時差ボケになったかのような夜更かしをして午前4時30分,Macの前でレイキャビクに到着。アイスランドにおける急激なアルミ精錬工業の増大に起因する自然環境破壊への問題意識を喚起するためにbjörkとSigur Rósが行ったフリーライブ「Náttúra」のウェブキャストを8時まで。
この頃,ライブという表現を見ていてよく思うのが,ステージに立つ人々が自分たちで楽しいと感じている姿を目の当たりにすること(もちろん,こちらからはそうだと想像することしか出来ないんだけど)が,こちらの幸せになるんだということ。2月の寒空はだか「カラフルロスタイムショーDeluxe」がその決定的なきっかけで,はだかちゃんはもちろん,細野さん,志の輔さんなど登場する全ての人々の楽しそうな顔といったら。それを見るこちらも嬉しくなって,そこからは多幸感のスパイラル。
そういう意味では今回のライブも同様。背景にある問題は彼の国にとってシリアスなものだろうけど,だからといって眉をしかめるだけの活動にしないところが両者に至極共感できるところであり,またその姿を見ていて楽しくてたまらない。その頂点がSigur Rósの『gobbledigook』。メンバーはもちろん,サポートとしてjónsiの横に立ちスネアを叩く姐さんのその愛らしいことといったら(年上だけどね)。
Sigur Rósは『Heima』を見た際と同じ感情。音楽だけではなく,対峙する事象全てへの振る舞いに眩しいばかりの真摯な姿(真剣にバカが出来るという意味も含んでいるからまた素晴らし)。10月のライブが楽しみ。なんてったって会場が国際フォーラムに戻ったしね。
その他,細かいところを上げたらきりがないんだけど(この会場の辺りを歩いたなぁとか,遠くに見える教会が懐かしいなぁとか),ひとつだけ気になったのがSigur Rósからbjörkへのステージセッティング変更時に会場で流れていた音楽。明らかに琉球音楽だったんだけど,誰の曲か分からず。気になる。
六月の声を聞く前に今年の浴衣を注文。
昨年はお休み,そして一昨年は京呉館(金子國義)のUFOと大冒険をしただけに(さすがに着る場所を選びますね),今年は落ち着いて竺仙で表を竹に裏を燕に。仕立て上がりは二週間後のお楽しみとして,あわせて購入した麻の組紐角帯だけを持ち帰り。その帰り際,お世話いただいている店員の方に角帯を一本頂く。いつもひとつ買うとひとつ貰っているような。ありがたいことです。
UFOつながりでひとつ。
昨年夏,日比谷野音で開かれた細野さんの「細野晴臣と地球の仲間たち~空飛ぶ円盤飛来60周年!夏の音楽祭~」。そのオープニングで流れたUFOを呼ぶ儀式で唱えられる言葉「ベントラベントラ スペースピープル〜」が気になって,アルバムタイトルが『衝撃のUFO』というところまでは掴んだもののそのまま放置。しかし,それが今になって家庭内でブーム再燃,辛抱堪らず購入と相成りまして。
横尾忠則のジャケデザインはもちろん,その内容も全編素晴らしいことは言うまでもないのですが,なかでもUFOとの遭遇体験を語る好々爺がツボ。噺家(敢えて言えば十代目 桂文治?)のようなべらんめぇ口調と,話される内容との激しいギャップ。是非とも青樹亜依『アンドロメダの異星人』とあわせてお聴きいただきたく思います。
「スティーブ・ライヒの音楽 Music of Steve Reich」
オペラシティコンサートホール
『Drumming (Part 1)』
『Proverb』
『Music for 18 Musicians』
龍が昇っていく幻覚すら見えたような『Drumming (Part 1)』の最初の一音で今夜の幸せを確信。『Proverb』では人の声の美しさを再確認。
そして『Music for 18 Musicians』。約1時間,増えて減って重なりずれる。ありきたりに過ぎるけど,動作が見えるだけにCDではわからなかった音が鮮明に聞こえてくる。
人生の思い残しがまたひとつ減った夜。
高校生の自分に「やっと生で聴けたんだ」と報告したいよ。
心の中でClapping Music はコメントを受け付けていません
ヴァレンタインの夜はZepp Tokyoで岡村ちゃんと久しぶりのデート。
のはずが,白い粉のせいでまさかのドタキャン。
どぉなっちゃってんだよ,どうかしてるよ,イケナイコトダヨ。
そんなことされたら,こっちだって考えがあるんだからね。
もう一人の裸の似合う男,「寒空はだか カラフルロスタイムショー Deluxe」に行っちゃうよ。
はだかちゃんだけでも大変なのに,加えてスペシャルゲストに立川志の輔師匠,そして細野さん。見ているこっちも楽しいけれど,舞台の上は更に楽しそう。そんな舞台を見てまたこっちも楽しくなるんだから,その多幸感のスパイラルは留まるところを知らず。
そしてもちろん,ホストのはだかちゃん。”耳に残って心に残らない”名曲『東京タワーの歌』,更には”耳に残って心に残る”名曲『カヤバコーヒーの歌』。特に後者は個人的な想い出もあって本気泣き。ルシアンの香りが甦る…。
1年半ぶりの寄席,お江戸日本橋亭へ。
そのウィスパーボイスを初めてCDで聴いてから半年,三味線エンターテイナー,うめ吉姐さんと,ようやくの初逢瀬。
何かを食した際,味覚ではなく舌触りに喜びを覚えることがあるけれど,それと同じ意味合いで,聴覚ではなく耳触り(もちろん耳障りではありません)に得も言われぬ官能的なものを覚えました。
唄が数曲,そして最後に踊り。膝替わりでの登場でしたが,トリの落語家さんが出てきてもその余韻は収まらず。同行者からは頭頂部から湯気が上がってるよと言われる始末。あぁ,そうさ。
発売日前日にCDショップへ足を運んだなんていつ以来?。
それくらい聴きたくて堪らなかったSenor Coconut and His Orchestra『Yellow Fever (Senor Coconut Plays Y.M.O.)』。
内容はタイトル通りのYMOカバーアルバム。しかしやってるのはアトム・ハートさん,そりゃもうラテンです。たゆたうリズムとメローな音色に穏やかな多幸感。また『Limbo』に『The Madmen』,『Music Plans』などを題材とするその選択眼にも惚れ惚れ。
でも,YMO自体がチャンキーだからか,想像していたよりは違和感無かったなぁ(特に『Simoon』は溶け込みすぎ。東京発中近東経由南米?)。受けた衝撃という意味では,Kraftwerkのラテンカバー『El Baile Aleman』のほうが強烈。
これでYMOとKraftwerk,両巨頭を手中に収めたアトムさん,昨年のイベントライブに続いて,単独での来日ライブを是非。
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デュッセルドルフのKling Klangさんから,KraftwerkのライブDVD『notebook』 (German-PAL)到着。
銀色の箱を開けると,上にはモニタを模した画面の中に四神,下を見るとキーボード(しかもドイツ版だから,ちゃんとドイツ語仕様)。あぁ,これぞまさにノートブック。しかもキーボードは紙一枚にプリントされた,このボックスの単なる一構成物かと思いきや,実はライブの画像をまとめたブックレットの表紙。しかもしかも,特典としてマウスパッドも同梱。モノとして見事に完結した,まさしくドイツ職人こだわりの精神が息づいております。
ガワがこうなんだから,DVDの内容のほうも言わずもがな(贅沢を言うならば,でかいプロジェクターと5.1chで見てみたいけど)。客席から眺めていた景色を再体験できる素晴らしさはもちろんなんだけど,四神が音楽を奏でる手元を捉えた映像は非常に興味深いものが。マウスじゃなくてトラックボールを使ってたのかぁ。
最後に小さな幸せ。
同封されていた明細を見ると,送料の5ユーロはサービス。あぁ神様,ありがとう…。
ここの更新自体が随分,間が開いたので,ここらでひとつ,色々とまとめ書き。まずはこの一ヶ月で手に取ったもの,CD編(各CDのリンクはamazon)。
・うめ吉:『明治大正はやりうた』
俗曲や都々逸など,かつての日本で聴かれていた音楽を今に蘇らせたアルバム。存在は知っていたものの,きっかけを失ったまま幾月。ようやく拝聴いたしました。
その昔,エスニックやワールドミュージックなんて言葉がもてはやされたことがありましたが,気持ち的にはまさにそれ。今の自分からは全く隔絶された音楽なので,日本人でありながら何処か知らない国の音楽を聴いているような気分。勉強になります。今度は是非とも寄席に足を運び,生で聴きたいもの。
・Paul Anka:『Rock Swings』
Paul Ankaが歌う,名だたるロックのカバーアルバム
きっかけはラジオで聴いた『Jump』(Van Halen)。Aztec Cameraのもびっくりしたけど,このPaul Ankaバージョンはそれ以上。ゴージャスにもほどがある。他には『It’s My Life』(Bon Jovi),『Smells Like Teen Spirit』(Nirvana),『It’s A Sin』(Pet Shop Boys)等々。The Cureの『The Love Cats』までやられた日にゃ,言うことなし。
・芸能山城組:『恐山』
手に取った理由は,もちろんそのタイトル(管轄上,自分が死んだらこの山に行くはずなので)。調べたら,芸能山城組として初めてのLP(1976)。
耳をつんざく女性の悲鳴で始まり(ボリューム上がってたもんだから大変),そのまま「恐山」という名前から一般に想像されるであろうままのオドロオドロシイ雰囲気。でもなぁ,こういうの嫌いじゃないし,また確かに色々ありはするけれど,実際に行ってみると綺麗な所なんですよ。個人的には,そんな解釈にちょっと納得がいかないところも。
ライナーを見ると,作曲:渡辺宙明,編曲と演奏で井上尭之と大野克夫の名前が。
・一青窈:『一青想』
面影ラッキーホールを検索していたら,なぜか一青窈関連のサイトが引っかかる。何事かとプロフィールを見ると,井上陽水などと並んで,好きなアーティストの中に面影ラッキーホールが!(ちなみにオフィシャルサイトのプロフィールは書き換わってしまったのか,面影の名前は無し)。ということで,自分の趣味とあいそうな女性が気になるのは,中高生の頃も年をとった今も同じ。
知人情報によると,この人,ラジオで『幻の名盤解放同盟』を買ったなんてことも話してたとか。面影といい,完全にそっちの人なんすか?。
・『Red Tour e.p.』 The Album Leaf
23日に渋谷で行われたライブの物販コーナーにて,ツアー限定(終了後に一般発売開始とか)の言葉につられてつい。ライブは大満足でした。
お台場,MEGASTAR-II + rei harakami。
満月の下,地上に輝く満天の星。 青く輝く地球の下,彼方へと誘う音楽。
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今月の放送とまでは記憶していた「Hyde Park Music Festival」。もしかしたら見過ごしたかと不安になってフジテレビのサイトをチェック。
…………
10日だったよ!。危ねぇ危ねぇ。
一方で九段会館の東京シャイネスは取れず終い。でもまぁそれはそれ。むしろHyde Parkのあの記憶を永遠にするために,他の所で見ちゃいけないっすよ(半分以上,負け惜しみ)。
その代わりじゃないけど,今日は10時と同時にぴあのサイトへ。科学未来館でのrei harakamiライブチケットをおさえる。めっちゃ楽しみ。