Archive for the ‘ 日々録 ’ Category

コメントは受け付けていません。
25
8月

毎日が高円寺

時間に追われる一週間。
Twitterでやっとけと思うような短文で振り返り。
阿波踊り本番も近づき,毎日の高円寺通い。どうにか参加出来ることとなり,晴れて半タコや腹巻など祭り用の衣具も購入。
高円寺のお店覚書き。
ひとつは,商店街の布団屋。阿波踊りに使う鉦や太鼓のばちを売っているのに驚く。
もうひとつは,稽古場へと続く道の途中に「丸山餃子製作所」という名前の餃子屋。「餃子」と「製作」の間にある微妙な違和感に心惹かれる(一方で,製麺所っていう言葉には,そういう想いを抱かないのはなぜか)。とはいえ,稽古前に食べるわけにいかず,かといって帰りの電車内で臭いを振りまくのも気にかかり。
先週日曜日,「鉱物Bar」へ足を運ぼうと,稽古終了後の高円寺駅改札でフジイさんから頂いたDMを確認すると,21時までの営業。この時点で既に21:15。Barというから23時頃まではやっているものだと誤解。次の土日のどちらかで必ずや。
同じ日曜日。稽古出発前,『谷根千』幻の最終号を購入するべく,ギャラリーTENへ。時間が無くて展示を見ることは出来ず。これも次の土日に。そういえば,前号には一箱古本市で見知った皆様のコメントや写真が。
その谷根千はカフェのオープンラッシュ。未だ名前が覚えきれず,また帰りが遅いので入ることも出来ずで,来月の楽しみに取っておく。
根津駅ホームの黒いベンチの位置が,いつの間にか壁際に下がっていた。人は通れないけれど中途半端に広い壁との間隔が気になっていただけにスッキリ。
スッキリしないのは我が家。組み上げた本棚は未だ埋まらず。

コメントは受け付けていません。
18
8月

ビリーと中央線

引越しから20日。手続きに色々と障害が立ちはだかり,やっとネット開通。iPhoneがあるので,見る分には困らなかったものの,作業的なことはさすがに滞り。月初めにモンガ堂さんとお話したwikiのお手伝いもこれからという体たらく。本当に申し訳ありません。
家の整理は7割程度の進捗具合。なるべく身軽でいたいので,出来ることならば重い家具も買いたくないくらいなんだけど,本だけはどうにもならず。書棚を求めて初めてIKEAに足を運び,Billyを6台とBennoを4台購入。居間と仕事部屋に設置し,後は本を並べるだけ(これがまた一苦労だけど)。
引越しと仕事に加え,今月は更にもうひとつ案件を抱えているのも整理の進まない理由。月末に「第53回 東京高円寺阿波踊り」に笛吹きとして参加するべく,夜な夜な高円寺に通ってはお囃子の稽古。こんなに中央線に乗るのも初めてのこと。一月でゆうに20日は超えるんじゃなかろうか。ホームのお囃子発車ベルにも慣れてこれからがいよいよ追い込み。
その中央線に乗っていたために,先週の「秋も一箱古本市」集会にも参加出来ず。来週の茶話会も参加したいものの,稽古の日なのでやまがらさんのお話が終わった頃にならないと辿り着けないかも。

コメントは受け付けていません。
20
7月

浮かぶ瀬

1ヶ月も遅れて「音の台所」さんの日記で我が素性について触れられていることを知る。本屋巡りの話題だけなのは,ここが本に関することを主に書く場所であるからで。一応,仕事も全うしてきた,しがない勤め人でございます。
突然ながら,引越しを決断。
年明け早々からボンヤリとは考えていたし,以前からお世話になっている地元の不動産屋さん(この大将が素晴らしくて本の一冊は書けそうなんだけど,それはまた別の機会に)にも良い物件があれば紹介をとも言ってはいた。それがここに来て急転直下であれよあれよいうまに決定。これも流れというものなのでしょうね。
場所は相変わらず,この辺り。しかも,直線距離にしたら500mあるかないか。街の本屋さんも近くなるし,この季節ならアイスにかき氷,そして朝蕎麦も行きやすい環境。今の2倍強の広さを得て,さて何を生み出せるのか。やっと人を呼べる環境にもなりそうなので,よろしければ是非。住所を頂いている方には改めてご連絡させていただきます。
という状況なので,この三連休は引越作業に没頭。頭を悩ませるのは,いつに変わらぬ本の山。バンカーズボックスサイズの箱(W34.5cm x H26.5cm x D41cm)で約30個。多いか少ないかは個人の判断によるでしょうが,梱包していて気づく未読含めた今の自分には不要と思われるものの多さ。流れに身を任せることになぞらえれば,「本を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」なのか?,そうなのか?。とにかく,もっと身軽に動きたいもの。そういう意味では,やってて良かったスキャン作業。Macのハードディスクを眺めると,確実に5箱分はこの中に収まっている。どうせ未読なら,ハードディスクの中にあったほうがいいものもある(もちろん,紙であったほうが良いものもある)。
引越し先が近いので,ちまちまとしたものは自らの手で移動中。とは言え,あと10日。残された時間は少ない。

コメントは受け付けていません。
11
7月

過去の自分に助けられ

お台場は遠い。大地に立ったガンダムという強いフックがあっても遠いものは遠い。早々に東京国際ブックフェアをあきらめて,駒込の蕎麦屋で昼酒をひっかける。
気持ち良くなったところで,山手線に乗って原宿。GYREで開かれているインディペント出版とアーティストッブックのフェア「Zine’s Mate Tokyo 2009」へ。北欧デスメタルの歴史や香港の漫画家本など,海外の書籍に眼が行く。
別会場のVACANTへ行くと,来場者と出展者のバランスが取れておらず,会場内を歩くこともままならず。それでも見知った方々にご挨拶しながら一回り。購入したのは初めて知ったデザインあみものチーム「knot」の『#3 「密生」book』。モノクロの背景に浮かぶ編み物で作られた細胞体に,エルンスト・ヘッケルの博物画が想起されられる素敵な世界観。そういえば,どちらも幾何学の世界。帰りしな,会場のフライヤー置き場で「鉱物Bar」の葉書を見つける。一箱古本市の会場でフジイキョウコさんからお話だけは伺っていたイベント。8/15~30,西荻の「ギャラリーみずのそら」にて。ちなみに葉書の写真は凹凸舎の大沼ショージさん。イベントでは活版カードも扱われるようで,納得の繋がり。
千代田線なら一本だからとミッドタウンの「骨」展に行こうかと思うも,体力を考えて素通り。そのまま新御茶ノ水。ソラリで長話の後,小宮山書店のガレージセール前を通るとモンガ堂さんのお姿。JanisにCDを返したら,晩ご飯も兼ねてやまがら文庫さんの棚をを見ようとヒナタ屋へ。扉を開けると再びのモンガ堂さん。つい「いたっ!」と口走ってしまう(失礼しました)。「おに吉」最新号を頂いたお返しに,西荻繋がりで「鉱物Bar」の葉書を進呈。カレーを食べながらやまがらさんの棚をチラチラ。『みづゑ』に『POOKA』と,ちょっと意外なセレクション。
帰宅してiMacをいじっているとFireWireで繋いだiTunes専用のハードディスクが認識されず。仙台で買ったMacBook Proに繋ぐと見えるということでiMacに原因ありと確定。即座に購入したショップに電話連絡し,ピックアップ修理の手配。ついでにMacBook Proとリプレイスする形でお役御免となるMacBookも一緒に修理へ。パームレストにちょっと不具合があって,売却するにもちょっと躊躇していたところ,iMacの保証書と一緒にショップオリジナルの延長保証書を発見。ありがとう,2年前の自分。両者を梱包したら,iMacのバックアップデータをMacBook Proに移動。買ってて良かったMacBook Pro,行ってて良かった仙台。

コメントは受け付けていません。
5
7月

夜から神保町

夕刻まで家仕事。何となく休日にずっと家に居続けることへの小さな不満感を覚え,バスに乗って神保町。
そういえば,今日は5のつく日。なれば,ジャニス。未聴のアイスランドミュージシャンを中心に10枚。
三省堂1階で『東京かわら版 7月号』。巻頭エセーが細野さん,巻頭インタビューが 圓丈師匠とくれば手に取らない訳にはいかない(と言いつつ,師匠の新刊『ろんだいえん』は保留中)。4階に上がり,松田行正さんの新刊『線の冒険』。フロアをブラブラすると自由価格本フェア。『is』が幾つかあったので物色。こういう時(と言うのは,出会い頭の出会いという意味)にいつも思うのは,所有・未所有の確認問題。これから古書市に行くぞとなれば,その前に何らかの蔵書確認をしてからとなるが,何の準備もしていない時の脆さというか危機管理(何の?)の無さというか。CDのリストは Delicious Libary経由で全てiPhoneに入れてあるのだから,やっぱり雑誌についてもやっておくべきか。
外食が続いたので何か作るかと,すずらん通りのマザーズへ向かうも既に閉店。ならばと冨士屋に向かうも,こちらも同様。神保町の日曜夜は早い。
あきらめて富士見坂からバス停に向かうと,左手のセブンイレブンが無くなっていた。

コメントは受け付けていません。
14
6月

結局,マスクはしなかった

米国から帰国。
成田に着いて初めて,スワイン・フルが「フェーズ6」になっていることを知ったよ。例のサーモグラフィは無事に通過したものの,潜伏期間は最大で7日間。いつも以上に目立たずひっそりとした生活を。
2号から,シークレットワメトークの会場にて,私の消息を訊ねてくださった方がいらしゃったことも聞く。ありがたいことです。えぇ,ちょいとそこまで行ってましたもんで。
さて,現地にて幾つか備忘録を書いていたものの,何だかんだでアップする機会を失ったままの帰国。もったいないから,知らないふりして上げとこ。6/7からです。
場としての満足感は断然,Housing Works Used Book Cafe。古書とコーヒーとWiFiがあれば,他には何もいらない。それぐらいの居心地。日本でもブックカフェでWiFiが飛んでいる所はあるんだろうけど,身近ではちょっと知らないなぁ。あったら確実に長居を決め込みます。
新刊書店は眺めるだけで楽しくて。特に洋書は必要なものを決め打ちで探すだけに,全般をひやかす楽しさを久しぶりに。言うまでもなく,それぞれの書店で異なるセレクションの妙も,もちろん。
最後に画像もひとつ。グランドセントラルにて佇む,我がご主人様。今回もこの方のお付きとしての旅でありました。
090614_GranCentral.jpg

0
12
6月

猫と古本

Twitterでしろよってくらいの呟き。
本屋には猫が多い気がするのは気のせいか。Gothamのピンチョン然り,今回廻ったなかではShakespeare,Skylineにも。飛んでプラハのMingusにも可愛いのがいたっけ。
自分が知らないだけで,本屋の猫をまとめた本が出ているのかも。

コメントは受け付けていません。
11
6月

手はブラブラ,足は棒

今日も今日とて,空いた時間を利用しては地下鉄乗って西東(実際には街の形もあって南北メイン)。
・St. Marks Bookshop
・Shakespeare & Co. Booksellers
・Books of Wonder
・Skyline Books NYC
Skylineのみが古書店で,後の3店は新刊書店。St. Marksは入ってすぐにアート・グラフィック系の新刊が並ぶ。全編,幾何学的な直線がページを覆う『Grid Index』に夢中。牛若丸を思わせる造本もツボ。様々な図解イラストをまとめた『Show Me How』,実際に投函する封筒にイラストなどのデザインを施した『Mail Me Art』なども。後者は日本でも『絵封筒をおくろう』という同じ本が出ていたっけ。
Shakespeareはダウンタウンの店舗。普段眼にすることの少ないこちらの新刊小説を。文章と連動する形で多くの挿画が盛り込まれた『The Selected Works of T. S. Spivet』 。小説の体を利用したこの手の仕掛けには滅法弱い。また鳥の解剖図やコンパスなどを収めた仕切り箱を用いたカバーが,博物好きな心も掴んで離さず。未購入のDavid Lynch『Catching the Big Fish』も,ずっとこっちを見ているんだよな。
とは言え,これだけ気になるものが見つかっても購入したものはなし。スーツケースに残された少ない空きスペースや,道中,体に堪える重量という旅に起因する理由も大きい一方で,新刊書ならネットで安く買えるんじゃないかという下心も否定できない。申し訳なくも,書名だけを胸に刻んでそれぞれ辞する。
書店巡りは,これにて時間切れ。Bauman,そしてBook-Offに行けなかったのは心残りだけど致し方なし。

0
10
6月

心の地と書いて心地

書店に限らず,旅先で行きたい場所を巡っていると,日本で同じ事をする際,如何にiPhoneに頼っているかがよく分かる。論理の飛躍が過ぎるけど,要は街歩き中のネット環境の有無,もっと言えばgoogle mapへの依存。GPSで自分の場所を確認,目的地をアドレスブックの住所から呼び出したら,あとは両者が交わるように歩くだけ。それが課金の問題で,海外で手持ちのiPhoneからネットするのは御法度(0の数が半端じゃない)。結局は書店を登録したgoogle mapをプリントアウトして持ち歩くか,もしくは既存のマップに手で場所をプロットしたものを作るか。ほんと,便利になったのかなってないのか…。
書店巡り,今日は3店。
・Strand Book Store
・Forbidden Planet
・Housing Works Used Book Cafe
Strandはさすがの集客で店内ごった返す。しかし,その雰囲気と膨大な本にあてられて眼が滑るというか,背の書名を眺めても上手い具合に咀嚼できない。分かりやすいところで,Taschenの大型本が半額近い価格で食指が動くも,パッキングのつらさを考えるとさすがに断念せざるを得ず。このためにスーツケースを買い足したら本末転倒もいいところ。それが出来てこその馬鹿なのかもしれないけれど。
疲れた心と体を休めるためにHousing Works Used Book Cafeへ。扉を開けるとすぐに二層吹き抜けの古書部,その奥にカフェ。天井の高さもあって,居心地の良い空間。カフェではWiFiが飛んでいるので,客の多くが持参のラップトップを開いている。ここぞとばかりにコーヒーを飲みながらiPhoneでgoogle map。
ちなみにここは書店もカフェもボランティアスタッフによる運営。売上げはHIV/AIDSへの医療サービスやホームレス・低所得者層への住宅サービスなどに利用されるとのこと。更なる内容についてはBookstoreのサイトから,上部の「SERVICES」を。

コメントは受け付けていません。
7
6月

街も心も雨

色々あって,先週半ばから7年ぶりのニューヨーク。ナンダロウさんに誘ってもらっていたシークレットワメトークに参加できず,申し訳ない限り。テーマであった仙台は,青臭い10代後半に2年間過ごした第二の故郷であることも尚更で。今でも何かの折には田舎への帰省時に途中下車,「火星の庭」にも何度か寄せてもらいましたし,またソウルフードのラーメン・焼きそばを食しに北京餃子へも。
さて,ニューヨーク。
何処にいってもやることは同じで,自由な時間は古書店に蚤の市。のはずが,その時間自体が少ない上に,他に優先して廻るべき場所も出来たりで,唯一,Argosy Book Storeを覗いたっきり。BaumanもSkylineもStrandも,まだまだこれから。
この街で古書店と言えば,6年前に訪れた際に最も強い印象を受けたGotham Book Mart。ただただ偶然に通りかかって入ってみたら,Edward Goreyゆかりの書店。レジ脇にはノベルティグッズが並び,2階ではちょうどゴーリーの展覧会も。店の雰囲気・スタッフの応対は素晴らしく,また猫のピンチョンもむっくり可愛くて。当時の日記は,本家に記したこちらこちら。我ながら,ちゃんと裏を返しているところが可笑しい。
もちろん,今回の旅行でも訪れようということで,出国直前に現状をチェック。すると,2007年に閉店していたことが判明。また知らずに悔やむことをしてしまった…。それでも更に調べたところ,驚きの後日談も。この辺りは,帰ったらしっかりとまとめておきたい。時間を作って,書店のあった場所も訪れてみないと。