再び池袋。乱歩の土蔵,幻影城へ。室内の環境保存のために入り口からガラス越しに眺める。眼に入ったのはチェーホフやドストエフスキー,エンターテインメントの100年(洋書)など。本以外には手品道具なんて物もあった。しかし何よりもあの整理整頓の技に一番驚く。情報はただ持っているだけじゃダメなのよね。使いたいと思った時にすぐ使えるように日々の整理整頓が肝心。特に今の時代,情報そのものの入手は容易になっているんだから。
土蔵内の詳細は神保町.comにあるのでこちらで補完(ちなみにここ,澁澤龍彦の書斎もあります)。
池袋から丸ノ内線で淡路町,歩いて本の街。昼飯にアフガンカレーを食って店を出たら裏通りに見慣れない雑貨屋がオープンしている。中に入るとお手頃価格の硝子瓶。大小2種の値札がついているもののそこにあるのは1つだけで,どちらのサイズが分からない。そこで店主に訊くと,「小さいほうは表の店にありますんで,今持ってきます」といって扉の向こうに消える。表の店?。確か画材屋があったけどそこ?。大小2つを比較して大きい方を購入。まだ街歩きをしたいので帰り際に寄るからと取り置きにしておいてもらう。
レンタルCD屋でTabla Beat ScienceやCyro Baptista,古本屋で2冊ばかり文庫を入手し,そろそろ帰ろうかと先の雑貨屋へ硝子瓶を受け取りに。その道すがら,ブックブラザーに寄ったら何やら棚の雰囲気が違う。いつの間にか本以外にも雑貨を扱い始めてるよ。微妙に話の鎖が繋がり始めた予感を抱いていると,偶然,雑貨を購入するお客さんが品物をレジに持っていくところ。いつもの店主が「今,担当の者を呼びますので」といって背後の扉に消えると,そこからはさっき自分が硝子瓶を買った店の店主が現れた。やっぱり,表の店ってブックブラザーだったのかよ。
色々あって朝一で行く予定だった乱歩展に出遅れ。昼過ぎに行ったら案の定,妖しの土蔵「幻影城」は60分待ち。すぐさま断念して帰路につく。というのも,池袋は一秒でも早く立ち去りたい街。とにかくゲニウス・ロキの邪力が強すぎる。
地元に戻って本屋へ。その帰り,新しく現れた茶店に突入。店内には本棚とガラスのショーケース(こちらにも本が並ぶ)。どうやら古本屋と喫茶のハイブリッドらしく,並んだ本は購入可能であると共に店内での閲覧も自由。コーヒー飲みながら『ファミコンロッキー』や『プラレス三四郎』といった微妙に同世代感漂うものを読破。帰り際,店主に訊ねると3日前にオープンしたそうで。これから贔屓にさせていただきます。
触発されて古本屋。辞典1冊と古い虫下しの薬袋(シンプル&ポップな寄生虫にグッとくる)。
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所用後,銀座へ。昨日,アンティークモール銀座からオークションの品が落札されたとの連絡を貰ったので,その受け取りに。落札したのはニッキ水の瓶,6本セット。薄氷のような硝子の薄さにトキメキ。ちなみにググッたらニッキ水ってまだ売ってるもんなのね。実は飲んだことないんだけど,あの毒々しい色は駄菓子屋で人生を学んだ者には堪らないものがありますな。
そのままgggへ赴き「Friendly Fire バーンブルック・デザイン展」。六本木ヒルズのCI,ダミアン・ハーストとのコラボで知られるJonathan Barnbrookの展示。私的好みから言えばちょっとデザイン過剰。でも将軍様や企業ロゴで作られた曼荼羅など,社会・政治問題をシニカルに扱う姿勢には共感できるものが。
帰り際,閉店セールの雑貨屋でガラス瓶が105円均一。何に使うかは後から考えるとして,とりあえず5本確保。ついでに小さい虫籠も何個か購入(こちらも105円)。例によって蝉の抜殻を入れてみる。持ってる抜殻の数だけ買ってもいいな。また買いに走るね,俺。
まだ夏休みを取ってないなぁと考えたら,突発性旅行熱に罹患。
2・3の都市をピックアップ。航空会社のサイトでタイムテーブルを眺めてトランジットの組み立て。なんてことをしているうちに現地発の格安ツアーを発見。訪れたい都市が増えてフライトスケジュール組み直し。更に検索してれば次から次に魅力的なイベントやスポットも見えてくるわけで…。
こうやってゴチョゴチョやってる時が一番楽しいんだよな。
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話のタネにオープンしたてのアキバドンキへ。時間は午後10時過ぎ。辺りは真っ暗。でもドンキはピッカピカ。さすが外壁に「秋葉の不夜城」と謳うだけある(営業は朝5時まで)。
実はアキバに限らずドンキという店自体に入るのが初めて。でも,もういいです…。
グッタリとして帰宅。ネットをしたら建て替え中の銀座の元交詢社ビルにバーニーズニューヨークが入るとの報。んー,まさにCKB『スポルトマティック』な夜(ハロッズがないけど)。
でも興味があるのは建物のほう。日曜に前を通った時,以前のビルのファサードの一部が残されていることを知ったんだけど,プレスリリースを見るとどうやらそれが売りみたいね。
ドンキにハロッズ,バーニーズニューヨーク はコメントを受け付けていません
目覚めると雨の音。何も今日に限ってと思いつつ有楽町へ行くと,予想通り大江戸骨董市は雨天中止。更に日曜はgggも資生堂ギャラリーも休み。ならばと,一度は雰囲気を確かめたいと思っていたアンティークモール銀座へ。
極端に縦長のペンシルビルの地上2階地下1階部分に,店主のいる通常店舗からアキバなどでよく見かけるショーケース形式のものまで(ひとつひとつのショーケースは段違いでこちらのほうが大きい),何十という出店数。想像以上に見応えがあり,また各店舗の雰囲気も良く(敷居の低さも素人には大切な条件)存分に堪能。あるショーケースからかき氷用の硝子器を購入。普通に昭和の日本製かと思ってたら,店の人によると1950年代のイギリス製。確かに手に取って眺めると底部に横文字で商会名(もちろんそこから時代や場所を特定できる知識はないんだけど)。アイスでも盛っていたんだろうか?。そして某店にあった天球儀。ひとつの球が鎮座するそれではなく,同心円状に鉄輪が幾重にも並んだタイプ。全体がいい具合に錆付いているのも好み。約9万円かぁ…。
2階の一角では入札オークションも開催。欲しいモノがあったら入札金額(元々記されているスタート金額以上)を記入し投函。入札者が複数いたら最高額を記入した人の勝ちで,その結果は後日通知されるシステム。物は試し,気になるモノの中からスタート金額の安い一点にちょろっと入札。
そのまま上野。お盆限定,「真夏の夜の動物園」。ワニ・トカゲとの触れ合いショー,暗闇に蠢くハリネズミ,客に背を向けふてくされたように横たわるパンダ(その傍らにはホカホカの糞),上空を飛び交う野性の蝙蝠…。夜とは関係無いものも含め,単純に動物園が久しぶりだったこともあって普通に楽しむ。両生爬虫類館もやっと入って満足。植物園と同じあのモワッとした空気感がたまらない。
Summer Day Shaved Ice, Summer Night Zoo はコメントを受け付けていません
朝起きて録画しといたオリンピック開会式のbjörkを見る(登場予定時刻5:00じゃリアルタイム視聴なんて無理)。各所によるとNHK総合・BS1では歌の間中アナウンサー・コメンテーターが喋り,テロップでデカデカと訳詞が出ていたりしたらしい。んー,見れて良かったBShi。機材トラブルがあったらしいけど(宙に浮かぶはずが飛び立てず),事情を知らないこちら側からすれば素晴らしかったの一言。
所用後,科博で「テレビゲームとデジタル科学展」。初めて現物を眼にしたモノに関しては目の保養にはなったけど,正直1,300円という入館料は高すぎ。まずもって実際に遊べるものが皆無。しかも筐体自体にも触れることが出来ず,ただただ遠まきにして眺めるだけ。更にオタなことを言えば,実際に手垢まみれにして遊び,また中には今でも少なからず所有しているモノを,両腕を組んでガラス越しにさも芸術品とありがたがって拝んでも楽しいわけねぇだろとも思ったり。
しかも展示のラストにはタイアップ企業の宣伝ブース。さすがにそれ自体を悪いとは言わないけれど,全展示スペースの半分以上はあるかというその広大さには激しく萎え。他に展示するものが無かったにしても,だったら存在する展示物をもっとしっかり見せるような空間作りは出来ただろうに。例えば,70’sの国産アップライト筐体(デパートの屋上の遊技場にあったようなゲーム)の幾つかは,パイプで組まれた2階立ての上に並べられていて画面はおろか筐体自体も全体像を掴めない。ほんと,馬鹿にしているとしか思えないやり口。っつーことで,入場料は500円が妥当。
文句ばっかり言ってても仕方ないので最後に勉強になったもの。
Magnavoxのゲームマシン「Odyssey」(1972)。スペイシーなボックスアート,ピクトグラムを多用したゲームに使用するカード類,更にインストラクションマニュアルに至るまでしっかり手がかけられている。テレビゲーム黎明期にその存在すら知らない人々に訴求するためにデザインがしっかり使われた好例として拝ませていただきました。
『An Orchestrated Rise to Fall』(1st)
『One Day I’ll be on Time』(2nd)
『Seal Beach』(EP)
『A Lifetime or More』(On! Air! Library!とのスプリットアルバム)
『In A Safe Place』に触発されて,The Album Leafの過去音源をまとめ聴き(『In An Off White Room』除く)。個々のディスクで評価するならば一番は『Seal Beach』。一曲だけ選ぶなら『A Short Story』(『An Orchestrated Rise to Fall』内。約20分というタイトルとは裏腹な演奏時間)。
ただ我儘なもので,曲によってはあまりにも心地良すぎて逆に刺激や示唆に欠けるなんて不満を持ったり。何らかの特定の行動に集中しているわけでもないのに,意識の外側で奏でられる完全なBGMになること度々。となると,何もしない贅沢な時間に聴くのが最もはまりそう。雨の休日,夏休みの爺ちゃんちの縁側,旅先のホテルの窓からぼぉっと海を眺めながら…。そうしてるうちにうたた寝できたら尚良し。
ところで,ひとつ気になったこと。
『Seal Beach』の中の1曲『Brennivin』。これはやっぱりあのアイスランドの強烈な酒(通称「Black Death」)のことなのか。
The Name Comes from a Chopin Piece はコメントを受け付けていません
[040812]
今日の走行距離:7km 今月の走行距離:42km
[040811]
今日の走行距離:10km 今月の走行距離:35km
走る前はちょっと体がダルいなと思っていたものの,走ってみると徐々に体が軽くなるから不思議。
[040807]
今日の走行距離:10km 今月の走行距離:25km
確実に走りが楽になってきている。速度も元のものに戻すべく徐々に上げていく。
[040806]
今日の走行距離:5km 今月の走行距離:15km
仕事関連でパーティー。が,元々そういうのは苦手なんで食うだけ食って(飲みは無し)途中退散。で,食ったもんを消化すべくそのままジム直行。スタート時間が遅かった(22時)んで,軽めと言えば軽めのメニュー。
[040804]
今日の走行距離:10km 今月の走行距離:10km
スイッチ入ったぁ。いつまでも走っていられそうなあの感覚が蘇る。この調子でこの1ヶ月。
筋トレは体の裏側(広背筋・上腕三頭筋・大腿二頭筋・腓腹筋…)が弱っていることを実感。ちょっと負荷を上げるとつりそうになる…。
Run, Don’t Walk : 2004 Aug. はコメントを受け付けていません
アイスランドにあるSigur Rósのスタジオを使用,そしてレコーディング自体にもSigur Rósの3人(ベースのGeorg除く)や,ex-múmのGyda(双子女性ボーカルの片割れ)などが参加したということで,これは聴かねばと思いつつもズルズルと延ばし延ばしになっていたThe Album Leafのアルバム『In A Safe Place』。ようやく聴きました。
結論。もっと早く聴けよっ!。
The Album Leafの過去音源を知らないので,どうしてもSigur Rósやmúmとの関わりから入ってしまうけれど,Sigur Rósほど孤高ではなく,múmほど甘ったるくなく,それでいて確実に両者の音をそこかしこで感じ,だからといってもちろんそのまんまというわけでもなく…。要はこれしか有り得ないという三位一体の融合。なかでも#1と#2の繋ぎは震える気持ち良さ。#1をバックトラックにドラムが入り,そしてエレピのバッキング。その汚れの無い無垢な音。またSigur RósのJónsiがボーカルをとっている『Over the Pond』は,まさしくSigur Rósでありmúmでありの子守唄のような穏やかな曲。
サイトにはPV(ピクミンみたい)やアイスランドの景色を収めたムービー(björkをBGMに荒野を走るわかりやすい作り)なども。また8月中に日本公演もあるとかないとか(この期に及んではっきりとしたアナウンスが無いんで延期っぽいけど)。これは絶対に行きたい。
The Album Leaf『In A Safe Place』 はコメントを受け付けていません