Sunnudagur, október 3, 2004
Reference

そぼ降る冷たい雨の中,東大の博物館まで。「『Systema naturae』〜標本は語る〜」,並びに「須田昆虫コレクション」展

鉱物・化石・動物骨格標本・昆虫標本…。まさにヴンダーカマーな展示の連続。ひと通り眺めて再確認したのは,己の小さく精細なモノへの偏愛傾向。特に小動物の骨格標本には格段の興奮を覚える。たまらなく手のひらに乗せて愛でたくなった土竜や溝鼠の全体骨格,小猿の向こうが微かに透けて見える薄さの頭蓋骨,更に蝙蝠の白骨からそのまま伸びる黒い爪の曲線(色のコントラストもたまらん)…。

後はいつものお決まり,この手の展示を見る度に自省する編集と整理の重要性(昨日と同じこと言ってるけど)。資料調査で所有雑誌・書籍を探そうとするも,空間の歪みに飲まれ姿を見せないことが頻繁に起きる我が家を何とかせねば…。

そこから流れて「美篶堂 美術製本展」へ。白い手袋をしての鑑賞。杉浦康平デザインの『井上有一全書業』,『モナリザ百微笑』。原研哉デザインの『紙とデザイン』に始まり桑沢賞の賞状まで食い入るように眺める。



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