29
6月

Náttúra

   Posted by: fumi   in 日記

未明。
仮眠から目覚めコンピュータの前に座ると,そこはレイキャヴィク。björkとSigur Rósによるアイスランドの環境問題への意識喚起を目的としたフリーライブNáttúra

女性や人間ではなくひとつの生命体。もっと言えば,激しく流れ落ちる瀑布,雲の影流れる山の稜線,機上から眺めた氷河のような,彼の国の自然に覚える美や畏怖と同じ感情が湧き上がる。

姐さん,最高っす。

gobbledigook
Sigur Rós with björk

 

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29
6月

Náttúra

   Posted by: fumi   in Iceland, Live, Sigur Ros

時差ボケになったかのような夜更かしをして午前4時30分,Macの前でレイキャビクに到着。アイスランドにおける急激なアルミ精錬工業の増大に起因する自然環境破壊への問題意識を喚起するためにbjörkとSigur Rósが行ったフリーライブ「Náttúra」のウェブキャストを8時まで。

この頃,ライブという表現を見ていてよく思うのが,ステージに立つ人々が自分たちで楽しいと感じている姿を目の当たりにすること(もちろん,こちらからはそうだと想像することしか出来ないんだけど)が,こちらの幸せになるんだということ。2月の寒空はだか「カラフルロスタイムショーDeluxe」がその決定的なきっかけで,はだかちゃんはもちろん,細野さん,志の輔さんなど登場する全ての人々の楽しそうな顔といったら。それを見るこちらも嬉しくなって,そこからは多幸感のスパイラル。

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そういう意味では今回のライブも同様。背景にある問題は彼の国にとってシリアスなものだろうけど,だからといって眉をしかめるだけの活動にしないところが両者に至極共感できるところであり,またその姿を見ていて楽しくてたまらない。その頂点がSigur Rósの『gobbledigook』。メンバーはもちろん,サポートとしてjónsiの横に立ちスネアを叩く姐さんのその愛らしいことといったら(年上だけどね)。

Sigur Rósは『Heima』を見た際と同じ感情。音楽だけではなく,対峙する事象全てへの振る舞いに眩しいばかりの真摯な姿(真剣にバカが出来るという意味も含んでいるからまた素晴らし)。10月のライブが楽しみ。なんてったって会場が国際フォーラムに戻ったしね。
その他,細かいところを上げたらきりがないんだけど(この会場の辺りを歩いたなぁとか,遠くに見える教会が懐かしいなぁとか),ひとつだけ気になったのがSigur Rósからbjörkへのステージセッティング変更時に会場で流れていた音楽。明らかに琉球音楽だったんだけど,誰の曲か分からず。気になる。

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29
6月

使えるけれど学ぶ気なし

   Posted by: fumi   in Computer

今や外出時には無くてはならない存在となったイー・モバイルのS11HT。WMWifiRouterを使い無線LANのルーターとすることで,iPod touchでどこでもネットが可能。

しかしこの週末,突然WMWifiRouterが不調。起動後,ワイヤレスLANを探しに行ったまま戻ってこない。こうなるとWindows Mobile OS自体が全く分からないので大変。右往左往したところ,結局Comm ManagerでワイヤレスLANがアクティブにならない(タップしても反応無し)ことが原因と判明。

繰り返すが,Windows Mobile OSがさっぱりなので自分ではどうすることも出来ず,素直にサポートへ電話。優しいお兄さんのおかげで何とか無事解決。その方法はWindows Mobile OSの初期化。いきなりだな,おい。WMWifiRouterとSkypeしかソフトをインストールしていないし,スケジュールやアドレスもgoogleとMac(とiPod touch)で管理しているので,全く躊躇はしないんだけど。初期化の方法自体,知らなかったので再発時のためにメモ。スタート→設定→システムタブ→ストレージをクリアです。

こんなことがあると,いくらかでも分かっている,そして学ぼうという気持ちもあるiPhoneに気持ちが傾くんだけど(一応,予約だけはしてあるし),やっぱり月々の料金がね。またS11HTだとMacBookでも無線LANが使えるようになるので,新幹線やネット環境のない宿など,旅行先でも重宝するのよ。んー,今しばらく悩みは継続。

22
6月

ビーサンショック

   Posted by: fumi   in 落語

気がつけば新作過多でちょっと胸焼け気味。中和のため,まずはお気軽な早朝寄席。振り返ると今年初めてでした。

入船亭扇里  持参金
桂笑生    大山詣り
柳家喬之進  天狗裁き
柳家わさび  蟇の油

やっぱり,わさびだよなぁ。あのマクラには分かっていてもやられてしまう何かが。油売りが酔って下手を打つ雰囲気もまたおかし。脱力系の新星(先達は天どん)として,これからも見守り。

21
6月

驚異の庭

   Posted by: fumi   in 日記

昼酒昼蕎麦の後,ギャラリー册「ルドルフ・シュタイナーと芸術」。

集う方々と語られる内容から,さながら大学の一教室内。

双方に片側からしか見ていなかったシュタイナーとヘッケルの間にある繋がり。

英名でしか咀嚼していなかったブロスフェルトの写真集。オリジナルには”Wundergarten”という言葉。抜け落ちたもののあまりの大きさ,そして何も知らずにいた自分に愕然とする。

 

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19
6月

角帯はコルセット

   Posted by: fumi   in 日記

「痛みは体が発するサイン。生活を省みる機会を与えてもらったと思わなきゃ」

突然の腰痛に襲われて知人の指圧師の元へ。誰にでも当てはまるようなことが書いてある雑誌の占いと同じだと言っては失礼千万。思い当たることばかりで自責の念にかられたのは,何もうつ伏せで無防備な背中を晒していたからだけではないはず。

帰宅後,姿勢を正すためとサボっていた家着物も再開。帯も兵児帯から角帯に変えてきっちりと。うん,なかなか。椅子に座りコンピュータに向かう際,背もたれに頼らなくなるので自ずと背筋が伸びるのも良い傾向。長い間,維持できる姿勢でもないので,ダラダラとネットを徘徊している場合でもなく,やるべきことに集中することにもなるし。

それにつけても,iPod touchの素晴らしさよ。こんな腰痛になったことで仰向けになりながらネットが出来る喜びを噛みしめるとは(結局,ダラダラとネットを見ていることにはなるんだけど)。また映画はさすがにつらいけど,録画した30分のテレビ番組くらいなら持ち上げ続ける腕の疲れもさほど気にならず。

とは言え,横向きになることが出来ればこんなのも便利そうだなと思い始めたらいけないのでしょうね。

 

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15
6月

一番は昭和天皇の「あ,そう」

   Posted by: fumi   in Exhibition

渋谷のPARCO Factoryにて「ナンシー関 大ハンコ展」。

会場の狭さと展示方法の相乗効果で,とにかく人が流れない。幅1.5mほどのケースの中に音楽・女優などワンテーマに沿った数百のハンコが並べられたら,そりゃみんな動かないって。

そのせいもあってか,ハンコよりも後半の仕事部屋と遺品の展示がより興味深く眼に飛び込む。篆刻の本,ムーンライダーズのライブチケット,岡本太郎グッズ…。生原稿の綺麗な文字は驚きでもありまた納得できるところでもあり。あの文字で全てのコラムを読み返すことが出来たら,また違ったことを思うんだろうな。

帰宅後,『TV. Bros』の特集も再度読み返し。川勝正幸・菊地成孔対談が素晴らしい。

14
6月

言霊というもの

   Posted by: fumi   in Miscellaneous

そういえば,こんなこともありました(これを書いているのは6/25です)。
天どん独演会前,開場時間まで間があったのでブロードウェイを冷やかし。
その狭さにいつもは店頭の棚を眺めるだけの「タコシェ」。しかし時間を潰す必要もあって,この日は狭い店内を奥へ奥へ。すると,そこでは掟ポルシェ宅が火事というポップと共に,現場から救出された痕跡も生々しい書籍・グッズの特価販売が。その名も「掟エイド」。
21世紀に入りたての頃,あなたから男気を学びました。そして3年も前のことでしょうか,初めてPerfumeを知ったのもあなたの言葉からでした。昨年末には『やる気まんまん』の演技にも(笑いすぎて)涙しました。
ここで手を伸ばさないと男がすたる。微力ではありますが幾つか保護。購入者特典としてデビュー当時のロマンポルシェ。のポジ写真も頂きました。火伏せとして台所に貼らせていただきます。
あれ以来,アルバム『お家が火事だよ! ロマンポルシェ。』がヘビーローテーション。加護ちゃんも頑張っているので,掟さんも頑張ってください。

14
6月

出来なくても汲んでください

   Posted by: fumi   in 落語

三遊亭天どん独演会「第4回 僕のらくご道」
なかの芸能小劇場

三遊亭天どん 「肥辰一代記」
三遊亭白鳥  「悲しみは日本海に向けて」
三遊亭天どん 「死神」
三遊亭天どん 「雨男晴女(仮)」

「肥辰一代記」
トイレに電気髭剃りを落としたら流れていってしまったマクラから,師匠三遊亭円丈作によるウンコ連発の噺。今年3回目だそうですが,そのうちの2回に立ち会っております。
前回もそうでしたが,円丈師のCD「三遊亭円丈落語コレクション 5th.」で聴ける同作があまりにも素晴らしいために,どうしても比べてしまう悪い癖。そこに肝心の決め科白を間違われてしまっては…。いっそ今度はウンコをマシュマロに変えたハードルを上げたバージョンでお願いします。

「悲しみは日本海に向けて」
こちらも師匠円丈作「悲しみは埼玉に向けて」を受けて(期せずして偲ぶ会状態(いや,ご存命ですから)),生まれ故郷の新潟の噺に改作。自叙伝語らせたら敵いません。新潟では次男のことを「もしかアンちゃん」と呼ぶそうです。その意は長男に何かあったら次男が長男になれるとのこと。切ない…。新潟の親類に訊いてみます。

「死神」
長いっ!!。中盤の記憶がありません…。オリジナルの最後の暴れっぷりは,現代の風刺のようなないような妙に緊張する展開。

「雨男晴女(仮)」
雨男の兄・世話焼きの弟という双子の兄弟と,幼なじみの晴女のお話(なんてあだち充?)。高座から交互に訪れる雨と晴れの変化が落語には不向きだと言われても…。そこを客の脳内に描かせるのが厳しくも面白いところなのでは…。そういうこちらの気を挫く性格も含めて大好きです。

14
6月

融通と煩雑と

   Posted by: fumi   in 日記

とりあえず,ソフトバンクショップにて予約完了。
店員も心得たもので,価格・プランが出た時点でキャンセルはご自由にとのこと。

新しい世界へと飛び込む昂揚感を前にすると,確かにお金の計算は忘れがち。それでもイー・モバイルのS11HT + WMWifiRouterでiPod touchやラップトップが何処でも使える現状が,幾分救いにはなっている。

この組み合わせがあれば,データプラン自体が不要。通話のみの契約となるので,現在のキャリアとの契約プランと比較すると,もしかしたら現状よりも低く抑えられる可能性も(ただ,データプラン必須の専用プランを新設されると抗えないけれど…)。また,その通話(発信)もS11HT購入後は基本的にSkypeを使用。発信者番号通知のことを考えると,安く上がる差額で1ヶ国限定プランに加入しても良いのかも。

実際はここに端末価格・MNP・現在のキャリアに払う解約料が絡むのでそんな上手くはいかないし,また1台の端末でこれら全てが出来るに越したこともないんだけど。それでも視野を広げるという意味においても,この融通はなかなか悪いもんじゃない。

 

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