ページを破いてポケットに
さて、前日の続き。
2年前に始めたScanSnapを利用しての紙モノ整理。
現在、そうして生成されたpdfの容量は70GBを超え、ファイル数も2,000を優に上回るものとなっています。
こうなると必要となるのが、Mac上での管理。全てのpdfファイルにはOCRをかけていますので、その内容検索を用いて情報を有効に活用したいもの。
そこで利用しているのがIronic Softwareのpdf管理ソフト「Yep」
基本的な使い方は、今でも使用当初に記したエントリー「本の内外」のまま。
上記エントリーにも記していますが、このソフトを使う理由はタグを用いたファイル管理ScanSnapで取り込む際に適切なタグを入力し、それを頼りに求める情報に辿り着きます。もちろん、OCRをかけたpdfですから全文検索も可能(OCRの精度は置いといて)。そこからこれは重要な内容と判断した時にはタグを付加していきます。
更にこのYep、i文庫HDにファイルを転送する際にも非常に役立ちます。部屋の本棚を眺めて、こう思ったことはないでしょうか?
「ここに並ぶ全ての本から一括で単語検索して、必要なページを取り出せたら便利だよなぁ」
i文庫HDの現バージョン(1.02)では、pdfファイルに対して検索機能が適用されません(青空文庫では単語長押しで可能)。ページに対してのブックマーク機能はありますが、それも個々のpdfファイルについて。例えば転送した複数の雑誌のpdfファイルで同じ人物名が登場するところにブックマークをつけても、それぞれのファイルを開く必要がありますし、そもそもそのブックマークをつけた箇所を覚えておかないといけません。
しかし、Yepとi文庫HDを組み合わせることでこれが実現出来ます。
具体的な例をひとつ。
近々パリへ行くのですが、そのために彼の地の情報をスキャンして作成したpdfの中から抽出してi文庫HDに転送し、旅先で活用したいと考えました。
まずは「Paris」というタグが付けられたファイルを調べます。そこから更に別のタグ(「Bookstore」だったり「Museum」だったり)を辿り、これと思うものがありそうなファイルを見つけます。
Mac OS Xのアプリ「プレビュー」で開いてファイル内で「パリ」と語句検索。そこで表示されたページからお目当てのものが見つかれば、メニューから「選択したページをプリント」を選び、pdf保存。それをi文庫HDに転送します。i文庫HDの中では専用の棚を作成し、そこに転送したファイルを全て登録すれば、他のファイルと混ざらずに閲覧出来るので便利です。
喩えるならば、雑誌の気になったページをビリッと破いてジャケットのポケットに入れて持ち歩くようなものでしょうか。タグで見つからなければ全文検索で探せばいいですし(お目当てを見つけるまで時間はかかりますが)、そこで見つかったものを新たにタグ付けしておけば後々にも役立ちます。