Miðvikudagur, mars 4, 2009
Feel a spirit behind in Pleocene

今年初はもちろん,本当に久しぶり(おそらく昨年7月のSigur Rós『Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust』以来)のCD購入。リマスタリングされた細野さんの『omni Sight Seeing』。見送るつもりでいたんだけど,時間潰しで入ったタワーレコードで発見して,ついそのまま。

『エサシ』から『プリオシーヌ』への全9曲。整えられたバランスと,その中から際立つ音の粒に改めて没入。今回,手にとって気がついたのは,これがちょうど20年前のアルバムだということ。随分,遠くまできたものです。

流れで今夜は『観光』でも読み返してみましょうか。


Miðvikudagur, apríl 26, 2006
Your Name is Coco

発売日前日にCDショップへ足を運んだなんていつ以来?。
それくらい聴きたくて堪らなかったSenor Coconut and His Orchestra『Yellow Fever (Senor Coconut Plays Y.M.O.)』。

内容はタイトル通りのYMOカバーアルバム。しかしやってるのはアトム・ハートさん,そりゃもうラテンです。たゆたうリズムとメローな音色に穏やかな多幸感。また『Limbo』に『The Madmen』,『Music Plans』などを題材とするその選択眼にも惚れ惚れ。

でも,YMO自体がチャンキーだからか,想像していたよりは違和感無かったなぁ(特に『Simoon』は溶け込みすぎ。東京発中近東経由南米?)。受けた衝撃という意味では,Kraftwerkのラテンカバー『El Baile Aleman』のほうが強烈。

これでYMOとKraftwerk,両巨頭を手中に収めたアトムさん,昨年のイベントライブに続いて,単独での来日ライブを是非。


Fimmtudagur, janúar 26, 2006
月に見られて恥ずかしや

ここの更新自体が随分,間が開いたので,ここらでひとつ,色々とまとめ書き。まずはこの一ヶ月で手に取ったもの,CD編(各CDのリンクはamazon)。

・うめ吉:『明治大正はやりうた』

俗曲や都々逸など,かつての日本で聴かれていた音楽を今に蘇らせたアルバム。存在は知っていたものの,きっかけを失ったまま幾月。ようやく拝聴いたしました。
 
その昔,エスニックやワールドミュージックなんて言葉がもてはやされたことがありましたが,気持ち的にはまさにそれ。今の自分からは全く隔絶された音楽なので,日本人でありながら何処か知らない国の音楽を聴いているような気分。勉強になります。今度は是非とも寄席に足を運び,生で聴きたいもの。


・Paul Anka:『Rock Swings』

Paul Ankaが歌う,名だたるロックのカバーアルバム

きっかけはラジオで聴いた『Jump』(Van Halen)。Aztec Cameraのもびっくりしたけど,このPaul Ankaバージョンはそれ以上。ゴージャスにもほどがある。他には『It's My Life』(Bon Jovi),『Smells Like Teen Spirit』(Nirvana),『It's A Sin』(Pet Shop Boys)等々。The Cureの『The Love Cats』までやられた日にゃ,言うことなし。


・芸能山城組:『恐山』

手に取った理由は,もちろんそのタイトル(管轄上,自分が死んだらこの山に行くはずなので)。調べたら,芸能山城組として初めてのLP(1976)。

耳をつんざく女性の悲鳴で始まり(ボリューム上がってたもんだから大変),そのまま「恐山」という名前から一般に想像されるであろうままのオドロオドロシイ雰囲気。でもなぁ,こういうの嫌いじゃないし,また確かに色々ありはするけれど,実際に行ってみると綺麗な所なんですよ。個人的には,そんな解釈にちょっと納得がいかないところも。

ライナーを見ると,作曲:渡辺宙明,編曲と演奏で井上尭之と大野克夫の名前が。


・一青窈:『一青想』

面影ラッキーホールを検索していたら,なぜか一青窈関連のサイトが引っかかる。何事かとプロフィールを見ると,井上陽水などと並んで,好きなアーティストの中に面影ラッキーホールが!(ちなみにオフィシャルサイトのプロフィールは書き換わってしまったのか,面影の名前は無し)。ということで,自分の趣味とあいそうな女性が気になるのは,中高生の頃も年をとった今も同じ。

知人情報によると,この人,ラジオで『幻の名盤解放同盟』を買ったなんてことも話してたとか。面影といい,完全にそっちの人なんすか?。


・『Red Tour e.p.』 The Album Leaf

23日に渋谷で行われたライブの物販コーナーにて,ツアー限定(終了後に一般発売開始とか)の言葉につられてつい。ライブは大満足でした。


Laugardagur, nóvember 12, 2005
God's Gift

方々からCDレンタル。

・楳図かずお 『闇のアルバム』
 Amazonさんによると,1975年発売のLPにボーナストラックを加えたもの。
 お目当ては2001年,NHK『フランス語会話』にゲストとして登場した時に
 歌った『月の明かりに』。当時の見てはいけないものを見てしまったような
 恐怖が蘇りました。 
 
・Various Artists 『Ooh Ooh Ahh: Moments of Musical Ecstacy』
 邦題に一目惚れ。『エロスの花道 ジュ・テームだよ! 全員集合!!』。
 中身はフランスのエロ親父,ゲンズブールの代表曲『ジュ・テーム』に触発
 されて生まれた曲ばかり。正直,音楽としておもしろいかと言われると言葉
 に窮するけれど,やっぱりスゴイ邦題の数々(googleあたりで検索してみて
 ください),そして渾身のライナーには立ち上がって賞賛の拍手。

・川村結花 『home again』
 面影ラッキーホールのプロフィールを見ていたら,あきてぃが作詞した曲が
 あることを発見。残念ながら柳の下に二匹目の『夜空ノムコウ』(川村結花
 作曲)はいなかったようですが,その暗喩(っつーか直喩だよ)に充ち満ち
 た詞の世界は健在。

・清水ミチコ 『飴と鞭』
 まともに曲を聴いたのは初めてかも。戦メリのメロディで一休さんを歌う
 『メリークリスマスミスター一休さん』がツボ。

・The Beatles 『Revolver』
 何を今更って感じですが。
 最近,iTunesでカバー曲だけのプレイリストを作ることにハマリ中。で,
 つらつらとライブラリを眺めていたら,『Tomorrow Never Knows』を
 高橋幸宏とPLASTICSEXが歌っていることを発見。しかしオリジナルが
 無いということで聴いてみようと思った次第。ちなみに同アルバムでは
 『Taxman』もカバーされています(これまた高橋幸宏,そして意外と
 言うかThe Power Station)。


Föstudagur, febrúar 25, 2005
好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた

Amazonに勧められたCDを借りる(買わないところがまぁね)。

・『代理母』 面影ラッキーホール
・『音楽ぎらい』 面影ラッキーホール

今までその存在を知らなかったことが非常に悔やまれる…。特にその歌詞世界は単純に賞賛するだけでは収まらず,無意味に悔しさや嫉妬が込み上げるほど。

タイミング良く,来月にはNHK FMでライブ音源の放送。巡り合わせの機微に感謝。


Fimmtudagur, febrúar 3, 2005
CD 050203

方々からCD借りる。

『The Texas Chainsaw Orchestra』 The Texas Chainsaw Orchestra
 ジャケも奏でる音楽も全く意に介さず,ただただバンド名にやられて手に取る。
 ライナーを読むと,バンド名そのままにチェーンソーがメイン楽器。一聴,後,
 爆笑。ほんとにチェーンソーだよ。音の高低もしっかりしてて上手いよ。しか
 もカバーする曲の選択眼がまた良し。『Sabre Dance』ってなんだと思った
 らハチャトゥリャン『剣の舞』だよ。チェーンソーで剣かよ。
 
 他にもビートルズ『Birthday』,アラニス・モリセット『You Oughta Know』
 など。笑った…。


『男 宇宙』
 各界の名だたる男・漢・オトコ達の歌曲を集めたコンピレーション。
 横山やすし『さよなら大三元』,楳図かずお『へび少女』,ジャイアント馬場
 『満州里小唄』…。チョーさんやアントンに至っては歌じゃなくて語りだし…。

 CD1枚なのにケースは2枚用の分厚いものを採用というのも,大きいこと
 は素晴らしいという男イズムに溢れております。
 

・『Pure Electric』 鈴木賢治
 現Simpy Redのギタリスト,自分の中では永遠のギター小僧。1988年
 のアルバム。坂本龍一『Ballet Mecanique』でのギターを聴いて以来,
 無条件で好きなアーティストです。


・『Trans-Europe Express』(英語版) Kraftwerk
 何を今さらですが,大昔に買った同名CDはドイツ版。故にもちろん歌詞も
 ドイツ語。ということで,今の今まで英語歌詞でこのアルバムを聴いたこ
 とがなかった。

 1曲目の『Europe Endless』からものすげぇ違和感。完全にドイツ語に慣ら
 されてた(意味は取れてないけど…)。唯一,ライブで体験している
 『Trans-Europe Express』だけは大丈夫だったけど,それ以外はしっくりく
 るまでちょっと時間がかかりそう。


Föstudagur, janúar 7, 2005
そんなもんだよ しょうがない

アマゾンからCD,昭和のいる・こいる『そんなもんだよ しょうがない』到着。

元旦,鈴本演芸場での初コンタクトの余韻覚めやらず。そんなこんなでネットを徘徊していたらCDを出してたことを知り,すかさずワンクリック。

とにかく歌うまっ。唱歌風なんだけど男前な雰囲気も漂う不思議な歌い方。歌詞(作詞:高田文夫)はまんま漫才のネタ風味,ポジティブな諦観っぷりがたまらない。悲観や恨み辛みを口にしたって始まらない,そうそうそう,そんなもんだよ,しょうがないしょうがない。

しかし何と言っても,このCDの目玉は芸能生活35周年記念漫才の完全収録。そりゃもう25分間笑いっぱなし。笑いを堪えようとするととんでもない顔になるんで,街を歩きながら聴くの禁止。


Laugardagur, desember 11, 2004
041211

天気が良すぎるんでチャリ。
午前はいつもの所用,後,いつものレンタルCD屋。ラインナップは以下の通り。

to rococo rot. 『.cd』
安心して身を委ねられます。

meg 『room girl』
岡村靖幸プロデュース曲『スキャンティ・ブルース』が聴きたくて。イントロでベースが鳴った瞬間,「あ,岡村靖幸」。でも『イケナイコトカイ』のカバーは食えねぇなぁ…。その一方でFlippers Guitar『Groove Tube』のカバーは気持ち良し。この差は原曲への個人的な思い入れの違いなのか。

野坂昭如 『ザ・平成唱歌集・巻之二』
愛聴盤となっている『巻之一』に比べるとどうにもパンチ不足。

つぼイノリオ 『あっ超ー』
説明の必要無し。『極付け!!お万の方』(期待と寸分違わない詞の世界),そして『金太の大冒険(お子様にも安心してすすめられるヴァージョン)』(これでもすすめられないと思うけど…),その他諸々,勉強になります。

Senor Coconut Y Su Conjunto 『El Baile Alaman』
大西洋を渡りラテンに染まったKraftwerk。『Expo2000(Mambo)』(このアルバムには未収録。コンピアルバム『ar』に入ってます)をはじめ何曲かは耳にしたことはあったけれど,ようやくフルアルバムで。

バカ最高!。本家以上に色気漂う『Showroom Dummies(Cha-Cha-Cha)』,まんまMartin Dennyな『Neon Lights(Cha-Cha-Cha)』,『Autobahn(Cumbia Merengue)』はエンジンかからずあきらめて車から降りるし(その際,何か言ってんのが気になる),ラストは本家の『The Mix』やライブ同様に『Music Non Stop』で終わるところもニクイ。オリジナルへの溢れる愛あってこそのこの完成度。いやほんとただただ素晴らしい。


Föstudagur, ágúst 13, 2004
The Name Comes from a Chopin Piece

『An Orchestrated Rise to Fall』(1st)
『One Day I’ll be on Time』(2nd)
『Seal Beach』(EP)
『A Lifetime or More』(On! Air! Library!とのスプリットアルバム)

『In A Safe Place』に触発されて,The Album Leafの過去音源をまとめ聴き(『In An Off White Room』除く)。個々のディスクで評価するならば一番は『Seal Beach』。一曲だけ選ぶなら『A Short Story』(『An Orchestrated Rise to Fall』内。約20分というタイトルとは裏腹な演奏時間)。

ただ我儘なもので,曲によってはあまりにも心地良すぎて逆に刺激や示唆に欠けるなんて不満を持ったり。何らかの特定の行動に集中しているわけでもないのに,意識の外側で奏でられる完全なBGMになること度々。となると,何もしない贅沢な時間に聴くのが最もはまりそう。雨の休日,夏休みの爺ちゃんちの縁側,旅先のホテルの窓からぼぉっと海を眺めながら…。そうしてるうちにうたた寝できたら尚良し。

ところで,ひとつ気になったこと。
『Seal Beach』の中の1曲『Brennivin』。これはやっぱりあのアイスランドの強烈な酒(通称「Black Death」)のことなのか。


Mánudagur, ágúst 9, 2004
The Album Leaf『In A Safe Place』

アイスランドにあるSigur Rósのスタジオを使用,そしてレコーディング自体にもSigur Rósの3人(ベースのGeorg除く)や,ex-múmのGyda(双子女性ボーカルの片割れ)などが参加したということで,これは聴かねばと思いつつもズルズルと延ばし延ばしになっていたThe Album Leafのアルバム『In A Safe Place』。ようやく聴きました。

結論。もっと早く聴けよっ!。

The Album Leafの過去音源を知らないので,どうしてもSigur Rósやmúmとの関わりから入ってしまうけれど,Sigur Rósほど孤高ではなく,múmほど甘ったるくなく,それでいて確実に両者の音をそこかしこで感じ,だからといってもちろんそのまんまというわけでもなく…。要はこれしか有り得ないという三位一体の融合。なかでも#1と#2の繋ぎは震える気持ち良さ。#1をバックトラックにドラムが入り,そしてエレピのバッキング。その汚れの無い無垢な音。またSigur RósのJónsiがボーカルをとっている『Over the Pond』は,まさしくSigur Rósでありmúmでありの子守唄のような穏やかな曲。

サイトにはPV(ピクミンみたい)やアイスランドの景色を収めたムービー(björkをBGMに荒野を走るわかりやすい作り)なども。また8月中に日本公演もあるとかないとか(この期に及んではっきりとしたアナウンスが無いんで延期っぽいけど)。これは絶対に行きたい。


Sunnudagur, maí 9, 2004
Media Gathering

面倒なんで買ったり何だり気になっているものをひとまとめ(リンクは見本帖本店,PVを除きamazon)。

[書籍]
 『別冊太陽 平田篤胤』 平凡社
  何かとご縁のあるお方です。
 『東北学 vol.10』 東北文化研究センター
  特集「山の神とはだれか」。基本であるオコゼとの関係について多く言及。
 『マーク・ダイオンの驚異の部屋講義録』 西野嘉章 平凡社
 『紙とコスト』 宣伝会議
  編集協力に竹尾。見本帖本店にも置いてあります。
 『のだめカンタービレ』 二ノ宮知子 講談社
  個人的には『ハチクロ』よりもこっち。爆笑に次ぐ爆笑でずっぱまり。
  ちなみにamazonでは岡村靖幸を評価したらこのマンガを奨めてくれた。
  やるなぁ。
 『珍世界紀行 ヨーロッパ編』 都築響一 筑摩書房
  書名と著者から想像するままの本。好き者にはたまらない珍奇な名所が満載。
  ただカラー図版の豊富さは認めるけど,正直,この価格(¥6,090)は高いよ。

・CD
 『ポテトボーイズ No.1』 イモ欽トリオ
  『ハイスクール・ララバイ』が細野さん作曲であるのは有名な話だけど,編
  曲,更に演奏にもとMoonridersが全曲に渡って関わっていたとは知らなんだ。
 『キテレツ大百科 Super Best』
  やっぱり『はじめてのチュウ』。木村拓哉のカバーも聴いてみたいんだけど,
  例によってあの「俺ってカッコイイだろ」オーラが出まくってんのかね…。

・PV
 Franz Ferdinand 『Take Me Out』
  モーショングラフィック版ロシアアヴァンギャルド。


Mánudagur, apríl 5, 2004
Weeping Rock, Rock

久々,リアル店舗でCD購入。

Kraftwerk 『Aero Dynamik』
The Art of Noise 『Into Battle with The Art of Noise』 (20th Anniversary Edition)
múm 『Summer Make Good』

神々の音源ははっきり言って失敗…。神々自身によるもの,またAlex Gopher,Francois Kのリミックスも正直乗れず。The Art of Noiseは遅れてやってきたデビュー作。正直,おまけのDVD(PV4曲収録)目当ての購入。でもそれで正解。コラージュアニメーションによる『Beat Box Pop Promo』が出色(途中挿入されている謎の日本語も気になる)。

最後に今年のフジロック出演も決定したmúmの新譜。陳腐極まりない言い方だけど,エレクトロニカの枠を超え,そこからSigur Rósの磁場に引き寄せられたような音。明るく可愛いだけの季節は過ぎ,暗く厳しい世界へ。しかしだからといって絶望や虚無には決して支配されず,その中にあっても凛として生きていく強さが激しく感じられました。なかでも昨年秋の来日ライブでも演奏された#2『Weeping Rock, Rock』に夢中。ピアノのリフとドラム(そういやライブでもドラムがやたら上手かったなぁ)が素晴らしい。


Sunnudagur, febrúar 22, 2004
君の心にパリがある

ようやく『円楽のプレイボーイ講座12章』を耳にする。

ィヨコワケハンサムな横山剣さんの愛聴盤と知ってから早幾年,いつか聴かねばと思ってはいたもののどうも縁が無く気がつけば数年が経過。しかし週末恒例の地元図書館詣でで偶然発見。この図書館の所蔵CDには度々驚かされてきたけれどまさかこんなものまで…。こういう税金の使い方ならこちらも喜んで払うってもんですよ。

タイトル通り円楽によるプレイボーイになるための12の指南(言葉の選び方がいちいち素晴らしい),そしてそれぞれに前田憲男とプレイボーイズによるジャズナンバーが添えられるスタイル。これが昭和の大人の洒脱なのでしょうか,まったくもって恐れ入るばかりです。松岡きっこのジャケ,そしてライナーは件の横山剣さんがびっしり書き下ろしと,モノとしての存在感も見事。


Laugardagur, janúar 10, 2004
ゆく年くる年

帰宅すると差出人の記載が無い真白な郵便物が届いていた。無記名の郵便物なんて小学生の時にもらった不幸の手紙以来だよと(スパムメールは毎日数十通と届くけどさ),やや腰引け気味に開封するとそこにはCDが1枚。

『No.9』 鈴木慶一 with Moonriders

やはりただでは送ってきませんね…。
映画『東京ゴッドファーザーズ』のサントラから派生した一枚で,今のところオフィシャルサイトからの通販のみの流通。基本はサントラ収録の『第九』(『ニットキャップマン』に通じるMoonriders仕様の歌詞に涙)と『聖しこの夜』なんだけど,それぞれに別バージョンやらアウトテイクやら色々入ったもの。

中でも肝は5.1ch仕様。メンバー6人の声がスピーカーひとつずつに割り当てられているらしい。そう,悲しいことに我が家には5.1ch環境がないのでその部分を楽しむことは出来ず,あくまで「らしい」どまり。聴きてぇよ…。


Laugardagur, nóvember 22, 2003
Speed Display

いつものところにCDを返してまた借りる。

a)Moebius/Plank/Neumeier 『Zero Set』
b)Moebius/Plank/Thompson 『Ludwig's Law』
c)Pluramon 『Dreams Top Rock』

気がつけばドイツという3枚。a)・b)は知らなかったルーツ・オブ・テクノ履修科目。どちらかというと『Zero Set』のほうが好み。電子の世界におけるビート(ドラム)の重要性を強く感じる1枚。c)はボーカルにJulee Cruseを迎えた1枚ということで選択。ベタだけどTwin Peaks meets electronica。


Sunnudagur, nóvember 16, 2003
Trust Me

いつもの所で諸々レンタル。

a) Buffalo Daughter 『Psychic』
b) クレイジーケンバンド 『GT』
c) 野坂昭如 『マリリン・モンロー・ノー・リターン』
d) Tiny Tim 『Tiptoe Through the Tulips / Resurrection』
e) björk 『苗場の絵と音』

a)は何かのライナーで『E2-E4』を想起させると読んで。いきなり1曲目の『Cyclic』で来た…。ミニマル+ギターでまさに『E2-E4』。でもより血肉を感じるというか,非常にフィジカルな印象。ランニング用に60分に伸ばしたのを作ろうかな。b)はカップリングの『香港グランプリ』目当て。c)は説明不要。『黒の舟唄 3/4(ワルツ)』がツボ(当たり前だけど本当に3拍子)。d)は『ピントのボケる音』経由。e)はまぁそういうことで(こんなのを置いているこの店が好き)。


Miðvikudagur, september 24, 2003
Media Media Media

結局,引きこもったこの連休(月曜も休んで4連休)。

まずは連休開始早々,ネットラジオ「ウェイン町山のモンド in USA」が無料聴取期間ということを知り,暇を見つけては聴く。バックナンバーも全て聴取可能で有料会員の方々には申し訳ない限り。

続いて円急騰前(ショック…。突然に過ぎるよ)にオーダーしたブツがamazon.comから。
DVD 『Cremaster 3』 Matthew Barney
DVD 『Brazil the Criterion Collection』

日本公開時には敬遠してしまった(上映時間の長さに断念)『Cremaster』全5シリーズ。その一部,3だけが現時点でDVD化。雑誌その他媒体では眼にしていたけれど,映像として見るのはもちろん初めて。モデルにしてアスリートであるAimee Mullinsの独り立つ美しさはもちろん,狼藉の限りを尽くされたグッゲンハイム美術館の景色(ドリフの書き割りセットの如き。あの螺旋の上からタライが落ちてきてもおかしくないくらい)がおかしいったらありゃしない。『ブラジル』は『Cremaster』にやられてしまって今は本編を見る気力無し…。ドキュメンタリーのみでお茶を濁す。

更に唯一出かけたいつものとこで諸々レンタル。
CD 『Safety in Numbers』 David Van Tieghem
CD 『Dream & Desire』 Manuel Göttsching
CD 『Hula - Hula Dance』 Kenji Jammer (a.k.a 鈴木賢司)
DVD 『サディスティック&マゾヒスティック』 監督:中田秀夫

David Van Tieghemは,その昔,坂本龍一のMedia Bahn Tour に参加したことでその名を知った(ちょうどその頃,日本のTVCMにも出た記憶が(スティックでNYの街を叩いて歩いていたような))パーカッショニスト。かつて同アルバムをLPで買ったんだけど,今,急に聴きたくなってつい。

Manuel Göttschingは,『E2-E4』のあの終わりなき昂揚感を期待すると失敗と思ってしまいそうだけど,それを抜きにして聴くと,これはこれでたゆたう心地良さが持続していい気持ち。

Kenji Jammerは自分が知っている鈴木賢司(そういや,彼も坂本龍一と絡んでた。『Ballet Mecanique』のギターソロ最高!)以降の歴史を埋めるために。熱い学生服ロッカーの面影何処な力の抜けっぷリ。かつてのEBTGの音部分だけとでも言うか,様々なジャンルの融合した穏やかなギタープレイ。期せずして秋の夜長にぴったり。

最後に『サディスティック&マゾヒスティック』。中田秀夫が師である小沼勝,そして日活ロマンポルノにオマージュを捧げたドキュメンタリー。が,個人的には谷さん(谷ナオミ)目当て。いや,包容力に充ち満ちた素敵な女性でした。次は単独作品も見てみたいもの。


Sunnudagur, september 21, 2003
Electronic Apeman

communicationAmazonさんからKarl Bartos(Ex-Kraftwerk)『Communication』届く。

正直,このピクトグラムに惹かれてのジャケ買い。ライナーを見ると,収録曲のひとつひとつにも曲にあわせたピクトグラム有り(『The Camera』はもちろんカメラ,『I'm the Message』は海外の旅行者用インフォメーションセンターでよく見かける「i」の文字)。アートワークはハンブルクのWeissraum。サイトを見ると,CD Extraで入っている『I'm the Message』のPV(これまたピクトグラムで傑作。上記Weissraumのサイトでも視聴可)も作った様子。

ジャケだけでなく,パッケージとしての佇まいも素敵。Burgopakによるパッケージングシステムで,片側にあるベロを引くと,反対側からCDが出てくる仕組み(上記サイトにビデオでの実演有り)。

で,肝心の音は…。
Kraftwerk meets Dead or Alive and New Order in 2003とでも申しましょうか。某所でも書かれていたけど,特に3曲目の『15 Minutes of Fame』と New Order『Blue Monday』のイントロが激しく似て蝶。


Miðvikudagur, júní 25, 2003
昭和78年

クレイジーケンバンド,『777』購入。

今までの経験からいくと,彼らの音楽は後からジワジワと効いてくることが多いので,最初のひっかかりは特に意識せず。

しかし収録曲の中にAXやフライデーで既に耳にしたものも。これらはやっぱりきます。なかでも出色は韓国ロックの父であり,また韓国のジミヘンとも呼ばれる(ほんとかよ),シン・ジュンヒョンのカバー,『美人(ミイン)』。とにかく,のっさんのギターが素敵。これと『いかつり船』のコンボが最近の定番。

あ,某鉄道賛歌の『夜のヴィブラートKq仕様』は,実際に乗車,ハイスピードコーナリングを体験しながら聴くと,非常に感慨深いものがあります。


Fimmtudagur, júní 12, 2003
Rumba de Boom Boom

RumbaDeBoomBoom和田アキ子最新マキシシングル,『ルンバでブンブン』購入。プロデュースは東洋一のサウンドマシーン,CKBの横山剣さん。

圧巻は何と言ってもCKBの『タイガー&ドラゴン』のカバー。オリジナルが既にアッコさん風味に充ち満ちていましたが,それを本人が歌うとアッコさんの累乗でとんでもないことに。こうなると是非とも『右手のあいつ』のカバーもお願いしたいものです。

ちなみに『タイガー&ドラゴン』は大西ゆかりもカバー。現時点で3パターンが存在していることになります。