Archive for the ‘Live’ Category

Zepp Tokyoにて岡村靖幸「フレッシュボーイTOUR」東京2日目。
喉の調子が悪いのか,声の出がいまひとつ。そんななか,今夜惹き付けられたのは即興の数々。まずは定番のピアノによる即興弾き語り。「お前のパンツを見せてくれたら1年にLP4枚出すぜ」と歌う岡村ちゃん。そしてそれに「見せる〜」と野太い声で返す多くの愛すべき野郎共(でも4枚はいいから,とりあえず1枚出してよ)。
しかし何と言っても圧巻だったのは,バンドを交えての即興セッション。その都度指示を出しながら(「転調C」,「ドラムとベースのみ」,「ギター,カッティング」…)自在に展開していく音,そしてそこに例によって社会時勢に鋭く切り込んだ即興の歌詞が乗る(「少女なんか誘拐すんじゃねぇよ。女は自分の実力で手に入れるんだぜ」,「独りぼっちの夜が寂しいからって俺は少女を誘拐なんかしないぜ」,「大事なことは独りっぼっちの時に起きるんだぜ」 )。本当に愛と不条理の人…。
そして,もうひとつ気になったことが。
会場入り口に飾られた花,そのひとつの贈り主がなんとクレイジーケンバンド。岡村ちゃんとの繋がりは一体何?。どちらかがどちらかの曲に参加する話でもあるのか?,それともまさか事務所,またはレーベルが一緒になるってことなのか?。個人的に今一番気になっている2つの名前がここでひとつになったことに,憶測と妄想が無限に膨らみ続けます。

11
10月

デコトラと夜と新木場と

   Posted by: fumi

怒濤のライブ週間,スタート。

初日の今日は,クレイジーケンバンド「777 Tour」を新木場Studio Coastで。
今日がツアーファイナルということで,事前に脳内妄想が膨らみすぎてしまっていた分,個人的には勝手ながら不完全燃焼。特にアッコさんの登場を信じて疑っていなかったので(もちろん歌うは『タイガー&ドラゴン』),その不在だけでもかなりガッカリ。Rhymesterが現れての『肉体関係 Part 2 逆Featuring クレイジーケンバンド』だけじゃなぁ…(とは言いつつ,冷静に考えればCKBのライブがつまらない訳なんかないんだけど。『いかつり船(小野瀬雅生ショウ)』ではそりゃもう狂いましたよ)。

2月にはホームグラウンドのィヨコハマはパシフィコ横浜でのライブも決定しているとのことなので,アッコさんはそっちに期待。

28
9月

He is the “Fresh Boy”

   Posted by: fumi

Zepp Tokyoにて岡村靖幸「フレッシュボーイTOUR」初日。
尋常ならざる空気が立ちこめた,ひたちなかでのあの25分。しかしそれも全くの序章に過ぎませんでした。2度の休憩を挟みながらの怒濤の2時間半,「見た」よりも「見てしまった」と言いたくなる完全復活のステージ。
7年待った観客の意気込みもすさまじいものが。しかしそんななか,体の芯からホッコリと暖まる会話が耳に飛び込む。開場して十数分後,前から2ブロック目のところで思い悩む野郎二人組。
男A:「久しぶりだから,こんなに前だと照れない?」
男B:「やっぱり照れるよなぁ。もう少し後ろにしようぜ」
あんたら,狂おしいほどに愛おしいよ。

16
9月

Tuesday Night Just Keeps on Rolling

   Posted by: fumi

múmのライブをLiquidroomにて。
しかしその前にセカンドアクト,同郷のMugisonの一挙手一投足に釘付け。客の声をサンプリング,それをそのままバックトラックに使おうとするんだけれど,その声を出させるための煽りがいちいちすべる…(客ポカ〜ン,のち失笑)。さらには,そのサンプリングに使用していると思われるノートPCが不調で,茶目っ気たっぷりに八つ当たり。あんな危なっかしい綱渡りライブ,高校の文化祭でもそう見られないだろうよ(褒めてます)。喋りもめちゃめちゃおもしろいし(母ちゃんが作ってくれた楽器の描写,しかも結局それが動かなくて憤怒),私的アイスランディックミュージシャンランキングでも一躍トップ入り決定。CD買わなきゃ(あの動乱のライブの後に聴いても物足りなさを感じそうで不安…)。
本命のmúmは,此処ではない彼処の音楽の雰囲気十二分。とは言うものの,同郷であるSigur Rósのそれとは明らかに違う場所。もう少し精神的に余裕があると言うか,行動に自由があると言うか…。Sigur Rósのような,強いられた極限の緊張の果てに訪れる光ある世界とは全く別。また,エレクトロニカで牧歌的と言いつつも,実はbjörkから繋がる彼の国のパンク成分を感じる瞬間も多々。ガーリーの王道を行くような,あの空気の漏れたボーカルに騙されてはいけないと,なぜか執拗に思ってしまいました。
そう言えば,Mugison,múm共に,12日に逝去したJohnny Cashに捧げると言って歌うこと数度。名前しか知らず曲を聴いたことがなかったのだけれど,今思うとセット替えの間に流れていた曲も彼によるものだったのかも。
しかし,相変わらず彼の国の人の話す英語は聞き取りづらい(向こうにしたら日本人に言われたくないだろうけど)。björkのインタビューを聴いたことのある人ならわかってもらえるかと思いますが,あんたら,ほんとに舌巻きすぎ。

23
8月

It’s in her hands

   Posted by: fumi Tags: ,

いよいよこの旅のメインイベント,björk & Sigur Rósのライブへ。

Wラインに乗って終点のコニーアイランドまで。会場は,ジェットコースター「サイクロン」でお馴染みの有名遊園地,の隣にあるKeyspan Parkという野球場(マイナー球団,Brooklyn Cyclonesの本拠地)。バックスクリーン前にステージが据えられ,客席はオールスタンディングの外野グラウンドとシートのスタンドという会場構成。振幅ありすぎてまったく読めない客層がおもしろすぎ。

20:00,オープニングアクト(すみません,名前忘れました)に続いてSigur Rós登場。バックにはストリングス隊も健在。1曲目,4月の国際フォーラムでのライブ同様に『Untitled #1(a.k.a Vaka)』が来ると思いきや,全く耳慣れない曲(新曲?)。たゆたう心構えでいたところにくらわされた高速ドラムの旋律に面食らい。

その後はいずれも既曲。『Mílanó』『Gong』『Olsen Olsen』『Hafssól』『Vidar Vel Til Loftárása』『Untitled #8』,そして最後に『Smáskífa』。途中もう1曲はあったと思うので,全部で8~9曲,約1時間のライブ。相変わらず,途中で涙腺緩むことしばしば。それを堪えようとして上を向くとそこに星空。更に緩むの繰り返し。ただ野外ということで客席側の集中度が足りなかったのがマイナスポイント。くっちゃべりは当たり前,曲終わり,静かにフェードアウトしていく時に会場内を練り歩く売り子の「Beer! Beer!」が響いた時には失笑が起きるし…。

21:20頃,姐さん,ついに登場。バックにはVespertineツアー同様にMatmos,Zeena Parkins,そして新たにストリングスが6人程。

『Hunter』で始まって,3曲目か4曲目の『joga』でステージ上,火柱が20本程上がる。更にはステージ遙か後方,海側からレイキャヴィクの年越しかと思うくらいに花火がドカンドカン上がりまくり。最初にこのライブが行われると知った時,会場はてっきりマンハッタンのどこかの公園だと思っていて,まさかこんな遠くでやるもんだとは思わなかったんだけど,この花火を見て納得。現時点での正確な規制は知らないけれど,やっぱりこれだけの花火をマンハッタンで上げるのには問題あるんだろうなと…。

途中,何の曲かは忘れたけれど,スタンドからステージに向かってシャボン玉が宙を飛ぶ。

ラスト2曲(『It’s in Our Hands』ともうひとつ(おかしくなってて忘れた))は上げ上げ。これでもかとばかりに火柱と花火は上がり,シャボン玉は舞う。

自分のこのライブへの意気込みはSigur Rósがメインで,姐さんはそりゃ見たいに決まっているけれど,正直Vespertineツアーほどの期待はしていなかったという程度のもの。実際,序盤は相変わらずのキュートと言うよりはコミカルに近い立ち居振る舞いに微笑む余裕すら。しかし中盤からは生きとし生けるもの全てを憑依させてそこに立っているような圧倒的存在感にすっかり当てられっぱなし。

しかも横にはあの俗物極まりない(褒め言葉)遊園地。清濁・聖俗・グッドテイスト/バッドテイスト…。背反二項だけではないけれど,ここでライブが行われたことに何らかの意味をつい感じてしまうし,また全てを併せ呑むその度量。感服…。

3
8月

Come Baby

   Posted by: fumi

rijf行ってきました,Rock in Japan Fes.
彼が姿を現した瞬間,会場に沸き立ったあの異様な昂揚感。あれを体感できただけでもう言うこと無し。失われた7年にようやく決着がつきました。
心残りがあるとするならば,着る場所が無いと思って買わなかった「岡村ちゃん Tシャツ」…(ジムで着るという手があったな)。
オフィシャルのレポートはこちら

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15
4月

18 Seconds Before Sunrise

   Posted by: fumi Tags:

Sigur Ros @ 国際フォーラムホールC 2日日
演出その他,場の雰囲気に対するこちらの慣れもあったせいか,昨日ほどの衝撃は感じず。が,だからといって,もちろんそれがつまらなかったということではなく。時より寄せる大波に鳥肌を出しつつ,昨日は放心の中で見過ごした細かい部分を中心に堪能。特に光ではなく影を見せる照明にウットリ。

set list
untitled #1(vaka) – ( )
milano – new
ny batteri – agaetis byrjun
gong – new
olsen olsen – agaetis byrjun
untitled #4(njosnavolin) – ( )
vidrar – agaetis byrjun
hafssol – von
track2 & track3(smaskifa) – untitled #1(EP)
gitardjam – new
stralfur – agaetis byrjun
svefn g englar – agaetis byrjun
untitled #8(popplagid) – ( )

14
4月

Takk Fyrir

   Posted by: fumi Tags:

Sigur Ros @ 国際フォーラムホールC 初日
思い立って当日券で潜入。行っとかないと後々になって後悔しそうだと思っての行動。席は1階8列左(前売りで買った明日の席よりいいって…)。前座の高木正勝の時,横の空席ブロックにメンバーの姿があったような,なかったような(暗くて確信持てず)。

結果,ただただ衝撃…。音色(音圧)・声色・映像・照明,あの場に彼らが繰り広げた全ての要素に陶酔。エンディング,ステージ背後の大きなスクリーンに”Takk”の文字。
それはこちらの言葉です。心からの賛辞と感謝を込めて”Takk Fyrir”。

後日談。巨大掲示板で見たんだけど,当日はロバート・フリップ御大も会場にいたらしい。しかもお気に召したらしく,翌日からのクリムゾンのライブ(これがあったのすっかり忘れてたよ…)で客出しのBGMにSigur Rosの曲を使っていたとか。

set list
untitled #1(vaka) – ( )
milano – new
ny batteri – agaetis byrjun
gong – new
olsen olsen – agaetis byrjun
untitled #4(njosnavolin) – ( )
vidrar – agaetis byrjun
hafssol – von
track2 & track3(smaskifa) – untitled #1(EP)
gitardjam – new
stralfur – agaetis byrjun
svefn g englar – agaetis byrjun
untitled #8(popplagid) – ( )