北上
天の悪戯か仏の意思か
涙隠す土砂降りの墓前
物は壊れる、人は死ぬ はコメントを受け付けていません
「タキヤンのよろめき日記 ちょっとラリックス リターンズ」(正式名称,こんな長かったんだ…)に,新刊『渋く、薄汚れ。 ノワール・ジャンルの快楽』の書評が『映画秘宝』に掲載されたとの報。ならばと久しぶりに当該誌購入。柳下さん,誉め殺しかってくらいのプレッシャーをかけますねぇ…。
他のページをめくると『ぼっけえ、きょうてえ』上映にあわせての志麻子姐さんインタビュー。今までもその名言の数々(「逆従軍慰安婦」,「一人関東軍」など(共に『猥談』より))にしびれてきたわけですが,今回の「岡山は日本のテキサス,テキサスはアメリカの岡山」には本当に参りました…。
そういえば,月曜に見たうめ吉姐さんも岡山(倉敷)出身。顔のつくりもどことなく志麻子姐さんに似ているような気も…。っつーか,『ぼっけえ、きょうてえ』の予告編見たら,女郎姿で志麻子姐さんが三味線弾いてるし!。何これ?,一人の人間の表と裏?。「岡山は日本のテキサス」ということは,三味線がチェーンソーの代わり?。
といった具合で,タキヤンに敬意を表して妄想の連鎖に挑戦してみました。
映画自体は今日から公開。これはやっぱり行くべきか…。
The Okayama Shamisen Massacre はコメントを受け付けていません
1年半ぶりの寄席,お江戸日本橋亭へ。
そのウィスパーボイスを初めてCDで聴いてから半年,三味線エンターテイナー,うめ吉姐さんと,ようやくの初逢瀬。
何かを食した際,味覚ではなく舌触りに喜びを覚えることがあるけれど,それと同じ意味合いで,聴覚ではなく耳触り(もちろん耳障りではありません)に得も言われぬ官能的なものを覚えました。
唄が数曲,そして最後に踊り。膝替わりでの登場でしたが,トリの落語家さんが出てきてもその余韻は収まらず。同行者からは頭頂部から湯気が上がってるよと言われる始末。あぁ,そうさ。
京都国立博物館,「大絵巻展」。
日曜日に見ようと考えたこっちが悪い。
館内に入るとそれはもう人・人・人。見えるのは入り口から出口まで連なり続ける背中・背中・背中…。これはこれでひとつの大絵巻と諦観。
さっさと切り上げて平常展示館を堪能。
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空一面を覆う雲から雨落ち続ける夜。
長年の念願叶って辿り着いた今日この日に限ってとは…。さすがは京の月,一見さんにはそう簡単に好い目を見させてはくれぬ。来年こそは木洩れ日ならぬ木洩れ月光を浴びながら,天狗との影踏みに是非とも興じたいものです。
それでも義経縁の地ということで,場との相性は良し。なかでも魔王殿周辺の気配たるや。ハンドライトを消し,完全なる漆黒の闇に身を置いて沈思黙考。これからも昼に訪れることなく,夜の気配だけを心に抱き続けるというのも悪くないかも。
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二両編成のワンマン電車に揺られて30分。
終着駅に降り立つと,偶然にも月岡芳年と源義経のお出迎え
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旅のスタートは伏見稲荷。
山道を遠足の幼稚園児達と抜きつ抜かれつのデッドヒート。
山を降りたら,現地の知人と「李青」で昼食。
後,その知人のショップへ流れてまったり(そして大物買い)。
晩飯まで時間があったので「フンデルトヴァッサー展」。
三スケをグニャリと曲げた展覧会ポスターが,その展示内容を最も象徴的に表している。でも,直線を愛する者としては,正直,ちょっと苦手…。
再び知人と合流,「吉田屋料理店」にて晩飯。
流れるBGMはレイ・ハラカミ。なんか,京都って感じです。
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発売日前日にCDショップへ足を運んだなんていつ以来?。
それくらい聴きたくて堪らなかったSenor Coconut and His Orchestra『Yellow Fever (Senor Coconut Plays Y.M.O.)』。
内容はタイトル通りのYMOカバーアルバム。しかしやってるのはアトム・ハートさん,そりゃもうラテンです。たゆたうリズムとメローな音色に穏やかな多幸感。また『Limbo』に『The Madmen』,『Music Plans』などを題材とするその選択眼にも惚れ惚れ。
でも,YMO自体がチャンキーだからか,想像していたよりは違和感無かったなぁ(特に『Simoon』は溶け込みすぎ。東京発中近東経由南米?)。受けた衝撃という意味では,Kraftwerkのラテンカバー『El Baile Aleman』のほうが強烈。
これでYMOとKraftwerk,両巨頭を手中に収めたアトムさん,昨年のイベントライブに続いて,単独での来日ライブを是非。
Your Name is Coco はコメントを受け付けていません
旅の始まりがあそこなら,終わりはやっぱり草薙神剣の御鎮座されるここ。
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