朝飯を食ったら早速出発,南へ南へと,どんどん下がる。
道中,前回来た時のことを色々思い出す景色に出会いながら,Gershwin Hotel,H&M,Strand Bookstore(古本屋)などに寄り道。更に下がってようやく最初の目的地,Apple Store SoHoへ。
宿のビジネスセンターとは大違い(当たり前)。デフォルトで日本語表示・入力可能なOSX最高。あ,ここに来た目的はネットじゃないよ。今回持ってきたコンピュータは旧式故にバッテリは遙か昔に死亡。でもこの旅では宿での利用を想定していたので,ACアダプタさえあれば問題無しの予定だった。しかし,昨日の無線LANの一件をクリアするためには,どうしてもバッテリが必要。そしてNYでアップル製品と言えばやっぱりここで訊くのが一番だろう。
ということで,バッテリをスタッフに所望したところ,
「ここはアップルストア,しかも最も位置付けの高いSoHoのショップよ,最新型のモノしか置いていないに決まってるじゃない。あんたが欲しがってる旧型のパーツなんて扱ってないから,よそのショップで買ってよ。はい,これが店の名前と住所。」(前半超訳。若干卑屈混入)
とのお言葉。
暑くなってきたので,地下鉄でそのショップ,Tekserveのある23th Streetまで上がる。ショップは駅からすぐのところ。役所や病院の受付のような整理券形式で,自分の番が来たらカウンターの中の店員にあれこれ説明して所望するモノを得るの販売方法。そんなこんなで無事バッテリ購入。高いけど仕方なし。
ちょっと疲れたので宿に一度戻ろうと地下鉄に乗車。ロックフェラーで降りてそこから宿に向かってふらふら歩いていたら,到着目前で古本屋を発見。名前はGotham Book Mart。しかもショーウィンドウを覗いたら,エドワード・ゴーリーのエキシビジョン開催中の貼り紙。もちろん入店。っつーか,何この店?。ゴーリーの著作はもちろん,それに加えてグッズの品揃えが半端じゃなし。しかもその他の棚も文学・哲学・詩・映画・音楽…,これでもかの景色。
宿に戻って休憩の後,アッパーウエストサイドへ上がって,Nicholas Roerich Museumへ。
セントラルパークの北辺を西から東になぞって,The New York Academy of Medicineへ。物の本によると,「ハンセン病患者の鳴子」だの「世界最初のペニシリン菌の丸薬」だの「瀉血処理用吸角」だの,そりゃもう素敵な医療器具の数々が収められているとか。
さぁいざ行かんと,入り口に立つオッサンに「展示を見に来た」と言うと,「ここは博物館じゃない」と冷たい一蹴の言葉。そこでいやあるだろと詰め寄ったら,あぁと言って1枚のA4紙切れを手渡される。見るとそこにはなめた一文。
「ここは6/9にエアコンが壊れて一時的に閉じました。エアコンが直って涼しくなった博物館であなたに逢えるのを楽しみにしてるわ!。」
2ヶ月経っても直りませんか,そうですか。
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12時間,ブロイラーのように詰め込まれて(旅行代理店の担当者め,「窓際で予約しておきましたから」と言ってたので安心してたのに,いざ乗ってみたら中央5列のしかもど真ん中じゃねぇかよ。もうお前には頼らん)空港に降り立ち,更にそこからバスに小一時間揺られてようやく8年ぶりの街の中へ。
宿に到着して,早速無線LANチェック。この宿を選んだ最大の理由がこれ。サイトに全室から無料でWi-Fi(802.11b)が利用出来ると書いていたから。しかしコンピュータを立ち上げてもアンテナに一切反応無し,Hot Spotが全然見つからない。旅の疲れも相まって正直,グッタリ…。フロントに乗り込んでかけ合う気力すら無し。とりあえず一眠りして落ち着くことに。
21時頃,のそのそと起き出してフロントへ。しかし結果は更にグッタリしただけ。やれ無線LANだったらテレビ経由で出来るからそれを使えだの(んなこたぁ,部屋に入った瞬間に知ってんだよ。確かにWebTVみたいなシステムがあって(ワイヤレスキーボードもあり),1日$10でネットが使える。でもメール利用不可だし日本語も多分通らない),無料でネットがしたいんだったら地下にビジネスセンター(とは名ばかりの,3畳ほどの部屋にPCとプリンタが各1台置かれただけのもの。日本語指定のサイトは文字化けどころか表示されもしないし,更にプリンタは故障中)があるからそれを使えだの,しまいには俺には分からない,またその辺の技術スタッフも今はいない,明日の朝にはその技術スタッフが来るからそいつに訊いてくれと,明らかに話を収束させようとしている雰囲気充満。
そんな言葉を聞いているうちに,フロントそっちのけで「俺の中で俺と俺とが闘う」(by CKB『タイガー&ドラゴン』)気持ちに。「話の分からない奴と思う存分闘えるチャンスだろ」という俺と,「そんなのに関わっている時間が無駄,だったら自分で他の道を探したほうがいい」という俺。結局,後者の言葉を聞いて引き上げ。俺に切羽詰まった危機感の表現が足りなかったと思うことにした…。
深夜,再びのっそりと起き出して地下のビジネスセンターへ。色々調べていたら,この街には無料で使える公共の無線LANポイントが多いことを知る。それらをまとめたサイト,NYCwirelessで近場のポイントをメモ。