Sunnudagur, febrúar 1, 2004
映画の日ということで,恵比寿にて『Ten Minutes Older 人生のメビウス』。
普通に見ればまだ納得できたものを期待しすぎたが故にとんでもなくつまらなく感じてしまったという,映画ではかなりやりがちな失敗を見事に踏襲。カウリスマキは何度見てもやっぱり自分とは相性があわないし,ジャームッシュもヴェンダースも見たそばからストーリー・映像共に頭から抜けていくほど印象に残らず。ゴアvsブッシュを描いたスパイク・リーが,その題材の魅力で最後まで引っ張ってくれた程度。
しかし唯一,ビクトル・エリセだけは全くの別格。『ミツバチのささやき』も『マルメロの陽光』も通しで見たことのないド素人ですが,10年待ってでも見たいというファンが多いのも頷けました。あのモノクロの硬質感はクセになりそうです。