Archive for the ‘Book&Magazine’ Category

24
1月

The Town of Desire

   Posted by: fumi

テレ東で『アド街ック天国』。

テーマが「神田神保町」とくれば見ないわけにはいきません。
当たり前だけど,知っているところもあれば,知らないところもある。そしてこれまた自明だけど,テレビ故の当り障りの無いランキング結果に消化不良。

しかし最後にゲストの一人,なぎら健壱が神の一声。
「もう終わり?。まだ紹介されてないところあるじゃないよ。芳賀書店は?。」
曇天の空から一筋の光が見えた想いでいっぱいです。

11
1月

Lib 040111

   Posted by: fumi

1.『驚異の発明家の形見函』 アレン・カーズワイル 訳:大島豊 東京創元社
『A Case of Curiosities』Allen Kurzweil
表紙のオブジェ制作,並びに装幀はFragment
2.『紙葉の家』 マーク・Z. ダニエレブスキー 訳:嶋田洋一 ソニーマガジンズ
『House of Leaves』 Mark Z. Danielewski
小説にしてオブジェ本。縦横無尽のタイポグラフィー。涙の出る索引。
(こうなると原書でオリジナルデザインも見てみたい)
ブックデザインは「鈴木家」(情報見つからず)。
3.『旅の指さし会話帳36 チェコ』 池田なつ実 情報センター出版局
とりあえず眼を通す程度。
4.『折りたたみ自転車・スモールバイクを楽しむ』 辰巳出版
これで勉強。
5.『折りたたみ自転車&小径スポーツの本 vol.2』 枻出版社
上に同じ。

10
1月

Lib 040110

   Posted by: fumi

・『江戸の判じ絵 これを判じてごろうじろ』 岩崎均史 小学館

8
1月

Desktop

   Posted by: fumi

amazonから『desktop No.001』届く。
インプレスから出たこのムック,購入動機は執筆者の中に戸島國雄の名前があることを知ったから。MacPowerからその名前を見なくなって3・4ヶ月(それを理由に購読中止)。その間,少なからざる喪失感を覚えていたので再びその文章を読めることを純粋に嬉しく思います(っつーか,編集長とまでは思わなかった)。

31
12月

Cybernetics and Imaginary Beings

   Posted by: fumi

近所で正月用の買い出しがてら古本屋もチェック。何も今と思いつつ,2冊ばかり捕獲。
・『人間機械論(第2版)』 Norbert Wiener みすず書房
・『鼻行類』 Harard Stumpke 思索社
これこそ何も今という感のある『人間機械論』。でもまぁ手元になかったから良しとする。そういえば,この本の横に『音楽機械論』が並んでいて微妙にクスリ(本はいらないけど,付録ソノシートは聴き直したい)。
『鼻行類』は平凡社ライブラリから新書で復刊されたけど,やはりオリジナルをということで(しみったれたことを言えば,新書の定価よりも安価で入手できたし)。本気でやってこそ冗談。『平行植物』も買わないと。

20
12月

Books of Saturday

   Posted by: fumi

最近,まともに本を買っていなかったと思ったら,久しぶりに小噴火。
『funktion』 佐々木光 + 米澤敬 + 十河功二
『ZERRO』 松田行正
『デザインは言語道断!』 川崎和男
最初の2冊は敬愛して止まない牛若丸の本(とか言いながら,『funktion』は出版されていたことを1年も知らなかったんだけど。ダメすぎ…)。型録としての本,そしてその本自体がオブジェ。自分にとっての本とはその2点に収斂されるのですが,それを現実のカタチで見せてくれるのがまさにこの牛若丸。『funktion』は手術器具,『ZERRO』は記号・暗号・符号・文字を集めたもので,お決まりのカバー裏の遊びもお見事。いつかは(なんて言ってると,絶対に来ないんだけどな)自分もこんな本を作ろうと思わずにはいられないお手本でもあり。
川崎さんの新刊は,MacPowerの連載をまとめたもの。しかし雑誌自体を買わなくなったので出てることを知らなかった…。
ところで今回,初めて福利厚生のシステムを利用。サービス対象の書店で使えるギフトカードを7%割引で購入できるというもので,購入したのは9,000円分。つまり実際に払ったのは8,370円ということになり,電車代 + お茶代くらいは浮いた計算。検索はamazonで,そしてウィッシュリストに放り込んだものがある程度の額に達したら,そのままamazonを使わずにこちらで買うという行動の選択肢が出来たことは素直に嬉しいところ(ただ問題は高額を使えば使うほどお得なんだけど,高額が過ぎると割引でお得以前に基本的な懐のダメージそのものがでかいというところか…)。

14
12月

Can’t Help Thinking About You

   Posted by: fumi

朝起きたら,右前頭部に久しぶりの鈍痛。加えて光過敏・音過敏・匂い過敏のレギュラー陣も飛び出した日には,そりゃもう目も当てられず。口にRelpax放り込んでふて寝。
で,目が覚めたら18時。週末一度もジムに行かなかったのは3ヶ月ぶりか。そのせいか,頭はまだ重いものの体(特に足)は妙に疼くんで,気分転換も兼ねて近場を散歩。
CD屋行ったり本屋行ったり昭和な食堂で飯を食らったりして帰路に着くと,途中の公園でホームレスのオッサンが一人で何かを持って立っている。眼を凝らしてその手の先を見ると『Big Issue』日本語版。東京でも売り出したことは知っていたけれど,ここは新宿でも池袋でもないんですが…。
でもまぁ,ここで遇ったらということで1冊購入。一通り目を通してみると,前半がオリジナル版の翻訳で,後半が日本独自の記事という構成。『Big Issue』という名前を冠している以上はある程度致し方ないんだろうけど,この国で売る以上はもっと日本ネタが多くてもいいのかなと思ったり。別にTravisやbjork(オリジナルからの翻訳記事が掲載)の話は,この雑誌じゃなくても他の媒体で色々読めるしなぁ。
それよりも興味深く,また考えさせられたのは,その売り子のオッサンの売り口上。
「内容は面白くないかもしれませんが,一度手に取ってみてください」
その場ではふざけたこと言うなくらいの印象(正直,だったら売るなよと思ったのも少し)だったんだけど,帰り道を歩きながら段々その発言の真意が何処にあるのかが気になりだす。単純に自分で読んでみて面白くなかったから(記事内容が自分の興味範囲がどうかも絡んでくるけれど)なのか,それとも雑誌の編集方針に対する厳しい批判精神からなのか…。

17
11月

銀座三丁目

   Posted by: fumi

『Tarzan』と『Brutus』購入。
『Tarzan』の特集は「女は筋トレ,男はラン」。まさに俄か走りバカ状態の今にピッタリ。読んで驚いたのは,フルマラソンって3ヶ月の準備でいけるもんらしい(もちろんその前に運動に馴染んでないといけないし,またそこからもやることをちゃんとやってのこと)。走り出して1ヶ月半,まだフォームが固定されていないために30分を過ぎたあたりから膝と足首に違和感を覚える身としては,そんなのまだまだ夢物語。
『Brutus』のネタは「切手」。相変わらず隙間を綺麗についた視点。今は亡き祖父(郵便局勤務)のおかげで,昭和中期の切手をそれなりに持っているということもあって見覚えのある図版に頷きながら食い入るように見る。でもさすがに海外までは手を出そうと思ったことがないので,それらのページはかなり新鮮。そういえば,Expo2000で見たブータン王国のために杉浦康平がデザインした切手の美しさを今でも思い出すんだけど(今回の『Brutus』には載ってなかった),あれ,何かの書籍に収録されてないのか?。
海外ならば,切手よりも各国の小包箱のほうが自分にとっては興味の対象。実はこの雑誌を購入しようと思ったのも,それらを紹介するページがあったから(自分もちょっとだけ集めてるんで)。なかでもやはりDeutsche Postはカッコイイな。でもさすがにアイスランドのは載ってなかったな(勝ち負けじゃない)。
あ,マガジンハウスと言えば,今回の『Casa Brutus』はさすがに…。っつーか,なんだよ”スローアーキテクチュア”って。建築を消費する行動はそろそろ止めにしませんか?。

12
11月

Boom

   Posted by: fumi

リクエストしていた本を図書館から受け取る。
・『ぼっけえ,きょうてえ』    岩井志麻子
・『魔羅節』           岩井志麻子
・『志麻子のしびれフグ日記』   岩井志麻子
・『ダライ・ラマ ゾクチェン入門』 ダライ・ラマ
・『ダライ・ラマ 怒りを癒す』   ダライ・ラマ
『猥談』の素晴らしさから,現在ちょっとした志麻子ブーム到来。とりあえず,エッセイスタイルで読みやすい『志麻子のしびれフグ日記』を2時間ばかりでさくっと読了。『猥談』の後なので新たな衝撃は無かったけれど(ネタも結構かぶってる),その素晴らしさは間違いなく追確認できる内容。
しかし,小説そのものよりも先に作家個人の資質に惚れてしまうというのは良いのか悪いのか。冷静に『ぼっけえ,きょうてえ』,そして『魔羅節』(各短編の題名だけ見てもうしびれてるんすけど)を読めるかね。

8
11月

猥談

   Posted by: fumi

ふと思い立って,家で積ん読になっている本を読もうキャンペーン展開。
まずは第一弾,積ん読期間1年弱の岩井志麻子『猥談』(朝日新聞社)。
CKB『青山246の夜』から野坂昭如の歌にはまり始めた頃,「だったらこれを読め」と山奥の某旦那から直筆のカバーつき(表にただ一言「猥談」)で渡されていたもの。そういった経緯故にてっきり野坂の著書だと思って扉を開いたら,実は岩井志麻子が3人の男(野坂昭如・花村萬月・久世光彦)と繰り広げた対談集。
内容はまぁタイトル通りなんだけど,やっぱり野坂が一番。
岩井志麻子が私の担当は雌ヤギが初体験だったと言うと,「ヤギとやるなら谷底に面した崖っぷちがいい。ヤギは谷底に向けられると落ちないようにと命がけで踏ん張る。そうすると締まる」と全く想像だにしない切り返し。「戦後,進駐軍の趣味が悪くて良かった。奴らが選ぶのはオリエンタリズム溢れた顔の女なんだけど,日本人から見たらブス。あれが仮に当時憧れだった高峰秀子のような女だったら,俺はきっとレジスタンスをやってたと思う」というのも激しく笑った…。いやほんと,もう書き切れないほど示唆に富んだ言葉の数々。
しかしそれに全く負けていない岩井志麻子もまた素晴らしい。「お付き合いする人を峻別する場合は,「いい人」「悪い人」や善悪といった判断ではなく,ただいいエロ話ができるか」という金言に加え,アジアの男と付き合い続ける自分を称して「逆従軍慰安婦」「一人関東軍」,更につき合ってるベトナム男がいろんなことをしてくれる彼女に対して抱く感情の変化を「頭に北爆を受けたようでした」と描写と,次から次に刺激的な単語が飛び出す。こうなると彼女の小説を読んでみないとだな