Archive for 11月, 2003

15
11月

Be My Icon

   Posted by: fumi    in Music

DuranDuranサイト巡回に飽きて何気なくYahoo!テレビを見に行ったら,深夜に今年7月に行われたDuran Duranのライブが放送されることを知る。以前,BSで放送された時は見逃したんで,今回こそはと夜更かしを決め込み,それまでの時間を利用してここの過去10日分くらいをまとめてアップ。
いよいよ放送開始。ニックが微妙に太っていてショック…。そしてジョンは伊藤”マジックマッシュルーム”英明にしか見えない…。
で,肝心のライブ。オサーンとしては『Notorious』をオリジナルの5人で演奏しているというだけで感慨深いんだけど,いやほんと想像以上に良かった。サイモンの声はやたら出てたし,ギターのリフとベースラインがやたらカッコイイしで大満足。
これだったら$100払ってでも,NYでライブ見ときゃ良かったなぁ(ライブがあることを知った時点でチケットは既にソールドアウト。それを知りつつも会場まで出向いたら,楽屋出入り口から出てきたスタッフの一人に「$100でどうよ。ebayだと$200いってるからお得だぜ」(定価は$40くらいだったと記憶)と持ちかけられ断念した過去有り)。

12
11月

Boom

   Posted by: fumi    in Book&Magazine

リクエストしていた本を図書館から受け取る。
・『ぼっけえ,きょうてえ』    岩井志麻子
・『魔羅節』           岩井志麻子
・『志麻子のしびれフグ日記』   岩井志麻子
・『ダライ・ラマ ゾクチェン入門』 ダライ・ラマ
・『ダライ・ラマ 怒りを癒す』   ダライ・ラマ
『猥談』の素晴らしさから,現在ちょっとした志麻子ブーム到来。とりあえず,エッセイスタイルで読みやすい『志麻子のしびれフグ日記』を2時間ばかりでさくっと読了。『猥談』の後なので新たな衝撃は無かったけれど(ネタも結構かぶってる),その素晴らしさは間違いなく追確認できる内容。
しかし,小説そのものよりも先に作家個人の資質に惚れてしまうというのは良いのか悪いのか。冷静に『ぼっけえ,きょうてえ』,そして『魔羅節』(各短編の題名だけ見てもうしびれてるんすけど)を読めるかね。

11
11月

おチャクラ全開,悟りでゴー

   Posted by: fumi    in Miscellaneous, Movie

隣接区からDVD『失われた文明7 チベット 時の終焉』借りる。
『Time』と『Life』が共同制作した世界十大文明を紐解くシリーズもののひとつ。他の巻で取り上げられているギリシャやエジプトなどならまだしも,この地に対しても“失われた”と言い切っているところに微妙な寂しさを覚えつつ鑑賞。
年に一度の儀式「カーラチャクラの大灌頂」(カーラは「時間」,チャクラは「輪」)や,そこで描かれる砂曼荼羅など,仏教文化についてはそれなりに知識はあったけれど,遠い過去の歴史や,また一般的な基本慣習などの知識はごっそり抜け落ちている。なもんで,かつては好戦的な民族(唐の書物に記されていた)で17世紀に非武装化されたとか,国民的スポーツはポロとアーチェリーだとか,また現在でも鳥葬(肉体をバラバラに切断後)が行われていて,それは価値の無くなった自らの存在を他者の役に立てるという究極の奉仕であるとか,普通に知らなかったことが多くて非常にためになる。
更に細かいところでは,法王だから当たり前なんだけど,”His Holiness”と呼ばれるのねなんてのも(ヴァチカンのあの方と同じ)。
ところで,歴史家や政治学者,そしてリチャード・ギア(チベットの利他的社会について言及)などに混じって,コメンテーターとしてインド・チベット学教授のロバート・サーマン(Robert Thurman)という人物が登場。チベット学者でサーマンという姓の人物が二人もいるわけないよなと思いつつネットで裏取りをしたら,やっぱりユマの父親(ちなみに母親はサイコセラピスト。オザケンのようなもんっすな)。っつーか,NYのチベットハウスのディレクターもやってたんだ。旅行時に行っとくべきだった…。

10
11月

アイライク演歌

   Posted by: fumi    in Music

録画しといたNHK『金曜ショータイム』見る。

メインが冠二郎,その横に藤あや子(もう一人,小柳ルミ子も出てるけど無視)なんて,千葉真一&ユマ・サーマンに勝るとも劣らない夢の共演。ショー自体も『炎』で始まって『曼珠沙華』と続き,そして芸者姿の藤あや子が旦那風情の冠二郎をもてなす安芝居と,期待にたがわない進行(欲を言えば『バイキング』も聴きたかったところ)。でも,すっぴんの藤あや子が手料理を持ったポラロイド写真が紹介された時は,違う意味で腹立たしかった(ちきしょう,これを木村一八が食ってんのかよ。やっさんも草葉の陰で悔しがってんだろうなぁ。と)。

どこで知ったか忘れたけど,渋さ知らず(1・2曲しか知らないです…)と冠二郎がNHKで共演。公開録画の申し込み中だそうで。往復葉書,買いに行かなきゃ。

9
11月

Shogun Assassin

   Posted by: fumi    in Movie

風邪ひいて一回休み。
ということで,家に篭って知人から借りたDVD『子連れ狼 三途の川の乳母車』鑑賞。
『Kill Bill vol.1』の元ネタのひとつ(血飛沫の描写)と言われるこの映画。そりゃもう確かに飛びまくり。でも一番気になったのは,若山富三郎がロマン優光に見えて仕方ないってとこ。科白に突然ディレイがかかったらどうしようとか,片肘ついて煙草吸いだしたらどうしようとか,あらぬ妄想が頭の中を駆け巡り。

8
11月

猥談

   Posted by: fumi    in Book&Magazine

ふと思い立って,家で積ん読になっている本を読もうキャンペーン展開。
まずは第一弾,積ん読期間1年弱の岩井志麻子『猥談』(朝日新聞社)。
CKB『青山246の夜』から野坂昭如の歌にはまり始めた頃,「だったらこれを読め」と山奥の某旦那から直筆のカバーつき(表にただ一言「猥談」)で渡されていたもの。そういった経緯故にてっきり野坂の著書だと思って扉を開いたら,実は岩井志麻子が3人の男(野坂昭如・花村萬月・久世光彦)と繰り広げた対談集。
内容はまぁタイトル通りなんだけど,やっぱり野坂が一番。
岩井志麻子が私の担当は雌ヤギが初体験だったと言うと,「ヤギとやるなら谷底に面した崖っぷちがいい。ヤギは谷底に向けられると落ちないようにと命がけで踏ん張る。そうすると締まる」と全く想像だにしない切り返し。「戦後,進駐軍の趣味が悪くて良かった。奴らが選ぶのはオリエンタリズム溢れた顔の女なんだけど,日本人から見たらブス。あれが仮に当時憧れだった高峰秀子のような女だったら,俺はきっとレジスタンスをやってたと思う」というのも激しく笑った…。いやほんと,もう書き切れないほど示唆に富んだ言葉の数々。
しかしそれに全く負けていない岩井志麻子もまた素晴らしい。「お付き合いする人を峻別する場合は,「いい人」「悪い人」や善悪といった判断ではなく,ただいいエロ話ができるか」という金言に加え,アジアの男と付き合い続ける自分を称して「逆従軍慰安婦」「一人関東軍」,更につき合ってるベトナム男がいろんなことをしてくれる彼女に対して抱く感情の変化を「頭に北爆を受けたようでした」と描写と,次から次に刺激的な単語が飛び出す。こうなると彼女の小説を読んでみないとだな

8
11月

Like A Matrix

   Posted by: fumi    in Kraftwerk

AeroDynamikウドーから独逸男子四楽坊のライブチケットが届く。10月に続いて2月もバカみたいにライブ通いの予感。
四楽坊と言えば,MTV Europe Music Awardsに出演して『Aero Dynamik』を演奏。お久しぶりのワイヤーフレームスーツに身を包み,会場全体に吊るされたタペストリーには緑のテキストが投射(だと思うんだけど,実際どうやってんだろ)され,そりゃもう相変わらずの神っぷり。あのセットがそのまま日本に来て,そしてロボットも…。

7
11月

Gokigen Ikaga 1.2.3

   Posted by: fumi    in Miscellaneous

健康診断の結果が届く。
ここ3ヶ月の食生活&ジム通いが奏効して,やっと人並みの健康を手に入れる(今までがひどすぎ)。
しかし,いくらそれなりの体になったとはいえ,2年前に同棲を始めた喪黒腹造(良い肝腫瘍)が今回は発見されなかったってどういうことよ。そう簡単に消えるもんじゃねぇだろ?。っつーか,文字通り「腹の中に一物ある男」の肩書きを外したくないんですよ。お願いですから帰ってきてください。

4
11月

Video Shop ’92

   Posted by: fumi    in Yasuyuki Okamura

yasuyukiDVD01HMVのポイントで,岡村靖幸 DVD『ファンシーゲリラ』購入。
92年に行われたライブ映像を収めたこのDVD,その時期的な理由からか功夫映画かよと思うくらいに画面が長体かかりまくり(その理由は皆さんが考えてください(ダライ講演のピーター・バラカン風))。更にはソフトフォーカスを超えてフォグがかかったかのような映像処理で,正直岡村ちゃんの身体的パフォーマンスを堪能するのは困難(まぁ,これは『Live 家庭教師』というとんでもない作品があるしな)。
しかし即興で繰り広げられる弾き語りの素晴らしさは相変わらず。ほんと,これだけをまとめたDVD出してくれないかな。

3
11月

Variety Shows

   Posted by: fumi    in Book&Magazine, Exhibition

次から次に各種イベントをはしご。
まずは原宿でThe Peter Saville Show(『Koyanisqqatsi』でアンケートを提出したら招待券をくれた。ありがとうA新聞(こんな時だけ))。普通に格好良いところはいいとして,Wham!『Last Christmas』を手がけていたことにとにかく驚く。
そのまま渋谷に流れて,たばこと塩の博物館にて『大見世物展』。ちょうど開館記念日ということで半額で入場(ありがたや)。期待していた”The Freak Show in Japan”な要素はほとんどといっていいほど無かったものの,各種出し物を描いた数々の絵図に見入る。また立体物も充実で,干物で出来た神棚やら,江ノ島の土産物屋でよく見かける貝殻で作られた飾り物やら,頭部を箪笥で作った獅子舞やら,驚くべき想像力の世界。『ディスコミュニケーション』の世界をちょっとだけ現実に見たような。
駅に向かう道すがら,シネマライズ横で開かれていた杉浦茂展にも偶然遭遇。こういうのに腹を立てる自分にも腹が立つくらい,無意味なコラボレーション(有名どころの方々が描いたタペストリーがダラリとぶら下がってる)に辟易。『キャシャーン』や『デビルマン』などを実写映画化する昨今流行の過去を無駄に食い潰した表現行為に感じたものと同じ嫌悪感がドス黒く腹の中に充満。更にはやる気の無い店員(皆,カウンターの中でうつむいて氏の漫画を読みふけってる)の姿も相まって,お前らに杉浦茂への愛はあるのか,今これをやって一体誰が得してんだよと小一時間(言うまでもなく以下略)。
怒りを鎮めつつ半蔵門線で神保町へ。毎年恒例の古本まつり。最終日に行ったところでハイエナ共に荒らされた跡しか見られないのはわかっていたこと。しかし今回はそれに加え空からは無情の雨が落ち,屋外の出店はほとんどが店じまい。こんなに寂しい気持ちになった古本まつり,初めて。
そんな閑散とした景色のなか,某所で『アートジャパネスク』全18巻発見。おぉ,市場で見かけたの5年ぶりだよ。でも50,000円という価格はちょっとなぁ(1冊3,000円しないと考えれば法外でもないのかもと思いつつ…)。ということで,保存用にもう1セット欲しいところではあるんだけどスルー。何も買わなかった古本まつりも初めてということに。