『An Orchestrated Rise to Fall』(1st)
『One Day I’ll be on Time』(2nd)
『Seal Beach』(EP)
『A Lifetime or More』(On! Air! Library!とのスプリットアルバム)
『In A Safe Place』に触発されて,The Album Leafの過去音源をまとめ聴き(『In An Off White Room』除く)。個々のディスクで評価するならば一番は『Seal Beach』。一曲だけ選ぶなら『A Short Story』(『An Orchestrated Rise to Fall』内。約20分というタイトルとは裏腹な演奏時間)。
ただ我儘なもので,曲によってはあまりにも心地良すぎて逆に刺激や示唆に欠けるなんて不満を持ったり。何らかの特定の行動に集中しているわけでもないのに,意識の外側で奏でられる完全なBGMになること度々。となると,何もしない贅沢な時間に聴くのが最もはまりそう。雨の休日,夏休みの爺ちゃんちの縁側,旅先のホテルの窓からぼぉっと海を眺めながら…。そうしてるうちにうたた寝できたら尚良し。
ところで,ひとつ気になったこと。
『Seal Beach』の中の1曲『Brennivin』。これはやっぱりあのアイスランドの強烈な酒(通称「Black Death」)のことなのか。
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Sweet Bitter Peach
3ヶ月ぶりの髪切り。
男性スタッフに髪を乾かしてもらいながら旅行行きたいよねぇという会話を。そこで「チェコにある骸骨教会は一度行ってみたいんすよ」と口にするや否や,数m先から女性スタッフが勢い良く駆け寄り「○○○さん,コストニツェ行くんですか!?」と,こっちは口にしていない固有名詞をいきなり出して詰め寄ってくる。だから好きです,ここの髪切り屋。
そのままお台場へ向かい,岡村靖幸@Zepp Tokyo。
まさかの『Adventure』(岡村と卓球),そして『だいすき』から『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』という超絶キラーコンボに悶絶。
しかしその一方で,心の何処かには冷静にステージを眺めている自分も。ある意味では仕方のないこととはいえ,去年のRock in Japan Fes.やZepp Tokyo初日のような渇望感や切迫感は殆ど無し(だからといって僅か1年で彼がステージの上に立っていることを当たり前のことと感じるのもどうなんだろうと思うけど)。更に昨年に比べたら岡村ちゃんのステージングもまさに余裕そのもの。声も出てるし,客を引っ張る力も完全に復活。
ただそうなると何か刺激が足りない。去年は強烈に感じた,この次は何をしでかすんだろうという昂揚が薄らいでしまった。ベテランミュージシャンのライブではよく言われることだけど,悪く言えば式次第に乗っ取った伝統芸能。贅沢なことだとはわかっているものの,客を置き去りにするようなパフォーマンスが見たい,見たいのよ。
アイスランドにあるSigur Rósのスタジオを使用,そしてレコーディング自体にもSigur Rósの3人(ベースのGeorg除く)や,ex-múmのGyda(双子女性ボーカルの片割れ)などが参加したということで,これは聴かねばと思いつつもズルズルと延ばし延ばしになっていたThe Album Leafのアルバム『In A Safe Place』。ようやく聴きました。
結論。もっと早く聴けよっ!。
The Album Leafの過去音源を知らないので,どうしてもSigur Rósやmúmとの関わりから入ってしまうけれど,Sigur Rósほど孤高ではなく,múmほど甘ったるくなく,それでいて確実に両者の音をそこかしこで感じ,だからといってもちろんそのまんまというわけでもなく…。要はこれしか有り得ないという三位一体の融合。なかでも#1と#2の繋ぎは震える気持ち良さ。#1をバックトラックにドラムが入り,そしてエレピのバッキング。その汚れの無い無垢な音。またSigur RósのJónsiがボーカルをとっている『Over the Pond』は,まさしくSigur Rósでありmúmでありの子守唄のような穏やかな曲。
サイトにはPV(ピクミンみたい)やアイスランドの景色を収めたムービー(björkをBGMに荒野を走るわかりやすい作り)なども。また8月中に日本公演もあるとかないとか(この期に及んではっきりとしたアナウンスが無いんで延期っぽいけど)。これは絶対に行きたい。
áfram ísland
Music On! TVで「アーカイブ! Viewsic Special : Sigur Rós」(2002/10/25放送のリピート)。
アイスランドロケによるメンバーインタビューを軸に2001/10/14の渋谷クアトロでのライブ映像を挟んだ構成。例によって舌巻き過ぎのアイスランド人英語に苦しみつつもお宝満載の現地映像に興奮。なかでもメンバー以外の現地アイスランド人へのインタビューで,今は無きレコード屋「Hljomalind(通称「うさぎレコード」。店のロゴにうさぎが使われているんで勝手にそう命名)」の店員の兄ちゃんが登場。懐かしー,その顔,見覚えあるぜ(2000年夏に訪れました)。っつーか,兄ちゃん。俺が「アイスランドでお薦めのバンドは?」って訊いたらmúmしか教えてくんなかったじゃねぇかよ。
渋谷クアトロのライブ映像は『Untitled #1』『Svefn-g-englar』『Untitled #5』『Untitled #8』の4曲。更に1999年のIcelandic Opera Houseでのライブ映像もちらりと(オフィシャルサイトにあるものの別カメラアングル)。
約80分,お腹一杯,大満足。もちろんDVDに焼いて保存決定。
看板に偽りあり
J-Wave,ピストン平井堅と秀島史香の『夜もGroove Line』で大笑いした後,NHK-FM『Live Beat』。Sigur RósのBBCライブを放送するとのことで期待大。
が,蓋を開けたら去年のグラストンベリー・フェスティバルの音源。確かにBBCでも放送してたけどさ,普通「BBCライブ」っつったらよぉ…。もちろん奏でられた音楽自体は素晴らしいし,イベントをリアルタイムでウェブ視聴した時に比べれば音質は当然段違い。それでも,この激しい騙された感はどうしたって拭い切れん。
っつーことで,余韻にひたることなく心は既に来月のMusic On! TV。2002/10/25放送ということは『( )』発売にあわせての番組?。ライブ映像ってのは2001年渋谷クアトロ?(クソ忙しくて行けなかったことが今でも悔しい…)。とにかく当時はまだスカパーに入ってなかったんで全くの初見。たーのしみー(そして,できれば2003年の来日ライブのやつも再放送してくれたらなぁ(こん時もまだ未加入))。
朝,なんとか人の形を成してきたのでネット徘徊。11月に稀代の山師,トレヴァー・ホーンの活動25周年記念ライブ「Produced by Trevor Horn」がウェンブリーで行われるそうで[bounce.com]。
早速,ウェンブリーのサイト(要登録)へ飛んでみると,出演者リストがヤバイ。再結成のBugglesを筆頭に,ABC,Art of Noise,Belle & Sebastian,Lisa Stansfield,Pet Shop Boys,Propaganda,Seal,Yes(and more)。Buggles,Art of Noise,Propagndaの揃い踏みが見られるなんて…。でも,更にGodley & CremeやFGTH(ついでにt.A.T.uも来いや)なんかも出てくれたらと夢想すると…。11/11かぁ(机上ツアコンモード発動)。
イベントロゴもキャッチーで素敵。誰が見たってトレヴァー・ホーン(ヘッドホンしたケント・デリカットとか言うな)。ウェンブリーのサイトで登録したくないって人は,彼のオフィシャルサイトでも見ることができるんでそちらへ。
1985
『Live Aid』のDVDリリース日が11月10日に決まったそうで(CDJournal)。と言っても海外でなんだけど,別に日本語にはこだわらないし(何か特典があれば別だけど,さすがにこのイベントで日本だけ何かってのは無いような)即買いしそうな予感。
そう言えば毎日届くBBCのメールサービスの「On This Day」(過去のその日にあった出来事を教えてくれるコーナー)で,この前の13日がLive Aid当日であったことを扱ってたっけ。そこから当時のニュース映像へもリンクがあったので飛んでみると,ウェンブリーでインタビューに答えるElton John,開催趣旨を語るBob Geldof,みんな若ぇ…。そりゃ1985年だもんなぁなんて安易に納得しかけたんだけど,ふと気になって検索。Bob Geldof,こん時33歳かよ(1951年10月生まれ)。
そのメールサービスのリンクから,同じBBCの中で「I Love 1985」という企画も発見。これがまたなんつーか,見たい気持ちと封印しておきたい気持ちが入り混じって複雑。FashionのところのGothsなんて,そこまで言わんでもとちょっと泣きそうになる。80s以外,60も70も90もあるんで色んな世代で色んな人が色んな感情に襲われてんだろうな。
Medulla
björkのニューアルバムに関するニュースがちょろちょろと出だしている様子。bjork.comではアルバムタイトル発表,またCDJournal.comではその作風についてヒューマン・ビートボックスであることが報じられている。
『i-D』に掲載されていたSigur Rósとの対談でも今回はボーカルメインと語られていて,その参加者として日本のDOKAKA,そしてカナダの極北,人口200人の町に住む女性などが挙げられていたのだけれど,それが全編ヒューマンビートボックスだったとは。
ちなみに上記『i-D』でのSigur Rósとの対談は彼らのサイトで全文掲載されています。iPodのシャッフル再生には大いに刺激を受けるとか(例としてMissy Elliot→Peaches→John Cageが挙げられている),『マカレナ』がなぜアイスランドとアイルランドでは人気が出なかったか等々,色々と興味深い話題あり(っつーか,今売りの雑誌の内容をそのままウェブに載せますか(しかも写真まで)。わざわざ買って読んだ俺の立場は…(ケツ穴極小))。
目が覚めると雨の音。こんな日は雨読。
夕方には小降りになったので飯がてら外出。ふらっと入ったヨドバシで『Concert for George』を発見。ポイントが貯まっていたので購入。
1年半の時を経てようやく眼にしたその映像。もちろんお目当てはMonty Python。まずはエリック,テリーG,テリーJ,ニールによる『Sit on My Face』。皆さん,いい具合に肉感的なお姿になられて…。しかし年齢を考えるとあの尻の綺麗さは驚異的(っつーか,ステージ背後に掲げられたジョージの遺影にケツを向けて歌ってるんだよな…。素晴らしい。)。
続いてペイリンによるジョージを讃える大袈裟なまでのほめ殺し。しかし実はこんなことしたくないんだ,本当の望みは…。と言って始まったのはもちろん『Lumberjack Song』。コーラスの騎馬警官隊にはオリジナルメンバー(『Python Night』でインタビューを受けていたオッサンが個人的ツボ)に混じってトム・ハンクスの姿も。最後,メンバー全員が観客に向かって敬礼の後,さっと振返りステージ背後のジョージの遺影にも敬礼。笑わせてくれるだけで十分,泣かせないでくださいよ…。
モンティ繋がりでもうひとつ。
チャップマンの伝記的映画,『Gin and Tonic』の製作にあたり,その主演俳優を選ぶオーディションがニューヨークで行われたそうで。しかしそこに集ったのはバカ(もちろん褒め言葉)ばっかり(Yahoo!ニュース)。
Media Gathering
面倒なんで買ったり何だり気になっているものをひとまとめ(リンクは見本帖本店,PVを除きamazon)。
[書籍]
『別冊太陽 平田篤胤』 平凡社
何かとご縁のあるお方です。
『東北学 vol.10』 東北文化研究センター
特集「山の神とはだれか」。基本であるオコゼとの関係について多く言及。
『マーク・ダイオンの驚異の部屋講義録』 西野嘉章 平凡社
『紙とコスト』 宣伝会議
編集協力に竹尾。見本帖本店にも置いてあります。
『のだめカンタービレ』 二ノ宮知子 講談社
個人的には『ハチクロ』よりもこっち。爆笑に次ぐ爆笑でずっぱまり。
ちなみにamazonでは岡村靖幸を評価したらこのマンガを奨めてくれた。
やるなぁ。
『珍世界紀行 ヨーロッパ編』 都築響一 筑摩書房
書名と著者から想像するままの本。好き者にはたまらない珍奇な名所が満載。
ただカラー図版の豊富さは認めるけど,正直,この価格(¥6,090)は高いよ。
・CD
『ポテトボーイズ No.1』 イモ欽トリオ
『ハイスクール・ララバイ』が細野さん作曲であるのは有名な話だけど,編
曲,更に演奏にもとMoonridersが全曲に渡って関わっていたとは知らなんだ。
『キテレツ大百科 Super Best』
やっぱり『はじめてのチュウ』。木村拓哉のカバーも聴いてみたいんだけど,
例によってあの「俺ってカッコイイだろ」オーラが出まくってんのかね…。
・PV
Franz Ferdinand 『Take Me Out』
モーショングラフィック版ロシアアヴァンギャルド。