12
5月
Strahov Monastery
ストラホフ修道院,プラハのヴルタヴァ川西岸,小高い山の上に建つ。1140年建立。
ここには二つの図書館,「哲学の間」(FILOSOFICKÝ SÁL)「神学の間」(TEOLOGICKÝ SÁL )が。
「哲学の間」には二層の高さを持つ空間に天井まで届く書棚が部屋の四辺を囲んでびっしりと立ち並び,「神学の間」には書棚以外に複数の地球儀・天球儀が規則的に配置されている。また両者フレスコ画の描かれた印象的なヴォールト天井を持っている。
また,そのふたつの図書館を繋ぐ廊下には,硝子棚に収められた様々な蒐集品が。魚類・貝類・植物・鉱物・蚕…。澁澤龍彦が『滞欧日記』で「これは使える」と言ったのも頷ける怪しい景色。
http://www.strahovskyklaster.cz/
以下,関連物覚え書き。
書籍
澁澤龍彦:『滞欧日記』
硝子棚の蒐集品を見て「これはつかえる」と記したのはあまりにも有名。
荒俣宏:『神々の物々交換』
澁澤龍彦の上記の言葉に触れて「職業根性まるだしで,かわいい」と一言。
映像
映画『Amadeus』(1984)
「神学の間」がいくつかのシーンで使用されているらしい(記憶に無し)。
The Brilliant Green : 『そのスピードで』PV(1999)
「哲学の間」を使用。『the brilliant green clips 』に収録されているらしい。またソニーのサイトで一部だが視聴可能。
映画『From Hell』(2001)
http://www.fromhellmovie.com/
ヘザー・グラハムを目当てに観ていたら,セットとしてここが登場。「哲学の間」は主人公アバーラインが調べものをするために利用した図書館,「神学の間」はバッキンガム宮殿として。
[…] 更に坂を上っていよいよストラホフ修道院。「哲学の間」,「神学の間」共に何度来ても(つったって2度目だけど)言葉を失う美しさ(そう言えば大昔,この修道院について書いたエントリーがあったなぁ。更新しなきゃ)。 修道院を出たらそのまま山道。時間が無いんで鉄塔には上らず素通り,ケーブルカーの駅へ向かう。が,駅に着いたらそこは改装中で運休。仕方なく足で下るも大幅にタイムロス。その後に寄る予定だったところを数ヶ所すっ飛ばし急いで宿に戻る。 なぜそんなにも急いだのかというと,電車の時間が迫っていたから。明日,チェコは祝日(独立記念日)で,軒並み各種施設・店舗が休み。だったらこっちも何処かの公園でボォッとして休養すればいいんだろうけど,そこはほら,どうにも時間貧乏性なもんで…。なわけで,だったらちょろっと足を延ばしてウィーンまで行ってみようかと。 […]