コレクションの第一歩は、とにかく100個集めてみる。
そうすることで、それぞれの差異・足りているもの・足りないものなど、その先に必要なことが見えてくる。
このような姿勢を何かの本で読んだ記憶があるのですが、それが何だったのか思い出せず…
ともあれ、今回は、そんなお話。
ここ3年と記憶していますが、折を見ては買い求めるようになった赤い装丁の本。折を見てと言うくらいですから、血眼になって探すようなことはなく、足を運んだ書店やネットなどで不意に見かけた際に懐具合と折り合いがつくものを買い求めるくらいの態度ですが、それでも20冊超の赤い本が棚に並ぶようになりました。
しかし、 そんな態度で3年も経ってしまい、更に目を見張るほどの進展もないとなると、少しばかりの刺激も欲しくなるというもの。そこでネットの集合知に頼ってみました。私個人の赤い本の知識なんてたかが知れてますしね、世間で知られている赤い本にはどのようなものがあるのか覗き見を。
利用したのは、以前からユーザー登録していたウェブサービス「Sumally」
・Sumally
参加の動機は、aboutに記された下記の文章。百科事典と言われてしまうとね。
Sumally (サマリー) は、この世界に存在するすべてのモノの”百科事典”の作成を目指しています。あなたの好きなプロダクトをサマリーで世界に発信し、モノ百科事典を作りましょう。
Twitter同様に気になるユーザーをフォロー、タイムラインに流れるツイートをお気に入りに登録するように、そのユーザーが紹介してくれた赤い本をクリッピング。また、百科事典のページを悪戯に捲ってみるように、本のカテゴリに登録された膨大なリストを眺めては赤い画像に目を留めたり。
そうして出来上がった、100冊の赤い本。
赤い本 百冊
私が所有しているものを除いた80冊弱のうち、存在を知っていたのは10冊ほど。ほとんどは初めて見るものばかり。古書として価値の高いものもあり、この先、実物を手にすることがないものも多いでしょう。
並べて目につくのは、その色の差異。所有する20冊ばかりでもそうでしたが、100冊並べると更に様々な赤を知ることが出来ます。また、赤にあわせる文字色は黒と白が多いことも。個人的に惹かれたのは、赤に赤を重ねる手法。「11」に逆さにした「11」を配置した一冊(偶然にも上から11段目)は、実物でその色の違いを確認したいもの。
さて、ネットとはいえ集めた100個。先に述べたように手に入らないものも多いので、これはこれ。150、200と続けつつも、実際の収集は今まで通り、再び静かに集めていくことでしょう。
あけましておめでとうございます。
相も変わらぬ筆無精で、昨年の記事は8本。せめて今年は月刊、出来れば隔週刊ペースほどの数は書きたいもの。さてどうなることやら、ごゆるりとお付き合いのほどを。
元日の今朝、眼を覚ましてカーテンを開けたところ、陽光にきらめく窓ガラスの模様が眼に止まりました。同じ行動を毎日何年もやっているのに、何故今日になってなのかは判然としませんが、柄にもなく年頭にあたって日常の景色もちょっと特別に見えたのでしょう。
その窓ガラスの模様は、下のような満天の星空(わかりやすく色調補正してあります)
日本板硝子「銀河」
キャプションで先にネタバレしてしまっていますが、調べたところ、どうやら日本板硝子の商品で、その名も「銀河」1967年(昭和42年)発売ということで、半世紀近く前。アポロ計画真最中で東西の宇宙開発も華やかという時代の雰囲気が投影されたものと言えるのかもしれません。しかし、これを今の感覚で見ると洒脱に思えるから、時の流れというものは愉し。
情報の参考にさせてもらったのは、京都の不動産屋さんと、金沢のガラス屋さん。偶然は重なるもので、今、私がいる部屋のガラスは、金沢のガラス屋さんのサイトに記されている「サーキット」 探せば他にも出てきそうです。
・京都:ルームマーケット
・金沢:前田ガラス店
ガラスといえば、つい実験器具やケースなどと考えがちですが、灯台もと暗し。日常にも眼を向ければ愉しいことはあるものです。
半世紀の光 – 銀河の硝子 はコメントを受け付けていません