Mánudagur, ágúst 25, 2003
そろそろ疲れが溜まりだして,朝飯→公園ネットの後に再び寝る。
昼を過ぎてからVラインに乗ってクィーンズにあるP.S.1 Contemporary Art Centerへ。"P.S.1"とは"Public School No.1"の略で,元々は学校だった建築を美術館にリノベーション(この言葉のむず痒さはなんとかならないものか)したものだそう。
幾つかの企画展と常設展があったなか,一番気になったタレルの作品はその性質上(光を嫌う),夏場日中の展示は無し…。ガックリしながら,それでもせっかく来たんだから全部見て廻らなきゃなと,迷路のような(元々が古い小学校だからその空間の雰囲気もあまり良くない。あんなとこ,生徒で入りたくないよ)内部をグルグル巡る。
やっと最後の部屋だという安堵感を伴いながらTaryn Simonの写真展示へ。しかしここでやられました。隅から隅までカッチリとフォーカスのあった写真に写っているのは冤罪で投獄された人々。しかも彼らが身を置くその舞台は,逮捕された場所やシチュエーション,または彼らの人生に縁のあるところ。なかでもマットレスの下に隠れていたところを発見・逮捕された人の写真が最高にカッコイイ。また,どことなくリンチの画とシンクロする雰囲気も。
が,一方でこの作品趣旨を知っているにもかかわらず,数人の被写体に対して「こいつ,ほんとに悪そうだなぁ」と,単純に外見だけから思っている自分を否定することができませんでした。
これらの写真,The Innocence Projectの一環だそうで,写真集も出ています(ミュージアムショップで$37で売っていたものの,amazonにあるだろうと思って止めといたら,案の定,安価で売られています)。