Mánudagur, mars 21, 2005
Art Meets Media

朝イチでICC。『アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険』。

最終日ということで混雑を予想していたんだけど,思いの外,すんなりと。
しかし,最大の期待を持って臨んだ池田亮司の「db」が全く心に響かなかったのが何とも。緊急停止ボタンまで渡されて体験する真暗な無響室での音の恐怖には退屈感を覚え(比べるものじゃないんだろうけど,Square Pusherのような音のほうが聴いててよっぽど命の危険を感じる),そこから転じて訪れる真白空間はそのディテールの甘さが気になってダメ。天井の剥き出しになった蛍光灯,そこかしこに隙間のある床材(下から覗く黒い筋がそこかしこに…)…。ガッツリ金をかけて作れば『2001年宇宙の旅』のあの白い部屋になり得たかもしれないのに。

一方,堪能したのはRafael LOZANO-HEMMERの「Frequency and Volume--Relational Architecture 9」。スクリーンに映る自分の影の位置で様々なメディアの音が聴こえてくる。田舎に住んでいた時に,東京のラジオが聴きたくて深夜にアンテナをグリグリ動かしていたあの感覚(ここでは自分自身がアンテナ)。しかし途中で韓国ドラマらしい男女2人の安い恋愛模様が流れ出し,ついその展開に釘付け。逆にこの周波数を逃したくないと体を硬直させて聴き入る。



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