Sunnudagur, júlí 4, 2004
Realistic Fake World

待ちに待った「~虚構世界をリアルに描いた~石原豪人展」

常々,想像力,更に言うならば妄想力こそが人間が有する最も素晴らしい力であると思っているわけですが,それをあの画力で見せつけられたらそりゃもう言うことないっつーか,とにかく何を見ても大興奮。昭和40~50年代の怪奇・恐怖の世界を描いた作品はもちろん,その後のサブカル文脈で再評価された時期のものも展示されていたのは嬉しかった。中でも一部のゲームファン垂涎,『ファミコン通信』に掲載された「嗚呼! 感動 マリオブラザーズの青春」との再会はその最たるもの(会場内,笑いを堪えるのに必死)。

他には『宝島』掲載のものではそのページ隅に「構成:町山智浩」という記述を見つけ驚いたり,『June』や『さぶ』のような直球もの(その多くは林月光名義)よりも,むしろ児童小説の挿画の中にエロや耽美を強く感じたり(特に一連の大きな瞳におちょぼ口の少女。かつての安達祐実,またはジョンベネを彷彿とさせるチビッコ娼婦の系譜)。

Goujin残念ながら図録は後日発売ということで,ポストカードを1枚だけ購入。雑誌『ボーダー』に描かれたもので,お題は「ナスカの地上絵は日本人が描いた!?」。出雲大社に似た社の上空,遮光器土偶に手を引かれてUFOに向かうかぐや姫。その2人(1人と1体)を見上げるのはモーゼと大和武尊(…で,正解なのか?)。狂ってる…(当然の如く褒め言葉)。



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