Fimmtudagur, desember 10, 2009
buds after the fire

twitterの利便性に溺れ、ブログの更新が滞るのはよくある話。それがなくても,ここのそもそもの在り方も再考せねばいけないのですが。

とは言え、この話題はやはり避けては通れず。
パリの剥製商、デロールが突然の火事に見舞われたのは2008年2月1日。その後、被害にあった剥製・標本を用いた展覧会「Nature Fragile」が催されたのが同年11月。この時は同名の図録も発売されました。

これで火事にまつわる話は終わったと思っていたところ、その「Nature Fragile」にも参加した写真家2人の書籍が、今年に入って刊行されておりました。

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1000°C Deyrolle: 1er février 2008
Photo by Laurent Bochet, Text by Louis Albert de Broglie
Piblisher: ASSOULINE

眼を惹かれるのはその装丁。住所表記もあるということは、店頭にあった看板なのか。
しかし内容については、サイトに用意されているプレビューを見る限りではありながらも、昂揚感にはやや欠ける印象。白を背景に焼け出された標本や什器が置かれた構図は、美しくはあるものの一方でよそよそしさが。また寄り気味で撮影された昆虫標本も、標本は額あってこその標本と思うと残念至極。

また「Paris By Appointment Only」によると、写真家のLaurent BochetはデロールオーナーLouis Albert de Broglieの友人とのこと。この本に収められている写真を用いた展覧会も、デロールにて開かれたようです。



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Touched by Fire
by Martin d’Orgeval
Publisher: Steidl

もう一冊は、Laurent Bochet同様、デロールと昵懇の仲である写真家による一冊。こちらもこの本に収められている写真を用いた展覧会が、デロール始め、アメリカやイギリスで開かれていた模様。

こちらもサイトにプレビュー。見ると、これがいい!。きっちり額も含めて撮影された標本、陰影のある色彩と質感。
机らしき背景もまた雰囲気を増していて。細かくて判別は出来ないものの、ページ左にびっしりと記されたリスト表記は被害に遭った剥製・標本について?。これまた気になる。

こう書くとお分かりでしょうが、オーダーしたのは『Touched by Fire』。海の向こうからですが、今年中には届くのではないかと。『1000°C Deyrolle: 1er février 2008』は、何処かで現物を見てからの判断に。




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