Sunnudagur, júní 29, 2008
Náttúra

時差ボケになったかのような夜更かしをして午前4時30分,Macの前でレイキャビクに到着。アイスランドにおける急激なアルミ精錬工業の増大に起因する自然環境破壊への問題意識を喚起するためにbjörkとSigur Rósが行ったフリーライブ「Náttúra」のウェブキャストを8時まで。

この頃,ライブという表現を見ていてよく思うのが,ステージに立つ人々が自分たちで楽しいと感じている姿を目の当たりにすること(もちろん,こちらからはそうだと想像することしか出来ないんだけど)が,こちらの幸せになるんだということ。2月の寒空はだか「カラフルロスタイムショーDeluxe」がその決定的なきっかけで,はだかちゃんはもちろん,細野さん,志の輔さんなど登場する全ての人々の楽しそうな顔といったら。それを見るこちらも嬉しくなって,そこからは多幸感のスパイラル。


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そういう意味では今回のライブも同様。背景にある問題は彼の国にとってシリアスなものだろうけど,だからといって眉をしかめるだけの活動にしないところが両者に至極共感できるところであり,またその姿を見ていて楽しくてたまらない。その頂点がSigur Rósの『gobbledigook』。メンバーはもちろん,サポートとしてjónsiの横に立ちスネアを叩く姐さんのその愛らしいことといったら(年上だけどね)。

Sigur Rósは『Heima』を見た際と同じ感情。音楽だけではなく,対峙する事象全てへの振る舞いに眩しいばかりの真摯な姿(真剣にバカが出来るという意味も含んでいるからまた素晴らし)。10月のライブが楽しみ。なんてったって会場が国際フォーラムに戻ったしね。

その他,細かいところを上げたらきりがないんだけど(この会場の辺りを歩いたなぁとか,遠くに見える教会が懐かしいなぁとか),ひとつだけ気になったのがSigur Rósからbjörkへのステージセッティング変更時に会場で流れていた音楽。明らかに琉球音楽だったんだけど,誰の曲か分からず。気になる。


Fimmtudagur, júní 23, 2005
Iceland Airwaves 2005

今年のIceland Airwavesの出演アーティスト第一弾が発表に。

まずは海外組。と言っても誰も知らなかったので,アーティストのオフィシャルサイトを一巡り。最も気になったのはメキシコのRodrigo y Gabriela。サイトにあったフリー音源を聴いたら,おもいっきり中南米ギターサウンド。カッコイイ。これを雪降る10月の深夜にレイキャヴィクで聴いたら,そりゃ盛り上がるんだろうなぁ。ちなみに今年のグラストンベリーにも出演。

国内組はGus GusやJaguar,Bang Gangなどのお馴染みどころに加えて,去年は出なかったApparat Organ Quartet(アルバムジャケがPlaymobilのパクリでも有名)の名前も。これは見たいなぁ。もちろん他にも有名無名のアーティストが数多く。試聴できるものはしてチェック。

こうやって書いてると今年も行きたくなってくるなぁ。第二・第三弾の発表で去年のベストアクトだったmugison,更には2001年以来のSigur Ros出演決定なんてことがあるとかなり危険(本音はレイキャヴィクで単独公演が見たいんだけど)。


Föstudagur, júní 10, 2005
7月はアイスランド月間

Matthew Barney with bjorkを見に金沢まで行こうかどうか思案中。8月は何かと忙しいので行くとしたら7月。となると,いっそ金沢から名古屋に向かって万博のアイスランドデー(7/15)も合わせ技にするという手も。昨年のIceland Airwaves で見たBang Gangがライブやるんだよなぁ(東京で単独をやってくれればいいんだけど)。

7月後半はSigur Rosを見にフジロックへ(こちらは既に諸々手配済)。New Orderとタイムテーブルがぶつかりそうなのが残念だけど,やっぱり深夜の森のSigur Rosは外せないっすよ。


Föstudagur, ágúst 6, 2004
áfram ísland

Music On! TVで「アーカイブ! Viewsic Special : Sigur Rós」(2002/10/25放送のリピート)。

アイスランドロケによるメンバーインタビューを軸に2001/10/14の渋谷クアトロでのライブ映像を挟んだ構成。例によって舌巻き過ぎのアイスランド人英語に苦しみつつもお宝満載の現地映像に興奮。なかでもメンバー以外の現地アイスランド人へのインタビューで,今は無きレコード屋「Hljomalind(通称「うさぎレコード」。店のロゴにうさぎが使われているんで勝手にそう命名)」の店員の兄ちゃんが登場。懐かしー,その顔,見覚えあるぜ(2000年夏に訪れました)。っつーか,兄ちゃん。俺が「アイスランドでお薦めのバンドは?」って訊いたらmúmしか教えてくんなかったじゃねぇかよ。

渋谷クアトロのライブ映像は『Untitled #1』『Svefn-g-englar』『Untitled #5』『Untitled #8』の4曲。更に1999年のIcelandic Opera Houseでのライブ映像もちらりと(オフィシャルサイトにあるものの別カメラアングル)。

約80分,お腹一杯,大満足。もちろんDVDに焼いて保存決定。


Fimmtudagur, júlí 29, 2004
看板に偽りあり

J-Wave,ピストン平井堅と秀島史香の『夜もGroove Line』で大笑いした後,NHK-FM『Live Beat』。Sigur RósのBBCライブを放送するとのことで期待大。

が,蓋を開けたら去年のグラストンベリー・フェスティバルの音源。確かにBBCでも放送してたけどさ,普通「BBCライブ」っつったらよぉ…。もちろん奏でられた音楽自体は素晴らしいし,イベントをリアルタイムでウェブ視聴した時に比べれば音質は当然段違い。それでも,この激しい騙された感はどうしたって拭い切れん。

っつーことで,余韻にひたることなく心は既に来月のMusic On! TV。2002/10/25放送ということは『( )』発売にあわせての番組?。ライブ映像ってのは2001年渋谷クアトロ?(クソ忙しくて行けなかったことが今でも悔しい…)。とにかく当時はまだスカパーに入ってなかったんで全くの初見。たーのしみー(そして,できれば2003年の来日ライブのやつも再放送してくれたらなぁ(こん時もまだ未加入))。


Laugardagur, júlí 3, 2004
Neu Noi

シアター・イメージフォーラムで『氷の国のノイ』

その程度に差こそあれ地方出身の人間なら共感できるところ大。あの閉塞感は身につまされる…。しかし全体としては笑った笑った。カウリスマキやフリドリクソンに通じる微妙な笑いの連続。そして相変わらず蒼いアイスランドの風景(フィルターかまして強調しているような気も)。

ところで,予告編で流された『IZO』という映画。BGMが友川かずき。しかも本編にも出演してるし。監督や役者陣の知名度とは全く関係のないところで琴線触れまくり。


Föstudagur, júní 11, 2004
Medulla

björkのニューアルバムに関するニュースがちょろちょろと出だしている様子。bjork.comではアルバムタイトル発表,またCDJournal.comではその作風についてヒューマン・ビートボックスであることが報じられている。

『i-D』に掲載されていたSigur Rósとの対談でも今回はボーカルメインと語られていて,その参加者として日本のDOKAKA,そしてカナダの極北,人口200人の町に住む女性などが挙げられていたのだけれど,それが全編ヒューマンビートボックスだったとは。

ちなみに上記『i-D』でのSigur Rósとの対談は彼らのサイトで全文掲載されています。iPodのシャッフル再生には大いに刺激を受けるとか(例としてMissy Elliot→Peaches→John Cageが挙げられている),『マカレナ』がなぜアイスランドとアイルランドでは人気が出なかったか等々,色々と興味深い話題あり(っつーか,今売りの雑誌の内容をそのままウェブに載せますか(しかも写真まで)。わざわざ買って読んだ俺の立場は…(ケツ穴極小))。


Mánudagur, apríl 5, 2004
Weeping Rock, Rock

久々,リアル店舗でCD購入。

Kraftwerk 『Aero Dynamik』
The Art of Noise 『Into Battle with The Art of Noise』 (20th Anniversary Edition)
múm 『Summer Make Good』

神々の音源ははっきり言って失敗…。神々自身によるもの,またAlex Gopher,Francois Kのリミックスも正直乗れず。The Art of Noiseは遅れてやってきたデビュー作。正直,おまけのDVD(PV4曲収録)目当ての購入。でもそれで正解。コラージュアニメーションによる『Beat Box Pop Promo』が出色(途中挿入されている謎の日本語も気になる)。

最後に今年のフジロック出演も決定したmúmの新譜。陳腐極まりない言い方だけど,エレクトロニカの枠を超え,そこからSigur Rósの磁場に引き寄せられたような音。明るく可愛いだけの季節は過ぎ,暗く厳しい世界へ。しかしだからといって絶望や虚無には決して支配されず,その中にあっても凛として生きていく強さが激しく感じられました。なかでも昨年秋の来日ライブでも演奏された#2『Weeping Rock, Rock』に夢中。ピアノのリフとドラム(そういやライブでもドラムがやたら上手かったなぁ)が素晴らしい。


Föstudagur, apríl 2, 2004
Yesterday was Dramatic, Today is OK

いつも見ているbjörkSigur Rósのサイトでエイプリルフールネタ。

アイスランド人の笑いの気質がまだよくわかってないんだけど,それにしてもあんたら,共にファン心理に訴えすぎ。特にSigur Rós。彼らのある1曲の一部分を歌ってそれをmp3ファイルで送ってくれというコンペで,優勝者にはなんと現在製作中の次回アルバムをリリースの3ヶ月前にプレゼント。自分も一瞬どうしようかと迷ったんだけど,世界には本当に歌って録音して送った人がいたそうで…。

それに比べりゃ,うちなんて全然可愛いほうよね。レトラライン(蛍光黄緑 0.5mm。伊東屋にて441円で購入)がこんなに効果的だとは思いませんでした。


Föstudagur, desember 5, 2003
( )

今年のグラミーで,Sigur Ros『( )』が2部門にノミネートされる。

ひとつめの「Best Alternative Music Album」部門ではRadiohead,The White StripesYeah Yeah Yeahsと争うことに。

しかし,興味深いのはもうひとつの「Best Recording Package」部門。実はこの部門があるのを今まで知らなかったんだけど,あのパッケージを候補に選んだというだけで信じるに足ると言うか。ところで気になるのはメンバーと共に名前が連ねられているAlex Torranceという人物。彼の他の製作物も見たいんだけど,どうもうまくひっかからない。Computerloveによると,R107 Systems Incorporatedの人らしいんだけど…。


Þriðjudagur, september 16, 2003
Tuesday Night Just Keeps on Rolling

múmのライブをLiquidroomにて。

しかしその前にセカンドアクト,同郷のMugisonの一挙手一投足に釘付け。客の声をサンプリング,それをそのままバックトラックに使おうとするんだけれど,その声を出させるための煽りがいちいちすべる…(客ポカ〜ン,のち失笑)。さらには,そのサンプリングに使用していると思われるノートPCが不調で,茶目っ気たっぷりに八つ当たり。あんな危なっかしい綱渡りライブ,高校の文化祭でもそう見られないだろうよ(褒めてます)。喋りもめちゃめちゃおもしろいし(母ちゃんが作ってくれた楽器の描写,しかも結局それが動かなくて憤怒),私的アイスランディックミュージシャンランキングでも一躍トップ入り決定。CD買わなきゃ(あの動乱のライブの後に聴いても物足りなさを感じそうで不安…)。

本命のmúmは,此処ではない彼処の音楽の雰囲気十二分。とは言うものの,同郷であるSigur Rósのそれとは明らかに違う場所。もう少し精神的に余裕があると言うか,行動に自由があると言うか…。Sigur Rósのような,強いられた極限の緊張の果てに訪れる光ある世界とは全く別。また,エレクトロニカで牧歌的と言いつつも,実はbjörkから繋がる彼の国のパンク成分を感じる瞬間も多々。ガーリーの王道を行くような,あの空気の漏れたボーカルに騙されてはいけないと,なぜか執拗に思ってしまいました。

そう言えば,Mugison,múm共に,12日に逝去したJohnny Cashに捧げると言って歌うこと数度。名前しか知らず曲を聴いたことがなかったのだけれど,今思うとセット替えの間に流れていた曲も彼によるものだったのかも。

しかし,相変わらず彼の国の人の話す英語は聞き取りづらい(向こうにしたら日本人に言われたくないだろうけど)。björkのインタビューを聴いたことのある人ならわかってもらえるかと思いますが,あんたら,ほんとに舌巻きすぎ。


Miðvikudagur, ágúst 13, 2003
Electronica

Sketch Showがパクッた(言い過ぎ)múmの来日が決定。昨年のサマソニは行ってないし,もちろん現地でも見てないしで,ようやく生で体験することが出来そう(もちろんチケット取れればの話)。でも双子(ベルセバ『Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant』のジャケでも有名)の一人が抜けちゃったんだよね。

ちなみに,そのパクッた(だから言い過ぎ)Sketch Show。昨年12月に行われたライブで販売されたパンフには,これからの予定(は未定)スケジュールが。björkの前座もやるって書いてたような。


Mánudagur, júlí 21, 2003
Cafe De Oni

同好の士(1年半ぶりにお逢いしたT氏,よくぞご無事で)と共に,わざわざ吉祥寺までアイスランドのカフェ飯を喰らいに。

が,サーモン切らしてるだと?。代わりに生ハムでいいかだと?。アイスランドからサーモン取ったら何が残るのよ?(これは言い過ぎ)。ヨーグルトはコメントのしようがない普通のヨーグルトだし(Skyr?),こけの葉茶も最初白湯で最後は苦味のみ。なんつーか,悪くも悪くも薄っぺらく去勢された内容でございました。

こういうイベントで彼の国が世間に広く知られることは喜ばしいとは思いつつも,それを此の国でやるとなんかいろんな利権が絡んでんだろうなぁとか,こんなに小洒落てやる意味って何なんだろうなぁとか(まぁ,彼の国自体,思いっきり小洒落た気性ではあるんだけどさ),いろんなことが頭をよぎって,はっきり言って場の雰囲気としてはまったく楽しくなかったわけです。

いっそ,羊の頭をブラックデスで流し込むくらいのメニューで,「彼の国のカフェではこれがオ・シャ・レ!。バイキングも大好きなんだよっ!」くらい言った方が,インパクトがあっておもしろいと外野の人間は無責任に思うのでした。


Fimmtudagur, júlí 17, 2003
Together in New Tork

舌の根も乾かぬうちにニューヨーク熱に感染。

8/22・23の2日間,björk がブルックリンで野外ライブを。さすがに彼女だけでは日本から足を運ぼうとは思えないけれど(偉そうだな,おい),そのオープニングアクトがなんとSigur Ró s。アイスランドの双頭揃い踏み!。両者を同日に見ることが出来て,しかも野外で,さらにトワイライトの景色の中でなんて…。

予定より休みを後ろにずらせば日程的には問題無しだなぁ,あとはやっぱり先立つ物だよなぁなどと,カレンダーと算盤を両手にとりあえず仮の旅程表を組んでみたりする夜。


Mánudagur, júní 30, 2003
Glastonbury Festival

日本時間5:00(現地時間,前日21:00),Glastonbury FestivalでのSigur Rosライブをウェブキャストでリアルタイム視聴。

薄青から蒼黒,そして闇へと変わるトワイライトゾーンに繰り広げられた幻想のひととき。思い詰めた面持ちでステージを見上げる観客の姿,そして『Vaka』,『Olsen Olsen』,『Hafssól』,『Untitled #8』という高濃度なセットリストもあって,35Kbpsの帯域幅,320*160のウィンドウサイズというぼやけた映像でも体の内側からぞわっとくることしばしば。んー,やっぱり一度屋外で見たい…(それも出来ればアイスランドの荒野で)。

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Miðvikudagur, júní 11, 2003
untitled #1 (a.k.a. vaka) [CD + DVD]

Sigur Ros,4曲入りEP。今日,Amazonから到着。

販売形態は3種類。その中で自分が購入したのはCDとDVDで2枚組になったもの。目当てはもちろんDVD。今までに作られたPV3タイトル -『svefn-g-englar』『vidrar vel til loftarasa』『untitled #1 (a.k.a. vaka)』- を収録。後者2曲は別媒体で視聴済みだけど,最初の『svefn-g-englar』は初見。アイスランドの自然の中に舞う天使達(地元の舞踊集団)に彼岸を見る想い。

一方で,DVDに意識が向いてしまいあまり注目していなかった(失礼…)CDでも望外の喜びあり。『track 2』と『track 3』,どこかで聴いたことがあると思ったら,今年4月のライブで本編(アンコール前)ラスト,ミラーボールが廻り,そして青い光が舞う中で奏でられた曲(a.k.a 『smaskifa』)。

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Þriðjudagur, apríl 15, 2003
18 Seconds Before Sunrise

Sigur Ros @ 国際フォーラムホールC 2日日

演出その他,場の雰囲気に対するこちらの慣れもあったせいか,昨日ほどの衝撃は感じず。が,だからといって,もちろんそれがつまらなかったということではなく。時より寄せる大波に鳥肌を出しつつ,昨日は放心の中で見過ごした細かい部分を中心に堪能。特に光ではなく影を見せる照明にウットリ。

There's More... "18 Seconds Before Sunrise"

Mánudagur, apríl 14, 2003
Takk Fyrir

Sigur Ros @ 国際フォーラムホールC 初日

思い立って当日券で潜入。行っとかないと後々になって後悔しそうだと思っての行動。席は1階8列左(前売りで買った明日の席よりいいって…)。前座の高木正勝の時,横の空席ブロックにメンバーの姿があったような,なかったような(暗くて確信持てず)。

結果,ただただ衝撃…。音色(音圧)・声色・映像・照明,あの場に彼らが繰り広げた全ての要素に陶酔。エンディング,ステージ背後の大きなスクリーンに"Takk"の文字。
それはこちらの言葉です。心からの賛辞と感謝を込めて"Takk Fyrir"。

後日談。巨大掲示板で見たんだけど,当日はロバート・フリップ御大も会場にいたらしい。しかもお気に召したらしく,翌日からのクリムゾンのライブ(これがあったのすっかり忘れてたよ…)で客出しのBGMにSigur Rosの曲を使っていたとか。

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