Archive for 10月, 2008

26
10月

驚異の小部屋 / 驚異の劇場

   Posted by: fumi    in 日記

銀座エルメスに東大のモバイルミュージアムが導入されたという話を聞きつけ足を運ぶ。8階のギャラリーを訪れる際もそうだが,ブランド自体には全く購買欲を持たないだけに,すみませんねぇ,いつもタダで楽しませてもらってばかりでと若干,平身低頭気味。

驚異の小部屋

イメージとしては「鳥のビオソフィア」の赤い部屋。赤い壁に囲まれた空間の中,同展で目にした標本・什器を中心に,小石川で目にするものが散りばめられている。ヴンダーカマーも元々はトンでもないお金持ちの方々の愉しみであったことを考えると,こういう場の博物展示も理に適ったものだなと。そういえば,パリのデロールもショーウィンドウ向けに剥製を貸し出していたりするんだっけ。

とは言え,やはり本郷や小石川で見たほうが良いと思ったのは,自分がお金持ちではないからでしょうね。また個人的には秘めた愉悦という印象からも逃れられないわけで,知る人だけがこっそり訪れる,しかも外からはその中に何があるのか分からない雰囲気が無いと興奮出来ない体のようです(そういえば,エルメスは外から中の展示が見えるんだよな。あれもちょっと)。

退店後,ジムで2時間みっちりと体を禊いだら,東京国際フォーラム ホールA。

Sigur Ros Japan Tour 2008。

ジム終わりで体に熱も残っているので,何か飲んで落ち着こうかとドリンクバーへ向かうと,唐突に声をかけられる。氷国つながりで顔見知りの方。やっぱり,誰かはいらっしゃるのね。先月,例の危機直後に現地を訪れた話などを聞き,年末の再会を期して辞す。

バンドも変わればオーディエンスも変わる。5月のSteve Reichのライブを思い出すような若い聴衆層の熱量で,国際フォーラムという場から想像していたものとは明らかに異なる景色。それでもこの差異は嬉しい誤算。まるでこの変化に対する己の意識を試されているかのよう。最前列,立って体を揺らし続けている女性のステージライトでシルエットとなった綺麗な曲線を眺めながら,音を聞くともなく想いを巡らせる。

アンコールはsvefn-g-englar~Untitled #8(a.k.a Popplagið)。奇しくも5年前の国際フォーラムと同じ。それなのになのか,それだからこそなのか。

何にでも意味を求めてしまうのは良くない癖ね。

 

23
10月

おパリ

   Posted by: fumi    in Playmobil, Travel

ご無沙汰なことで。
書きたいことは色々あれど,ひとまず。

先月半ば,初めてのパリへ。
主たる目的は諸々の博物館・ヴンダーカマー巡りだったわけですが,そこはほらやっぱりね。Playmobil好きとしては忘れちゃいけないところがあるじゃないですか。
土曜の昼下がり。パリ中心部,Denfert-Rochereau駅からRER(地域急行鉄道網)に乗り,Antony駅で下車。そこからバスのはずだったんだけど,どうしてもバス停が見つからず日和って駅前からタクシーを使用。10分ほどで到着したのが,待ちかねた「Playmobil FunPark Paris」。

着いてみると郊外のロードサイド。アウトレットショップの多く入るショッピングセンターの一角にありました。何処の国もこういう場所の景色は同じなのね。

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エントランスの女性から(首にはPlaymobilロゴ入りのストラップ!)を購入し,入場。一本の通路から奥へと長い空間。その左右にプレイスペースがあり,一番奥に軽食と物販。入り口から奥までは普通に歩いて1分もあればたどり着けるくらい。

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園内は近在っぽい家族層でいっぱい。モノがモノだけに考えたら当たり前なんだけど,休日に家族で訪れるのには非常に適した場所。食事スペースはあるし,もちろんPlaymobilも遊び放題。街が出来るくらいに並んだ中世の家や,複数並んだノアの箱舟の姿はそりゃ壮観ですよ

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ただ極東のいちPlaymobil馬鹿としては,ガッカリするところも多く。
広大な敷地内に充実した施設の揃った本国ドイツと,限定品に加えて工場見学も出来るマルタ(移転してからは行ってないんだけど),これまでに訪れたこの楽しすぎた2ヶ所と比べちゃうと,ただ現行のPlaymobilで遊ぶだけというのはどうしても見劣りするよなぁ…。

密かに期待していたショップコーナーも,限定品の姿が無いのはもちろん,現行品を買うにもユーロ高(例のリーマンショックで9月頭に比べたら10円以上安くはなっていたけれど,それでもね)で日本で買ったほうがいいやと,結局手ぶらで退園。
正直,行ったという事実に満足感を覚えるってところかなぁ。いや,馬鹿としてはそれだけでも十分なくらいの満足感はあるんだけど,ちょっと期待が大きすぎました。

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