ながら図録は後日発売ということで,ポストカードを1枚だけ購入。雑誌『ボーダー』に描かれたもので,お題は「ナスカの地上絵は日本人が描いた!?」。出雲大社に似た社の上空,遮光器土偶に手を引かれてUFOに向かうかぐや姫。その2人(1人と1体)を見上げるのはモーゼと大和武尊(…で,正解なのか?)。狂ってる…(当然の如く褒め言葉)。

3
7月

The Five-Ring Emblem

   Posted by: fumi

陽が高くならないうちに日本橋から銀座をさくっとひとっ走り。
INAXギャラリーで「動物園のデザイン展」,隣に警察博物館もあったのでついでにそちらも。POLA Museum Annexでは「巨匠が描いたオリンピックポスター展」。1972年ミュンヘン,Eadweard Muybridgeと思しき連続写真を用いた荒川修作が印象的。
帰り,日本橋高島屋に寄って余っていた商品券を使ってDVD『東京オリンピック』購入。全くの初見,よく言われるカット割りやカメラワークに注目しようと思うものの,やはりその歴史的事実に驚かされること多し。ドイツが東西統一チームとして出場していたり(調べたらこの東京までらしい),走り高跳びはまだ背面跳びが生まれていないし,観客席に若かりし長嶋と王がいたり…。

2
6月

Iron Maiden

   Posted by: fumi

朝からチャリに乗って病院巡り。いつもの診療所で底をついていたRelpaxを入手し,眼科では処方箋をもらってコンタクトをメーカーに注文(相変わらずの即納不可。「乱視で近視で2週間使い捨て」ってそんなに需要がないんだろうか)。
昼飯は神保町で。色々悩んだ末に「元祖櫓」。いつの間にかナンが始まっていたのでそれでマトンカレー。
いい具合に腹が膨れたところで拷問器具。明大の博物館がリニューアルしたというので久しぶりに訪れる。なんと言っても「鉄の処女」(このページ下の画像にいる覆面人間,風貌が明らかに#4524よね)。ミュージアムグッズとして絵葉書やTシャツなんかも作られてて大人気。っつーか,これってNürnbergだったのね。前回訪れた時はまだPlaymobilを知らない頃だったのでその名前にもピンと来なかったんだけど,何かと縁のある町なことで…。
しかしネットで色々調べてもこれの本物がNürnbergにあるのかどうかは分からず(要再調査)。とりあえずドイツで拷問器具と言えばRothenburgのDas Kriminalmuseum(サイトには日本語の文章が。そんなに訪問者多いんか)しか思い浮かばない。