[040501]
今日の走行距離:8km 今月の走行距離:8km
映画を見たその足でジムへ(本当は3本目,『God*Diva』も行きたいところだったんだけど,体が動くことを強要)。またもや2週間ぶりという体たらく。
しかし,だからといってリハビリと称して軽めのメニューで済ませるとまた甘えてしまうので,ここは踏ん張って通常よりもきつめのメニューで頑張る。
でも来週,親不知を抜いたらまた1週間は走れないのよね…。
Beat of Rock
辛抱堪らず日比谷までチャリを飛ばし,2日連続の『School of Rock』。
やっぱりおもしろい,そしてちょっと泣けてもくる。
なぜか昨日は買わなかったパンフも無事入手。600円という最近では比較的良心的な部類に入る価格設定(平気で800円とか取るやつあるよな)に加え,映画内で名前のあがるミュージシャンやバンド,楽曲の説明も詳しく書かれていて更にお得感あり。その中でも中原昌也の文章には心底痺れる。個人的にもCCCDや海外盤CDの輸入規制問題など,確かに暗澹たる気持ちになることばかりだけど(もちろん暗澹とすることが良いことではなし),こんな映画を見せられるとまだまだ音楽も世界も捨てたもんじゃないと思わずにはいられず。
Stick to the Men
映画の日。
まずはシネスイッチで『真珠の耳飾りの少女』(原題『Girl With A Pearl Earring』)。
構図・光・影・陰…,淡々と美しい映像にただただ見入る。しかしその一方でフェルメールは作品でしか捉えていなかったので,その人間としての現実的境遇にはかなりの驚き。特にあんなに子沢山だったとは(『Every Sperm is Sacred』なカソリックだからある意味至極当然なんだろうけど)。
続いては日比谷まで歩いて『School of Rock』。
映画上映中の拍手を経験したのは『少林サッカー』の決勝戦でゴールが決まったあの瞬間以来。映画の日,場内満員という環境で見ることが出来て大正解。映画自体はもちろん,その場の雰囲気も含めて素晴らしかったです。
惜しむらくは自分にもう少し劇中で話題に挙げられた音楽の知識があれば…。微妙に嗜好のツボがずれてて,曲自体は知ってても時代背景やその後の音楽への影響など,より深いところまでは知らないってのが多かった。また映画自体では,生徒である各バンドメンバーの境遇に触れるシーンが要所要所で挿入される中にあってベースの少女だけはスルーされてたのが残念。女性ベーシスト好き(ったって今は3月のDavid Bowieライヴで見たGail Ann Dorseyのみだけど(その前となるとTalking HeadsのTina Weymouthまで遡るかも))としてはあの扱いはないよなとちょっとガックリ。
でもほんとに楽しかったぁ。もう一回見に行ってもいいくらい。
Kill “B” and “B”
外苑前で人助けの人足活動(個展会場設営)。デカイ道具を家から持っていく必要があったのでチャリはあきらめ地下鉄で行く。しかし空は良すぎてどうしようってくらいの天気。こんな昼にお前に乗れないなんてー,発車できないなんてー。
15:30には何とか終わらせ,そこから有楽町へ向かい『Kill Bill vol.2』。
終盤はある意味「Kill is Love」の看板に偽り無し。『vol.1』のリアルタイムで血湧き肉踊る昂揚感とは違い,後からジワリジワリと効いてくる。
ネットを色々と見ると『vol.3』があるとかないとかいう話も出ているそうで。となると,やっぱり生き延びた(と言うよりも,死ぬことを許されなかった)者達を中心とした復讐が復讐を呼ぶ話になるのかねぇ。フランス人の腕無しカンフーとアメリカ人の座頭市が母親を目の前で殺された少女を修羅雪姫に仕立て上げ,何処かで静かに幸せな生活をおくっているであろう子連れ狼の命を狙う。んー,ますます女性の映画(その前に『vol.2』で男キャラ,全滅してるし)。
昼のエアポケット
しんちゃんを見た後は日比谷公園から皇居をグルッと周回。
国立劇場のあたりまでは見覚えのある景色だったものの,千鳥ヶ淵から都心環状線沿いにお堀を越えたあたりから完全に未知の世界。道なりに走った先に見えたのは元近衛師団司令部と記された近代美術館工芸館(所蔵作品展「アール・デコの精華」見る)。そこから更に進むと科学技術館。ほんとどこだよここ?。
あてもないまま林の中をウロウロと走るといつの間にか大きな玉葱の下。地下鉄九段下の駅から田安門をくぐってというルートでしか来たことなかったから,こんな裏道(適切な表現かどうかはわからんけど)があったとは…。
その田安門をくぐり靖国通り沿いを走り神保町を経由して帰宅。
ペキンパー!!
朝,チャリに乗って銀座へ向かい『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ』。
去年の鬱憤を吹きはらす充実感。後半これでもかと続く怒濤のアクションに笑いすぎて涙が出た。ストーリーや細かいディテールについては色々と注文のつけどころもあるけれど(西部劇に造詣の深い人は尚更なんだろうな),周りに座る子供達と一緒に楽しく笑えることがとにかく大事なんじゃないかと。その場の雰囲気も含めてやっぱり映画館で見てこその映画。
にしても,今回のボーちゃんはカッコ良かったなぁ。全編通して存在感が際立ってたよ。
Video Killed Music?
人見記念講堂にてDavid Sylvianライブ。
ステージ上はデヴィシル,Steve Jansen,そしてバックの映像を担当する高木正勝の3人構成。前半はキーボードの前に座り『blemish』主体で進行し,途中からはアコギに持ちかえて新旧色々取り混ぜてという選曲。とにかく低く震えたあの声の魅力に酔いしれる。なかでもまさかの『Praise』にはこれ1曲だけでライブ全体として満足するくらい。
しかし,はっきり言って映像が邪魔。音との関連性を感じさせる要素がほとんど無いにもかかわらず,やたらと視覚にだけは訴えたつくりで(パーティクルの高速運動,きつめのエフェクトと色彩…),そのため肝心の音への集中をひどく妨げられる。結局,毎曲演奏開始時にステージを見つめ,そこでつらいと思ったら即座に頭を下げ眼をつぶっては音に集中するの繰り返し。
一応断っておきますが,映像だけを別に切り離して鑑賞すれば刺激的と感じるであろうものもなかにはありました。ただそれがこのライブの主役が奏でる音と一緒に使われる必然性が全く感じられなかったという話。どういう理由からかはわからないけれど,途中で2曲ほど映像を使用せずに演奏された時には明らかに音を敏感に捉えられただけに更にその想いは強まるばかり。となると,あのハコの大きさでもしステージ上に兄弟2人だけだったら見た目にしょぼいという単なる見栄えの問題?(個人的には別にしょぼいなんて思わなかったほど音には満足してたけど)。
と言うか,今回使われた映像の中の幾つかは以前に足を運んだ高木正勝自身のライブで見たことのあるものだったんですが…。他人の曲のために作られた映像をそのままデヴィシルの曲に使い回してもそりゃあうわけないんじゃ?。もちろんどの曲にどの映像を使おうという選択には気を配っているんだろうけど,例えば完全に音との同期を狙ったKraftwerk,またあの音世界を更に増幅させる映像を見せてくれるSigur Rósなどに想いを馳せると客をなめてんのかよと…。
なんてことを眼をつぶりながら考えていたら次第に腹が立ち始め,思考は更にあらぬ方向へと飛躍。ライブ以外,例えばPVでもどれだけ音の世界を広げているものがあるのかとか,逆に画としておもしろかったら音のほうが意識から消えることがあるよなとか,それって”Video Killed Radio Star”どころか”Video Killed Music”じゃねぇかよとか,つべこべ言わずにお前が映像を作ってみろよとか,もう何考えてんだか収集つかない状態。
Can You Imagine?
最近読んだ本。どちらも非常におもしろかったんで覚え書き。
『飛田百番 遊郭の残照』 橋爪紳也(監修)・上諸尚美(撮影) 創元社
大阪は飛田新地にある旧飛田遊郭・百番,現「鯛よし百番」の空間を収めた記録集。藤森照信によると(毎日新聞掲載のこの本に関する書評より),名古屋の「日本料理 稲本」(旧中村遊郭・稲本楼)と並んで現世に戦前の遊郭の雰囲気を伝える貴重なふたつの建築のうちのひとつ。空間全体の雰囲気はもちろん,釘隠しに至る細かいところまでとにかく見応えあり。わざわざ黒鼠国なんか行かなくても,日本にはこんなに微に入り細にわたったテーマパークが元々あるじゃないですか。今でも料亭として営業中とのことなので(ネットで調べたら人気っぽい),出来るだけ近いうちに是非とも。
『幻獣標本博物記』 江本創 パロル舎
図書館からずっと借りっぱなしで放置してた本(借りた時点で満足してしまう悪い癖)。書名のとおり,この世に存在しない生物の標本集。『鼻行類』や『平行植物』,またクラフト・エヴィング商會が好きな人ならその琴線に確実に触れそう。オフィシャルサイトを見たら先週まで個展をやってた様子(放置してなかったら行けてた…)。ちなみに同じ流れでどこで知ったかは忘れたけれど,鼻行類を立体化したこんなサイトも一応。
またまたチャリ。
分散形式をとるオラが町の図書館。しかしいよいよネット予約に対応ということで,これからは最寄りのとこへ行けば済んでしまう(予約物を全てそこに配送してもらい受け取る)。ならばと,その前に足を運んだことのない遠方の図書館を一気に総まくり。
道中,気になる建築物を見入ったり,遊園地でなぜか着ぐるみぬいぐるみショーを眺めたり,骨董市でガイジンさん達に囲まれながらあれこれ物色したり,疲れたら公園で茶を飲みながらまったりしたり…。そんなことしながら,計3ヶ所廻って約2時間。日射しはそこそこあったものの,昨日に比べれば格段に涼しくて快適。たーのしー。
しかし,走っていると東京が坂の町であることを身をもって実感。馴染みのある区域なら何処が山で何処が谷かを知っているのでルート取りもうまくいくんだけど,未踏の地に足を踏み込んだ途端,無駄にアップダウンを繰り返しては体力消耗することしばしば。2次元としての地図情報だけではやっぱり難しいなぁ。
週末はチャリ。
神楽坂から神保町,銀座と移動し用事をこなす。早いし,電車代かかんないし,運動にもなるし,更には知らなかった道や町にも出逢えるしで言うことなし。
ただ唯一の問題はこれからの気候。今日は27度までいったんだって?。そりゃ暑いわけだよ…。日焼け対策必至。