Mánudagur, maí 3, 2004
Everything on Newspaper

東京大学総合研究博物館で「プロパガンダ1904-1945 新聞紙・新聞誌・新聞史」

今では少なくなったかもしれないけれど,かつて新聞紙は何かを包んで保存するために使用されることの多かったもの。つまり大事なのは包まれた側。しかしその包み紙としての新聞紙の方に視点を移せば,実は当時の状況を伝える非常に史料性の高いものだった。かつてマーク・ダイオンの「Microcosmographia」展で使われた手法に似た今回の展示。学内の様々な標本を包むために使われていた新聞紙の姿,またそこに書かれている当時の出来事…。一見無用なものが実は価値があるという主客の転倒が非常に興味深いです。

一方でもちろん最初から新聞として保存され歴史的出来事を伝えているものも世の東西を問わず数多く展示。なかでも眼を惹いたのは海外の言葉の和訳語。飛行船ツェッペリン号が「Z伯號」と書かれていたのには格好良すぎて異常な興奮を覚えました。他にもその時々の商品・雑誌広告のキャッチコピーやレイアウトデザイン,映画・演劇上映スケジュールなど,文化・生活分野からも非常に見応えあり。気がつけば1時間くらい見入ってたんだけど全然時間が足りない。また行かなくちゃ。



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