Archive for 8月, 2005

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8月

Music Has the Right to People

   Posted by: fumi    in Music

祝iTunes Music Store Japanオープン。
恐ろしい収蔵力を誇る図書館と凶悪な品揃えの某レンタルショップという最強コンビを知ってしまった体には,まだまだ魅力に乏しいというのが正直なところ。それでも1曲毎に買えるのは確かに嬉しいし(例えばU2がカバーしたKraftwerk『Neon Lights』なんかがあれば即買いなのに。これ,USの iTMSにも無いんだよなぁ),またある特定の単語を含む曲を調べるのにももちろん便利(「moon」とか「満月」とか)。要はやっぱり使い方。
で,自分が既に持っているものも色々調べてみたり。甲田さんの『Jupiter』(dip in the poolを売ってください!),小林麻美,幸宏さんはいっぱいあるのに細野さんが無い(それなのに,Apple StoreでSketch Showのスペシャルライブっていうのも…。あ,そもそも Sketch Showが全然無いじゃねぇかよ),等々。これだけでも楽しいや。
しかし何が一番驚いたって,大竹しのぶのカバーアルバム『Compassion』まで売られているよ。数ヶ月前にその存在を知って愛聴していますが,選曲がとにかく変(誉めてます)。喜納昌吉『花』に始まり,ちあきなおみ『喝采』,黒沢年男『時には娼婦のように』,例のドラマの主題歌『Cha-Cha-Cha』,そしてなんと美輪明宏『ヨイトマケの歌』まで…。ほんと,懐深いなぁ。

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8月

Save Our Planet

   Posted by: fumi    in Movie

フジロックから14時過ぎに帰京。一休みした後,夕方から池袋で映画の日。
この街とは気の相性が合わないので本来なら足を運びたくないところではありますが,今回ばかりはどうにも仕方なし。ひとつの映画館で『チーム★アメリカ/ワールドポリス』,そして『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』(期せずして★,並びに地球防衛ネタ繋がり)を上映してるんだから。
まずは『チーム★アメリカ/ワールドポリス』。
劇中,重要な役割を果たすハリウッド俳優達に全く興味が無い人間にとっては,そんな偉そうなこと言ってる奴は全てコケにしてしまえっていうこの映画のスタンス自体がしっくりこなくてどうにも。その他の有名人についても同様なので,ストーリー自体に関しては特に思うところなし。
でもだからと言ってつまらなかったわけではなくて,正直,主人公の嘔吐シーンだけで入場料の元は取れましたよ。これで終わったと思って安心した瞬間に次の波が来るあの感じが,自分のパターンとあまりにも酷似。彼のつらさが我が身のごとくわかって有り得ないほど感情移入(軽快に吐ける『モンティ・パイソン 人生狂騒曲 』のクレオソート氏が羨ましいよ…)。また音楽が『サウスパーク 無修正映画版』に続いて珠玉の出来。サントラ買わなきゃ。あ,ちなみにパンフレットを買おうと思って劇場スタッフに訊ねたら,最初から作っていないとの返答。需要無し?。
『クロ高』は映画としてどうこうは正直どうでも良くて,あの個々のキャラ群がどう実写化されているのかが最大の注目点。そしてそれは渡辺裕之のフレディだけで満足できるものでした。鍛え上げられた肉体,無言の演技力,そして漫画には無い瞬きの表現…,その何もかもが素晴らしい。正直,他の主要キャラはどうでもよくなりましたよ(唯一,プータンだけは参ったけど,あれはちょっと卑怯な登場の仕方だもんな)。

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8月

Takk Fyrir in Naeba

   Posted by: fumi    in Live, Sigur Ros

フジロック初参戦。
昼過ぎに会場到着。勝手がわからないのでまずは会場をぐるっと一回り(その流れの中でライブやってたら聴いてみたり)。下に戻ってきて15時過ぎからAqualungとくるりを連続で。

一休みして18:20。お目当てひとつめ,Red MarqueeでRöyksopp。アルバムの印象からゆったり心地良いライブを想像していたら…。これでもかのアゲアゲじゃないっすか。そりゃ『Royksopp’s Night Out』や『Poor Leno』なんかはわかりますよ。でもまさか『Remind Me』まで大騒ぎになろうとは(PVの印象が強すぎたなぁ)…。なんて書くと乗り切れなかったようだけど,実際は久しぶりにバカにならせていただきました。アンコールまで飛び出して,間違いなく今回のベストでございます。

19:30,Röyksopp終了後,ステージの外に出ようと思ったらいつの間にか大雨。仕方なくRed Marqueeでそのまま雨宿り。21:20,ようやく雨が上がって空には星が。こうなるといてもたってもいられずWhite Stageへ。えぇ,最悪の事態(入場規制)を考えてGreen StageのNew Orderは断腸の思いで素通りです。
一つ前のMars Volta終了後すぐに前方へ。22:30,いよいよお目当てふたつめ,Sigur Ros。霧がかった夜の森,見上げると空には星。月が見えないことを除けば舞台は完全に整いました。

aminaを従えての90分(セットリストはこちらを参照)。『Svefn-g-englar』の最初の1音が鳴った瞬間,『Viðrar Vel Til Loftárása』のライティング,『Untitled #4(a.k.a njósnavélin)』のブレイク,『Olsen Olsen』のベース…。体と心に震えが走ったのはもちろん山の天候のせいだけではないです。

が,もちろん存分に堪能したんだけど,その度合いで言ってしまうと2003年の国際フォーラムには敵わず。結局はコニーアイランドでのライブと同じなんだけど,どれだけ自分が注意散漫にならずに彼らの音楽に集中できるかなんだと思う。で,今回の問題は自分の疲労,そしてセキュリティと観客のイタチごっこ。疲労は腰に痛みを感じてしまい堪えるのに必死。イタチごっこはと言うと,写真撮影(基本的に禁止です)を試みてカメラを持ち上げる観客に対してステージ下からセキュリティが懐中電灯を照射。それがライブの間中ずっと繰り返されて非常に目障り。更には自分の近くだったりすると逆光でステージが見えなくなるわで集中して聞き入ることが出きない。

言うまでもなく国際フォーラムの時はそれらの心配は無し(それどころか,あまりの体験にライブの間中ずっと立ち上がることなんてできなかった),純粋にあの音と光に身を投じることができたわけで。

もちろんどっちがいいという話ではなし(今回のフジロックも見逃していたら,それは悔しくて堪らなかったと思うし)。ただやっぱり次はホールで完全に身を委ねてみたいと思った夜でした。

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