新しいiTunesで共有実験。他人が所有する音楽データを自分のMacでストリーム再生できるこの機能,他人の本棚を覗き見る感覚と似てたまらない。「え?,あの人がこんな曲を?」という意外性の発見の連続。
ところで,この機能を提供するRendezvousのネーミング,かの企業にも『Computer Liebe』なKraftwerkファンがいて,そこから採用したのかと想像してみたり。
Archive for 5月, 2003
長者町ブルース
異な縁で気がつけば長者町。
フライデーにてCKB定例ライブを初体験。一見の客なので隅のほうでおとなしく,でも楽しく堪能。噂に名高いポンチャックや,街宣車から聴こえてきそうな『ヨコハマ少年グレン隊』などなど,とにかく小さいハコならではのセットリストにあてられっぱなし。いよいよ自宅録音シリーズが欲しくなってきているかも…。
Strahov Monastery
ストラホフ修道院,プラハのヴルタヴァ川西岸,小高い山の上に建つ。1140年建立。
ここには二つの図書館,「哲学の間」(FILOSOFICKÝ SÁL)「神学の間」(TEOLOGICKÝ SÁL )が。
「哲学の間」には二層の高さを持つ空間に天井まで届く書棚が部屋の四辺を囲んでびっしりと立ち並び,「神学の間」には書棚以外に複数の地球儀・天球儀が規則的に配置されている。また両者フレスコ画の描かれた印象的なヴォールト天井を持っている。
また,そのふたつの図書館を繋ぐ廊下には,硝子棚に収められた様々な蒐集品が。魚類・貝類・植物・鉱物・蚕…。澁澤龍彦が『滞欧日記』で「これは使える」と言ったのも頷ける怪しい景色。
http://www.strahovskyklaster.cz/
眼球譚 | 月球譚
眼 元々は1992年に200部限定で作られた非売品。
球 それを図版再考等を施して1998年にリメイク。
譚
詩 右のページには絵画に描かれた女性の左眼。
想 左のページには古今東西の月の絵。
望
見 「眼」は年代の古い順に並び,
地 「月」は年代の新しい順に並ぶ。
相
似 「眼」「月」共に,古い方から番号が振られている。
類 つまり「眼」は手前のページから数えられ,
妙 つまり「月」は奥のページから数えられる。
照
応 そうしてお互いに両端から始まった歩みは,本中央
感 41番目で逢瀬を果たすと,その記憶も定まらないう
電 ちに交錯,また離れていく。
閃
光 個々のページは中央に2cm角の正方形に切り取ら
陰 れた画像と,作者・題名・年の最低限のデータ。
暦 そして下部に上記のカウンターがあるだけ。
象
形 黒いカバーと赤く塗られた天地小口のコントラスト。
容 そして今や牛若丸の代名詞とも言える,隠された
量 愉しみも,もちろん用意されている。
子
夜 左の縦読みは,本書の背に記されているもの。
思 どこまでも「オブジェな本」。
索 そしてどこまでも松田行正,どこまでも牛若丸。
莫
大 ふぅ,無理矢理行数あわせるのに一苦労。
円
満 あと3行
月 あと2行。
球 …
譚 おしまい。
http://www.matzda.co.jp/