3ヶ月ぶりの髪切り,後,狭山で「Hyde Park Music Festival」。
まずはNew Moonの夕べに現れたThe Half Moonriders(鈴木兄弟+くじら。ライブ中盤で慶一さんは「アシッドファイブ」と名乗っていたけど)[→オフィシャルレポート]。それはひどい土砂降りの中,それでも雨ガッパ着用(ゴアテックス最高)で前線へ。ステージの上では曲が終わる度に慶一さんが「No Rain! No Rain!」と雄叫びを上げる(そしたら最後,ほんとに止むし。さすが…)。
覚え書きでセットリストを。
1. 銅線の男
2. 土手の向こうに
3. 地下道 Busker’s Waltz
4. 大寒町
5. 夢が見れる機械が欲しい
6. 髭と口紅とバルコニー
7. Backstage Pass
初めて聴いた『髭と口紅とバルコニー』(帰宅後,iTunesで検索したら入ってた…)にずっぱまり。後半,転調後の大合唱にテンション上がる。
あまりの雨に一時,飯能に避難。2時間後,会場に戻ると雨がすっかり止んでいる。佐野元春をちょっと見た後,いよいよ登場,細野さん[→オフィシャルレポート]。
1. ろっかばいまいべいびい
2. ぼくはちょっと
3. Pom Pom 蒸気
4. 夏なんです
5. 終わりの季節
6. 恋は桃色
7. 幸せハッピー
8. ありがとう
9. Stella
穏やかに,しかし止めどなく押し寄せる多幸感。すっごいよかったぁ…。
細野さんの音楽に関して,今までは音のほうにばかり気持ちが行っていたんだけど,今回初めてその歌詞に心震えまくり。特に『ありがとう』の歌詞は身に沁みたなぁ…。また,毎曲終わる度に会場内の虫の音が際立って聴こえるのもまた格別。最後の『Stella』にいたっては,バックトラックのごとく演奏と溶け合っちゃったりなんかしちゃったりして。
金沢から戻って家で一休み。夜になってのっそり起き上がり六本木。昨年10月,Reykjavik以来のご対面となるMugisonライブ。
演奏はともかくとして(個人的には『2 Birds』と『Murr Murr』が聴けただけで満足なので),相変わらずの緩くて暖かいMugisonっぷりに笑いが止まらず。
まずは観客の声をその場でサンプリングして曲のバックトラックに使おうとするものの失敗。するとすかさず「Jobsの野郎,使えねぇコンピュータ作りやがって」(超訳)と悪態ついて笑いをとる(なんか見たライブ全てで一度は失敗してるんだよな。もしかして持ちネタ?)。 かと思えば,前回の来日ライブ(新宿リキッド)の反省からか,シャイな日本人とコミュニケーションを取るべく奮闘。小さい手帳(おそらく日本語のカンペ)をめくり,「オニャノコ?,(イェー)。オトコノコ,(イェー)」と掛け合いにチャレンジ。そういえば,「カンパーイ」と言ってビールも飲んでたなぁ。
フジロック初参戦。
昼過ぎに会場到着。勝手がわからないのでまずは会場をぐるっと一回り(その流れの中でライブやってたら聴いてみたり)。下に戻ってきて15時過ぎからAqualungとくるりを連続で。
一休みして18:20。お目当てひとつめ,Red MarqueeでRöyksopp。アルバムの印象からゆったり心地良いライブを想像していたら…。これでもかのアゲアゲじゃないっすか。そりゃ『Royksopp’s Night Out』や『Poor Leno』なんかはわかりますよ。でもまさか『Remind Me』まで大騒ぎになろうとは(PVの印象が強すぎたなぁ)…。なんて書くと乗り切れなかったようだけど,実際は久しぶりにバカにならせていただきました。アンコールまで飛び出して,間違いなく今回のベストでございます。
19:30,Röyksopp終了後,ステージの外に出ようと思ったらいつの間にか大雨。仕方なくRed Marqueeでそのまま雨宿り。21:20,ようやく雨が上がって空には星が。こうなるといてもたってもいられずWhite Stageへ。えぇ,最悪の事態(入場規制)を考えてGreen StageのNew Orderは断腸の思いで素通りです。
一つ前のMars Volta終了後すぐに前方へ。22:30,いよいよお目当てふたつめ,Sigur Ros。霧がかった夜の森,見上げると空には星。月が見えないことを除けば舞台は完全に整いました。
aminaを従えての90分(セットリストはこちらを参照)。『Svefn-g-englar』の最初の1音が鳴った瞬間,『Viðrar Vel Til Loftárása』のライティング,『Untitled #4(a.k.a njósnavélin)』のブレイク,『Olsen Olsen』のベース…。体と心に震えが走ったのはもちろん山の天候のせいだけではないです。
が,もちろん存分に堪能したんだけど,その度合いで言ってしまうと2003年の国際フォーラムには敵わず。結局はコニーアイランドでのライブと同じなんだけど,どれだけ自分が注意散漫にならずに彼らの音楽に集中できるかなんだと思う。で,今回の問題は自分の疲労,そしてセキュリティと観客のイタチごっこ。疲労は腰に痛みを感じてしまい堪えるのに必死。イタチごっこはと言うと,写真撮影(基本的に禁止です)を試みてカメラを持ち上げる観客に対してステージ下からセキュリティが懐中電灯を照射。それがライブの間中ずっと繰り返されて非常に目障り。更には自分の近くだったりすると逆光でステージが見えなくなるわで集中して聞き入ることが出きない。
言うまでもなく国際フォーラムの時はそれらの心配は無し(それどころか,あまりの体験にライブの間中ずっと立ち上がることなんてできなかった),純粋にあの音と光に身を投じることができたわけで。
もちろんどっちがいいという話ではなし(今回のフジロックも見逃していたら,それは悔しくて堪らなかったと思うし)。ただやっぱり次はホールで完全に身を委ねてみたいと思った夜でした。
幕張メッセで「Live 8 Japan」。
16:30,会場到着。ちょうどDreams Come Trueがはけるところ。しばし会場外でまったりの後,17:00に再入場すると『Pagan Poetry』のイントロが。おっ,噂どおり,ここで姐さん登場。
と思ったら,姿が見えないまま1曲丸々演奏が終了。そのまま2・3分が過ぎ,客がちょっとざわつき始めたところで突然,Coldplayの曲が場内に流れ始める。これは新手の演出ですか?(んなわけない)。それから更に数分。ようやく姐さんが姿を現し,もう一度『Pagan Poetry』から。
ステージ向かって左にZeena Perkins,右にMatmos,中央にストリングス隊(from Japan)と,メンバー構成は基本的にはコニーアイランドで見た時と同じ。そしてセットリストも『Medulla』からは『Desired Constellation』のみで,それ以外は定番どころ。たださすがに準備不足は否めず,所々で激しい音のずれが。更には姐さんも心なしか体調が優れない様子で,正直,見ているこっちがつらく感じてしまう時も(金沢に集中していたところに突然振られた話だったろうからなぁ…)。
とは言え,個人的にはMatmos登場で十分満足。久しぶりのスーツ姿(誕生日でもないのに)が眩しかったっす。
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「Soundz from Germany」初日。
monolakeの硬質音にしびれ,Der Planの安芝居(褒め言葉)に本気で笑った前半。
しかし,何と言ってもトリのSenor Coconut and His Orchestraですよ。1曲目にいきなり『Showroom Dummies』を持ってこられたらもう…。その後も『The Man Machine』,『The Robots』,『Tour De France』と次から次にKraftwerkのカバーを繰り出し,更には『Beat It』,『Smoke on the Water』まで惜しげもなく披露。
極めつけはアンコールラストの曲。「3つの言葉を教えよう」と言ってボーカリストが口にしたのは「Music, Non, Stop」。本家Kraftwerkと同じ曲で締めるっすか!。しかも一人一人がソロを演じてはステージを後にするのも本家と全く同じ。わかってるよなぁ。
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何だかんだで黄金週間の予定が埋まり始める。今日は「Soundz from Germany」のチケット購入。Senor CoconutとMouse on Marsの揃い踏みとあっちゃやっぱりねぇ。
でも,あの四神は降臨されないのですね… (と言いつつ,代わりにSenor Coconutがカバー曲を披露してくれたら,それはそれで大興奮間違いなし)。
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Cinefil Imagicaで毎年恒例「世界の短編100本:24時間大放送!!」。全部は見てられないのでとりあえず気になったものを選りすぐって。その中でも1994年のローマとサラエヴォにおける同じ10分の対比を描いた『10 Minuta(10 Minutes)』の皮肉は殊更強烈。製作国はもちろんボスニア・ヘルツェゴヴィナ。
午後,有楽町で『カンフーハッスル』。
ドラゴンがどうこうというよりも,個人的にはやっぱり最後は仏様だよなという想いを新たに。そういう意味では『マッハ!!!!!!!!』と同じ見方。そしてどちらも素晴らしい。
夕方,上野に流れて鈴本演芸場で「新春爆笑特別興行」。
まずはなんと言っても昭和のいる・こいる師匠。やっと,本当にやっと生で見た。どこまでもいい加減,でもそれがたまらなく好い加減。はいはいはい,そうそうそう,そんなもんだ,しょうがない。
そしてやっぱり寄席の雰囲気は堪えられん。「バカ」だの「キチガイ」だのという言葉が普通に話され,更にくっだらねぇ(でも大爆笑)下ネタが次から次に飛び出す。出演者の交替テンポがいいから3時間という長丁場もあっという間。今年は折りを見て通うかも。
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神保町をブラブラした後,恵比寿に向かい「バラード・エレキテル」。
ただSketch Showのライブだからと誘われて行ったら,その前に対バン(と言うか前座と言うか)が2組。事前に調べなかった自分を呪いつつも,クラブのソファや家で寝転がりながらまったり聴くような音をあのオールスタンディングの環境で出されてもよぉと毒づく。しかもそれが30分くらいならまだしも,それぞれきっちり1時間,つまり合計2時間。拷問,もしくはSketch Showへの忠誠度を測る苦行ですか?。会場後方で壁にもたれながら座り込み,ぐっすり眠らせていただきました。
21時を廻ってSketch Show。想像以上にフィジカルなステージ。細野さんはずっとベースを握り,Y.Tも半分以上の曲でドラムを叩く。そして驚いたのは小山田圭吾のギター。それが無いと曲が成立しないかのような存在感,あんなにカッコイイ音を出す人だとは知らなかった(Flippers Guitar,ソロ活動共にかすりもせずに生きてきたもので)。
バックの映像は黒川良一。自分の中では高木正勝よりもこっちのほうが好き。気になったのは『Walking to the Beat』(帰宅後,ネットで確認。確かにY.Tが口にした歌詞はまんまそうだったんだけど,アレンジが全然違うんで会場では気づかなかった)で流れた映像。それまでのCGモノから一転しての実写映像。しかも何か見たことあるぞと思ったら『Session 9』そのものじゃねぇかよ。演奏そっ ちのけで,なぜこの曲でこの映画を使うのか,その関連性が気になって仕方ない。更にラストでは客席をリアルタイムで捉えた画像が流されてますます深読み。お前らはあの病院の患者と一緒(もしくは清掃業者)だとでも言いたいんすかと邪推。
3ヶ月ぶりの髪切り。
男性スタッフに髪を乾かしてもらいながら旅行行きたいよねぇという会話を。そこで「チェコにある骸骨教会は一度行ってみたいんすよ」と口にするや否や,数m先から女性スタッフが勢い良く駆け寄り「○○○さん,コストニツェ行くんですか!?」と,こっちは口にしていない固有名詞をいきなり出して詰め寄ってくる。だから好きです,ここの髪切り屋。
そのままお台場へ向かい,岡村靖幸@Zepp Tokyo。
まさかの『Adventure』(岡村と卓球),そして『だいすき』から『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』という超絶キラーコンボに悶絶。
しかしその一方で,心の何処かには冷静にステージを眺めている自分も。ある意味では仕方のないこととはいえ,去年のRock in Japan Fes.やZepp Tokyo初日のような渇望感や切迫感は殆ど無し(だからといって僅か1年で彼がステージの上に立っていることを当たり前のことと感じるのもどうなんだろうと思うけど)。更に昨年に比べたら岡村ちゃんのステージングもまさに余裕そのもの。声も出てるし,客を引っ張る力も完全に復活。
ただそうなると何か刺激が足りない。去年は強烈に感じた,この次は何をしでかすんだろうという昂揚が薄らいでしまった。ベテランミュージシャンのライブではよく言われることだけど,悪く言えば式次第に乗っ取った伝統芸能。贅沢なことだとはわかっているものの,客を置き去りにするようなパフォーマンスが見たい,見たいのよ。
朝,なんとか人の形を成してきたのでネット徘徊。11月に稀代の山師,トレヴァー・ホーンの活動25周年記念ライブ「Produced by Trevor Horn」がウェンブリーで行われるそうで[bounce.com]。
早速,ウェンブリーのサイト(要登録)へ飛んでみると,出演者リストがヤバイ。再結成のBugglesを筆頭に,ABC,Art of Noise,Belle & Sebastian,Lisa Stansfield,Pet Shop Boys,Propaganda,Seal,Yes(and more)。Buggles,Art of Noise,Propagndaの揃い踏みが見られるなんて…。でも,更にGodley & CremeやFGTH(ついでにt.A.T.uも来いや)なんかも出てくれたらと夢想すると…。11/11かぁ(机上ツアコンモード発動)。
イベントロゴもキャッチーで素敵。誰が見たってトレヴァー・ホーン(ヘッドホンしたケント・デリカットとか言うな)。ウェンブリーのサイトで登録したくないって人は,彼のオフィシャルサイトでも見ることができるんでそちらへ。