Þriðjudagur, nóvember 11, 2003
隣接区からDVD『失われた文明7 チベット 時の終焉』借りる。
『Time』と『Life』が共同制作した世界十大文明を紐解くシリーズもののひとつ。他の巻で取り上げられているギリシャやエジプトなどならまだしも,この地に対しても“失われた”と言い切っているところに微妙な寂しさを覚えつつ鑑賞。
年に一度の儀式「カーラチャクラの大灌頂」(カーラは「時間」,チャクラは「輪」)や,そこで描かれる砂曼荼羅など,仏教文化についてはそれなりに知識はあったけれど,遠い過去の歴史や,また一般的な基本慣習などの知識はごっそり抜け落ちている。なもんで,かつては好戦的な民族(唐の書物に記されていた)で17世紀に非武装化されたとか,国民的スポーツはポロとアーチェリーだとか,また現在でも鳥葬(肉体をバラバラに切断後)が行われていて,それは価値の無くなった自らの存在を他者の役に立てるという究極の奉仕であるとか,普通に知らなかったことが多くて非常にためになる。
更に細かいところでは,法王だから当たり前なんだけど,"His Holiness"と呼ばれるのねなんてのも(ヴァチカンのあの方と同じ)。
ところで,歴史家や政治学者,そしてリチャード・ギア(チベットの利他的社会について言及)などに混じって,コメンテーターとしてインド・チベット学教授のロバート・サーマン(Robert Thurman)という人物が登場。チベット学者でサーマンという姓の人物が二人もいるわけないよなと思いつつネットで裏取りをしたら,やっぱりユマの父親(ちなみに母親はサイコセラピスト。オザケンのようなもんっすな)。っつーか,NYのチベットハウスのディレクターもやってたんだ。旅行時に行っとくべきだった…。