Fimmtudagur, desember 13, 2007
夜の電車,向かいのシートに座るサラリーマンが折り畳む夕刊紙から覗くオットセイでお馴染み,あの『やる気まんまん』がまさかの映画化。しかも監督が杉作J太郎と来たら馳せ参じない訳にはいかないのです。上映期間1週間,しかもレイトショーの1日1回という条件の中,最終日前日に時間を作って渋谷Q-AXへ。
真正直にデタラメ。そもそも原作がデタラメだと言われればそうなんだけど,そこに演じられた役柄ではなく役者自身そのものの人物像も加わることで原作を凌ぐ世界が現出。なかでも掟さんの突き抜けた変態っぷりは,笑いを超えて涙すら誘う名演技。真面目に馬鹿をやることの大切さを改めて教えていただきました。
客席も少ないながら(30人いたかどうか)なかなかの盛り上がり。皆さん好事家らしく,やはり演じられる役のキャラではなく,それを演じている役者そのもののキャラで笑いが起きる場面多々。特にロマン優光は登場しただけで笑いと拍手。
帰宅後,勢いで購入をためらっていた原作単行本をワンクリックオーダー。