13
5月

ハダカからの手紙

普段から利用しているウェブサービスのひとつ,bloc。これは,ライブや展覧会,TV・ラジオのオンエアなど,様々なスケジュールをユーザー間で共有できるもので,自分では追い切れなかったイベント情報を知ることの出来る場所として日々利用させてもらっている。
ここでブックギャラリー・ポポタムさんがイベント告知を行っており,そのひとつとして「寒空はだかDM美術展“DM Revolution”」追加公演を知る。仕事の都合で先に告知のあった日程では足を運べなかっただけに即座の申し込み。
不定期に届くはだかちゃんからのDMは,イラストとそこに絡むキャプションにいつもニヤリ。更に切手と消印にもこだわり,特に消印はイラストと関連する土地まで赴いて押されるという素晴らしき手間。細部にこだわるこういう愉しみ,好きなんだよなぁ。その完成度の高さは郵趣家の方にもお楽しみいただけると思いますよ。
今までに頂いたものは,例によってScanSnapで取り込んでpdf化,Macの中に収まっています。机上整理のために,多くのDMはスキャン後にシュレッダーへと入るのですが,こればかりはさすがに出来ず。
はだかちゃんDMの魅力は,カラフルロスタイムショーでもお馴染み,ざぶとん亭席亭さんの日記にも記されています。
席亭風流日記 2005/9/8

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9
5月

活版凸凹フェスタ2009

昨年に引き続き,「活版凸凹フェスタ」に足を運ぶ。場所は四谷の旧小学校々舎を利用したCCAAアートプラザ。
勢い込みすぎて開場時間より早く着いてしまったために,階上の東京おもちゃ美術館へ。初めて入館したけれど,これが楽しくて。木工を中心に国内外の玩具を実体験。現在,個人的にブーム真っ只中のGigamic「QUARTO!」の大型版も発見。通常版のコマが約2.5cm角に対し,この大型版は10cmはあろうかという大きさ。それに比例して勝つ嬉しさも負ける悔しさも増幅。普段なら負けると卓袱台返しのように盤をひっくり返すところが,さすがにそれもままなりなせんから。
散々遊び倒し,本命の活版凸凹フェスタへは開場時間を1時間も過ぎてから入場。会期も終盤ということで,印刷実践派向けの道具はほぼ見当たらず。現在,名刺・葉書の印刷をお願いしている中村活字の中村さんに御挨拶,色々とお話をお聞きしたり,各作家さんの活版印刷を用いての作品を拝見。
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購入したのは,大沼ショージさんの凸凹舎から黄鉄鉱の活版絵葉書を。一箱古本市で鉱石書房さんから購入した黄鉄鉱とセットで陳列。

6
5月

第8回 一箱古本市:購入リスト

遅まきながら,第8回 一箱古本市にて購入したものを。
5/3
1.『プロゴルファー猿』+『Gash / Foetus』(CD) @ たけうま書房 さん
2.『SOTOKOTO 2008 July アイスランド特集』@ たけうま書房 さん
3.『INAX BOOKLET 林丈二的考現学』@ ミゥ・ブックス さん
4.『美の座標 / 坂根厳夫』@ 思いの外 さん
1.はセット販売。男気を磨きます。2.はアイスランド好きとしてダブり覚悟(案の定,帰宅したら本棚に刺さってた)。3.は蒐集・整理の先達に見習いたく。最後の4.は,探していたので本当に有り難いことでした。
5/4
1.「鉱石諸々」@ 鉱石書房 さん
店主として参加していたため,出店場所から最も近い映画保存協会に足を運ぶのがやっと。それでも鉱石書房さんを見ることが出来ただけでも満足。軽度ではありますが一人の鉱石馬鹿として楽しみにしておりました。色々お話させていただき,パイライト立方体とデザートローズを。
これにて第8回 一箱古本市に関するエントリーはひとまず終了。

5
5月

第8回 一箱古本市終了

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昨日,参加しました第8回 一箱古本市,無事に終了することが出来ました。足を運んでくださった皆さん,購入していただいた皆さん,ありがとうございます。
間口の狭い品揃えに若干の不安があっただけに,今回の成果は望外の喜び。ファーブル昆虫館という立地にも助けられたところが大きいです(スタッフの方にも紙物をお買い上げいただきました)。自作『ドグちゃんの物見遊山』の旅立ちも嬉しいことで(現在も旅は継続中,新作もそのうちに)。
一方で反省点は,やはり事前告知の大切さ。それが間口の狭い品揃えなら尚更ね。次回は1週間前くらいから1日数冊ペースで紹介するようなことをしたほうが良いかなと。
その他,個人的な覚え書きと(緩やかな)決意。
トンブリンの名称由来について,スタッフの吉上さんに「柴田元幸が訳したような海外小説の何かだと思っていたのに」と言われ,恐縮の至り。確かにイギリスにいそうな名前だし,『プリズナーNo.6』の制作者がディヴィッド・トンブリンだったりもします。そうか,言われるとそっちのほうがカッコイイな。これから対外的にはそういうことにします。
たけうま書房さんに「ブログが更新されないですよね」と言われ,確かになぁと反省しきり。本家(サイトデザインを変えないと,どっちがどっちだか分からない)共々,頑張ります。これまた読んでばっかりのTwitter(本名で検索していただくか,もしくは御連絡を)も何かに利用したいもの。あ,それこそ一箱古本市当日にリアルタイムつぶやきすれば良かったのか。「今,○○が売れました」とか「このお店であれを買いました」とか。いっそ,店主さん・お客さん引っくるめてやっても楽しそう。Twitterを一箱古本市で埋めつくすなんてね。秋のアイデアとして考えておこう。

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4
5月

一箱古本市当日の告知

何事も前倒しじゃないとね…。
昨夜に告知しようと思ったところ,まさかのサーバーメンテナンスでサイトに繋がらず。当日の朝となってしまいました。
ということで,今年も不忍ブックストリートの「一箱古本市」に参加いたします。出店場所は「ファーブル昆虫館 「虫の詩人の館」」。
昨年からテーマを決めての出店を行っていますが,今年は「ヴンダーカンマー(Wunderkammer)」。16・17世紀を中心にヨーロッパの王侯貴族の間で花開いた,世界を蒐集せんとする個人的な博物コレクションの部屋。日本語では「驚異の部屋」,英語では「Cabinets of Curiosities」と訳されます。
Wikipedia:驚異の部屋
今世紀に入ってからの個人的趣味であり,実際に現地で色々と見て回ったり,また方々で関連書籍を見かけると手にしてもいたので,それなりに数が揃ったかなぁと。
01.『愉悦の収集 ヴンダーカンマーの謎』 小宮正安
02.『太陽 No.378:澁澤龍彦の「驚異の部屋」』
03.『Cabinets of Curiosities 』 Patrick Mauries
04.『Shell Shock』 Patrick Mauries
05.『ウィルソン氏の驚異の陳列室』 ローレンス ウェシュラー
06.『Inhaling the Spore』(DVD)
07.『Anatomie als Kunst』 Manfred Scopec他
08.『驚異の発明家の形見函』 アレン カーズワイル
09.『突飛なるものの歴史』 ロミ
10.『鼻行類』 ハラルト・シュテュンプケ
11.『グリーンマン』 ウィリアム・アンダーソン
12.『失われた生物』 小島 郁生
13.『Proteus』(DVD)
まずは01・02で俯瞰し,03・04の優れた図版でこの世界の眼福を。05・06は現代のアメリカにある個人博物館の姿。07はウィーンの人体蝋人形博物館の鮮やかな書籍(リアルなので人を選ぶとは思います)。08は中世フランスを舞台にした博物的小説。09は更にフランス,風変わりを意味する「アンソリット(insolite)」にまつわる様々を集めた一冊。10~13は生物を。13のDVDがエルンスト・ヘッケルの博物画をアニメーションした優れたドキュメンタリーです。
またヴンダーカンマーと直接関係のあるものだけではなく,蒐集全般にまつわるものも追加。
14.『貼雑年譜』 江戸川乱歩
15.『Playmobil Collector』
14は言わずと知れた江戸川乱歩自作のスクラップブック。15はこれまた個人的趣味であるドイツの知育玩具「Playmobil」の30年分の商品カタログ。
更に会場がファーブル昆虫館ということで縁のあるものも少しばかり。
16.『日本の名随筆 別巻34 蒐集』 編・奥本大三郎
17.『Nature Fragile』
16は編者が昆虫館々長の奥本大三郎氏。17はちょっと強引なファーブル繋がり。パリの有名博物商「デロール(Deyrolle)」が昨年火事に襲われ,その焼け出された剥製標本を用いて行われた復興のためのチャリティー展覧会の図録。その同展覧会の参加アーティストにファーブルの曾孫であるヤン・ファーブルも名前を連ねています。また,デロールに関しては奥本氏も『芸術新潮 2001年7月号』に寄稿されています。
最後に紙物。
以前にポスト(詳細はこちらを参照ください)したように,書籍スキャン→pdf化の作業を進めているわけですが,その流れの中で断裁された書籍をただ捨てるのも忍びなく,気になるページ(丸々一冊ということも)を保管していたものを罪滅ぼしの意味も込めて放出。今回の出店テーマにあうものということで,素材となる本は中世の図像を集めた『The Complete Encyclopedia of Illustration』。自然から動植物,地図・建築など,複数のジャンルが揃っております。お好みでどうぞ。
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では,ヴンダーカンマー,また博物好きの皆様のお越しをお待ちしております。

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12
3月

不忍ブックストリート:茶話会

昨夜,「ブックス&カフェ・ブーザンゴ」さんにて開かれた,不忍ブックストリートの茶話会でお話をさせていただきました。ちょっと欲張って二本立て構成。
最初は「沖縄古本事情」。
古本と言いつつ新刊書店・ブックカフェも含め,那覇市内を中心として実際に足を運んだ場所についてブックマップを作成。その下準備のためにgoogleマップにも落としてみたので,せっかくだから公開。何かの参考になれば。

大きな地図で見る
ふたつめは「ドキュメントスキャナのススメ」。
本や紙物を愛する皆さんには勇気のいる話題でしたが,MacBookとスキャナ(Fujitsuの「S300M」)を持ち込み,その場でスキャンからOCR認識,pdfファイルの管理までを実演。
個人的にはiTunesでの音楽・映像管理同様に,このシステムでの紙物管理は既に必要不可欠なもの。先月には現在メインで使っているドキュメントスキャナ「S510」の後継機種として「S1500/S1500M」も登場。特にMac用の「S1500M」は,従来機種の欠点であったOCR変換に対応したということで食指の動くところ。

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20
6月

6月上期の購入本

・SPコミックスコンパクト『鬼平犯科帳(18)猫じゃらしの女』
 毎月最終日発刊。
 軽い気持ちで買い始めたら止まらず。兎忠が何ともたまらん。
・『箱という劇場』 横山正 王国社
 アンダーグラウンドブックカフェにて。箱好きでありながら,存じ上げませんでした。
 素晴らしい一冊。
・『分福茶釜』 細野晴臣 平凡社
 この域に達するなんて到底無理。
・『Coyote No.27』
 特集は井上雄彦ですが,目当てはホンマタカシのアイスランド写真。
 アイスランド本コレクターとしては外せません。
・『SOTOKOTO 200807』
 こちらは一冊丸々アイスランド特集。アイスランド音楽のCD付録も。
・『Make』
 オライリーがこんな本を出していたと全く知らず。
 素晴らしきDIYの世界。日本独自のフォロー記事も力の入れようが分かるというもの。
・『BRUTUS 19970501 居住空間学’97 インテリアは、知性の時代になりました。』
 10年前にこんなのが出ていたのか。ヴンダーカマー好きとして資料のひとつに。
 寄稿者に平林亨子さんのお名前も。ご無沙汰しております。

14
6月

まとめる

iPhotoからオリジナルのフォトブックやポストカードの注文が出来る「iPhotoプリントサービス」。父の日の6/15まで20%引きで作れるということで注文。
幾つか選べる本のフォーマットやサイズから,今回はソフトカバーのピクチャブックでサイズは小(6.7cm*8.9cm)を選択。3冊セットからの注文となるが,1冊は知人にあげたいと思っていたのでむしろ好都合。基本料金は20ページで525円/冊。これにページの追加も可能で1ページにつき32円。今回は入れたい画像が多かったので全部で44ページとなり,1冊あたり1,220円(3冊で3,660円)。ここから20%オフ,そして送料(900円)がプラスされて,最終的な価格は4,019円。1冊1,300円ちょいでまとめられるのなら良いんじゃないでしょうか。
ちなみにワンサイズ大きい15*20cmの中サイズだと,基本価格1,260円に追加ページが53円/ページなので約2,500円。これに送料が入って3,000円超えるくらいか。自分用に限定するならこちらでもいいな。
肝心の本のお題は私が仕えるお方の2006年から2008年春までの諸国漫遊記。そう,私は従者。あくまで旅をしているのはこのお方なのです。北は東北から南は八重垣,そして海の向こうは欧州・米国まで。これからは1年毎にまとめていこうかとも思っております。
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31
5月

水無月の前に皐月

気がつけば1ヶ月放置。本家もただのライブ報告になってるし。
そこで6月を前に何とか5月を振り返り。本・印刷関連の出来事をまとめ書き。
来月はもう少し頑張ります。

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17
5月

断裁! 断裁! また断裁!

お恥ずかしい話ながら,今回を機に「裁断」と「断裁」の違いがようやく分かった次第。
ドック入りしていたScanSnap S510が,ACアダプタの不良交換と各部のクリーニングを受けて御帰宅。もちろん試運転するとすっかり元通り。
この帰還にあわせる形で更なる作業の効率化を目指し,ちょっと奮発して断裁機を導入。選択したのはCARLのディスクカッター「DC-220」。主な用途は雑誌の背の切り取り(スキャンするためには1枚ずつにする必要があるので)。手持ちの雑誌のサイズを考えると一回り小さいA4サイズの「DC-210」でも間に合うんだけど,一応余裕を見て一回り大きいB4サイズのこちらを選択。
もうね,この気持ちよさったら。40枚程度なら行って帰っての往復でスパッと。あまりの快適さに雑誌を切り分けることへの後ろめたい気持ちも少しは和らぐ。今までのカッターで何度かに分けて切っていた時は,切れの悪い庖丁で魚を捌く時のような罪の意識がどうしてもね。
他にも今までのいちいちカッターを当てていた頃とは大違い。切り口が揃うので断面の余分な毛羽立ちもなく,スキャナーの読み取り部にも優しい感じ。また案外馬鹿にならないのが力を入れて切ることによる肩や腕のへの負担。明らかに疲れを感じることが少なくなりました。
唯一,問題点を挙げるとするならば,あまりにも綺麗に切れ過ぎるので雑誌の紙質によっては複数ページがくっついてスキャンされてしまうこと。フィーダーに乗せる前にパラパラッと調子を整える必要あり。