Sunnudagur, ágúst 17, 2003
Ghost Dance

西馬音内盆踊り鑑賞。

でもまずは自省。「西馬内」だと思っていたこの地名,実は「西馬音内」でした…(っつーか,何年「道の奥」に住んでいたんだよ,自分。それぐらいちゃんと知っとけ)。

で,実際の踊り。幼少時に親に連れられて見た時は,何が何だかわからずただ飽きていたことしか覚えていないんだけど,これはやはりそれなりに歳を重ねていないとわからない世界であることを実感。まずは踊り手の所作。風雅な端縫い衣装に包まれた姿全体が流れるような動きを見せ,その中で指先を揃え反らせた手,やや外回りの足の運びなど,各部位の先に行き届いた細やかさに魅了される。

しかし何よりも眩惑させられるのは,隠されたことで強調されるその色気。踊り手の表情は頭巾,または編み笠で覆われていて見ることは出来ず。しかし踊りの所作の中でたまにちらと窺い知れる各部位に息を呑むことしきり。口の端,顎のライン,うなじ,様々なかんざしを用いて上げられた髪,汗で濡れた後れ毛…。踊り終盤には,もう全ての踊り手が藤あや子に見えて仕方なし。

更には踊りの後ろに流れるお囃子,特に歌詩のシステムがまた見事。歌詩の基本構成,そしてメロディは同じなんだけど,19:30~23:00(最終日は23:30)の開演時間の中で,夜が更けるに連れ歌詩の一部が徐々に田舎のエロ(笑えるのが良し)丸出しのものに変化。最終盤はそりゃもう大騒ぎ。子供の歌がそのまま大人の歌になるその合理性と開放感,さすがは夜這い物語盛んなお国柄。全歌詩が収められた小冊子を購入し忘れたことが悔やまれる…。

撮った写真はつらつらと別サイトにアップ。



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