Archive for 11月, 2005

30
11月

Away

   Posted by: fumi    in Live

渋谷O-Eastでmúm。

中盤までは良かったんだけど…。後半は雰囲気で誤魔化されたと言うか,上手い具合に流されたと言うか。2年前,リキッドルームで見た時のような心の震えもなく,ただ淡々とライブが終わるの待ちながら眺めていただけでした。

同日,同郷であるSigur Rósの来日アナウンスあり。が,東京は立ち見…。今日の比では無い激しい人口密度の中であの音楽を受け止めるだけの度量が私にはありません…。即ソールドアウト,後,どこかホール(2年前と同じ国際フォーラム希望)で追加公演決定というシナリオは無いのか?。

26
11月

National Diet Library

   Posted by: fumi    in Book&Magazine

何を思ったか,フラフラと国立国会図書館へ足が向く。
5・6年(もしかしたらそれ以上)ぶりに入ってみると,いつの間にやらOPACが導入されていて当時とは比べものにならない使い心地の良さ。閲覧までの手続きがとにかく面倒だったのがここから足が遠のいた最大の理由だっただけに,こうなると今まで行ってなかった分,足繁く通いそうな勢い。
今日は海外の古書サイトで買おうかどうか迷っていた現物をチェック。5巻揃いと8巻揃いの事典だけに,前もって中を見れたことは幸い(決心もつきました)。他にも古書店で滅多に見かけないものや,見かけても価格の問題で手元に保護できないようなものを片っ端から。
昼飯はもちろん6階の食堂。ご健在,嬉しゅうございました。

13
11月

ハラさんとアリャマタさん

   Posted by: fumi    in Exhibition

待ちに待った群馬アート紀行。
まずは伊香保,牧場の中に建つハラミュージアムアーク。 伊香保は何度か訪れていたけれど,こんな美術館があることは全く知らず。しかもそれが品川にある原美術館の別館だとは。
051113_01牧場を奥へと進むと現れた漆黒の木造建築(ちなみに設計は磯崎新)。A・B・Cと3つに分かれた展示棟を,その中心にある屋外ロビー(屋根付き)を介して行き来する。想像よりもコンパクトな内容ではありましたが,それが物足りなさではなく濃密さを増す方向で感じさせるところが見事。特に正方形のA棟は,中央に倉俣史朗,そしてそれを囲むように四面の壁には荒木経惟・杉本博司・Robert Mapplethorpe(ロバート・メイプルソープ)などが。中でもHelena Almeida(エレーナ・アルメイダ)の『Ouve-me』がかなりツボ。
051113_02B棟は扉を開けるといきなり毒々しい黄色と黒いドットの洪水。直島の海岸にポツンと佇む,草間彌生のあのカボチャのイメージが部屋全体を覆っている。直島では何も感じなかったけど,こっちにはそりゃもう気が狂いそうになるほど大興奮。
外庭の一角にはウォーホールのキャンベルズが(しかも巨大)。ぽつねんと佇む姿がどこか微笑ましい。
051113_03満喫しすぎて時間が押し気味。急いで群馬県立自然史博物館へ車を飛ばし,本日のメインイベント,「ニッポン・ヴンダーカマー 荒俣宏の驚異宝物館」へ。
今日という日を選んだのは氏の講演を聴くため。初めての生アリャマタコリャマタ,堪能いたしました(図録にサインもしっかりと頂く)。個人的なところでは,プラハのストラホフ修道院の話が出たのがちょっと嬉しかったり(澁澤龍彦と荒俣さんの著作を見て行こうと思ったんで)。
講演終了後,展示を拝見。
ヴンダーカマーと言えば,かつて東大で開催されたMark Dion(マーク・ダイオン)の展示を思い出すんだけど,あちらには整理と洗練を感じたのに対し,こちらは見世物的な猥雑感が強調された印象。どっちが良いということではなくて,ヴンダーカマーはそれを作り上げた人の趣味嗜好が強く反映されるものだということ。いやぁ,いいもん見た。
051113_09またどうしても荒俣さんの名前が前面に出ちゃうけど,実はここの博物館の館長さんもスゴイってことがわかりました。展示されている館長所蔵の品々,おもしろすぎ。 特に各種動物の陰茎骨コレクション。その数もさることながら,記されたキャプションが秀逸。「はずかしい けど見せたい」

余談だけど,写真撮影を完全に許している博物館の姿勢に感謝。頭ごなしに禁止するところが多い昨今(見る側のマナーが悪いってのもあるとは思うけどね),非常に心地良い対応でした。ってことで,画像を幾つか。
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13
11月

からっかぜ

   Posted by: fumi    in 日記

車を飛ばして富岡。アリャマタコリャマタ講演会
話し出したら止まらない。予定時間を大幅に越えての大熱弁。満腹~。
講演会終了後はサイン会。ストラホフについてちょっとだけ会話。
展示はそれはもうヴンカマ。
しかも鼻腔をくすぐる匂いまでもがヴンカマ。
同じ匂いをかいだ幾つかの場所へと意識が飛ぶ。
アリャマタコリャマタブログもステキ。
からっかぜの画像

12
11月

God’s Gift

   Posted by: fumi    in CD

方々からCDレンタル。
・楳図かずお 『闇のアルバム』
Amazonさんによると,1975年発売のLPにボーナストラックを加えたもの。
お目当ては2001年,NHK『フランス語会話』にゲストとして登場した時に
歌った『月の明かりに』。当時の見てはいけないものを見てしまったような
恐怖が蘇りました。

・Various Artists 『Ooh Ooh Ahh: Moments of Musical Ecstacy』
邦題に一目惚れ。『エロスの花道 ジュ・テームだよ! 全員集合!!』。
中身はフランスのエロ親父,ゲンズブールの代表曲『ジュ・テーム』に触発
されて生まれた曲ばかり。正直,音楽としておもしろいかと言われると言葉
に窮するけれど,やっぱりスゴイ邦題の数々(googleあたりで検索してみて
ください),そして渾身のライナーには立ち上がって賞賛の拍手。
・川村結花 『home again』
面影ラッキーホールのプロフィールを見ていたら,あきてぃが作詞した曲が
あることを発見。残念ながら柳の下に二匹目の『夜空ノムコウ』(川村結花
作曲)はいなかったようですが,その暗喩(っつーか直喩だよ)に充ち満ち
た詞の世界は健在。
・清水ミチコ 『飴と鞭』
まともに曲を聴いたのは初めてかも。戦メリのメロディで一休さんを歌う
『メリークリスマスミスター一休さん』がツボ。
・The Beatles 『Revolver』
何を今更って感じですが。
最近,iTunesでカバー曲だけのプレイリストを作ることにハマリ中。で,
つらつらとライブラリを眺めていたら,『Tomorrow Never Knows』を
高橋幸宏とPLASTICSEXが歌っていることを発見。しかしオリジナルが
無いということで聴いてみようと思った次第。ちなみに同アルバムでは
『Taxman』もカバーされています(これまた高橋幸宏,そして意外と
言うかThe Power Station)。

4
11月

山手線の下のほうで

   Posted by: fumi    in Live, Music

人生のやり残しがまたひとつ減りました。
ついに見た,ナマ面影ラッキーホール。

セットリスト覚え書き。
『今夜、巣鴨で』
『温度,人肌が欲しい』
『必ず同じところで』
『夜のみずたまり』
『好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた』
『ひとり暮らしのホステスが初めて新聞をとった』
『俺のせいで甲子園に行けなかった』
『ラヴ ボランティア』
アンコール
『セクシャル・バイオレット No.1』
『東京(じゃ)ナイトクラブ(は)』

満腹〜。
ヴォーカルの「あっきー」改め「あきてぃ」(ライブ途中で改名披露)の強烈な存在感と,普通にバカウマのバンド(大所帯11人)というコンビネーションに,横山剣さん率いるCKBとの相関性が見え隠れするけれど,CKBを陽とするならこちらは明らかに陰。同じ下世話(言うまでもなく褒め言葉)でも全く異なる魅力っす。

曲以外にもくすぐりどころ満載。
最初のサウンドチェックでは『東京(じゃ)ナイトクラブ(は)』にあわせて「盗んだバイクで走り出す〜」。コール&レスポンスは平日の16時に屋外で叫んでいいのかっつーシモ系ばかり。更には『イケナイコトダヨ〜 シャブは〜…』と,囲いの中から同じ空を見ているであろうあの人に熱い想いを届ける。

敢えて欲を言えば,一番好きな『おらんだ花嫁』も聴きたかったところだけど,それは本当に欲張りすぎというもの。いつか聴ける日を夢見て生き続けることにします。