Archive for 4月, 2006
Your Name is Coco
発売日前日にCDショップへ足を運んだなんていつ以来?。
それくらい聴きたくて堪らなかったSenor Coconut and His Orchestra『Yellow Fever (Senor Coconut Plays Y.M.O.)』。
内容はタイトル通りのYMOカバーアルバム。しかしやってるのはアトム・ハートさん,そりゃもうラテンです。たゆたうリズムとメローな音色に穏やかな多幸感。また『Limbo』に『The Madmen』,『Music Plans』などを題材とするその選択眼にも惚れ惚れ。
でも,YMO自体がチャンキーだからか,想像していたよりは違和感無かったなぁ(特に『Simoon』は溶け込みすぎ。東京発中近東経由南米?)。受けた衝撃という意味では,Kraftwerkのラテンカバー『El Baile Aleman』のほうが強烈。
これでYMOとKraftwerk,両巨頭を手中に収めたアトムさん,昨年のイベントライブに続いて,単独での来日ライブを是非。
今日は一日,名古屋観光。
のはずが,なぜか朝イチの新幹線で京都。
夕刻,とんぼがえってZepp Nagoya。
オープニングアクト,amiina(ex-amina)。
感じるところは色々とあったんだけど,それもこれもラストの曲で吹き飛びましたよ。イントロで聴こえてきたカシオトーンのシーケンスパターンが,ロマンポルシェ。『はじめましてロマンポルシェ。です。』と一緒。その瞬間,脳内劇場では舞台袖から掟さんが全裸で登場,男気を説きながらamiinaに向かって千本ノックの雨を降らす(もちろんその後ろには,けだるそうにシケモクを吸う優光さんの姿)。笑いすぎて腹いてぇ…。あぁ,音楽と記憶の奏でる奇跡に感謝。
腹のよじれもなんとか治まったところでSigur Ros。
良くないわけはない。でも正直,届かない,響かない。
全ては想像と創造による現実世界。大事な何かが少しずつ欠け,余計な何かが少しずつ混じり,そしてその結果,自分の前に世界はその姿を現さなかったということ。
っつーか,まともなホール希望!