言霊・稲霊・人霊
銀座にて「注連縄 – 豊穣を招く渦」のセミナーを堪能。久しぶりにそのお姿を拝見した杉浦康平氏(師),そして森須磨子氏に心から感謝。
特に森氏からは望外の力を頂いた気分。こういう人がいるから日本はまだまだ捨てたもんじゃないと思うし,また自分も安っぽい厭世観に浸ってる場合じゃないと襟を正さずにはいられない。
今シーズン初の雪を浴びながら,庭園美術館へ。「アール・デコ様式 -朝香宮がみたパリ-」を鑑賞。
アール・デコ様式の数々の作品群はそれなりに想像の範囲内のものだったのでざっくりと眼を通す程度にし,1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(アール・デコ博)」のパンフレットや会場地図,各パビリオンの造形などを注力して鑑賞(幾つになっても博覧会モノに弱い体質を拭い切れず…)。
しかし最大の収穫は,展示テーマとは全く関係ない特別展示品。根付に通じる小さきモノに宿る精緻の技巧。そしてそこに込められた意味。あぁ欲しい…。
銀座にて「注連縄 – 豊穣を招く渦」のセミナーを堪能。久しぶりにそのお姿を拝見した杉浦康平氏(師),そして森須磨子氏に心から感謝。
特に森氏からは望外の力を頂いた気分。こういう人がいるから日本はまだまだ捨てたもんじゃないと思うし,また自分も安っぽい厭世観に浸ってる場合じゃないと襟を正さずにはいられない。
『バレットモンク』(原題『Bulletproof Monk』。意味が全く逆だよ)の試写会へ。偶然眼にしたTVCMで一瞬にして虜。主人公のなりが見るからにチベット僧とくれば,これは絶対に見逃せないですよ。
人物設定や話の連関など映画としてのツッコミどころも満載ではあるけれど,笑ってしまえば楽しめる部分などで全く問題無し。それよりも,1943年から2003年に話が一気に飛ぶ展開とか,チョウ・ユンファが主人公のチベット僧を演じているとか(『NYPD15分署』との兼ね合いは?),この映画でのジョン・ウーの役割とか,背景に見え隠れする部分に想像力を刺激されて大変。
帰り道,コンビニに寄ったら「アイドルお宝ムービー収録のDVD付きカップ麺」なるものが棚に。ふ〜ん,こんなのが出てるんだと手に取り眺めてみると,なんと側面にこの映画の画像が。おぉタイアップ,しかもDVDにスペシャル映像収録(さらに蓋には映画割引券も印刷されている)と,見事なまでの共調連鎖に感動。アイドル目当て(または興味本位)でこのカップ麺を買う人はいるかもしれないけれど,弾丸坊主目当てで買う人はさすがにいないだろうな…(我が家にいます)。
ブッシュが2020年(早ければ2015年)までには人間を再び月に送り込むという計画を発表[NASAのリリース]。
浅知恵のついた大人になると,今年は選挙の年だしブッシュ必死だな(この発表の前には移民政策を変更してたりもするし)と,素直に昂揚できなくなっている自分に驚いたりもするのですが。
でも昂揚できない最大の理由は,月がまた人類の手の届く存在になってしまうからで。正直,月はほっといてほしいというか,アンタッチャブルな存在であってほしく。いつの日か火星なり木星なり,外の世界へ旅が出来るようになった時,月はその旅窓から眺めるだけ。何処にでも行けるからこそ,誰も足跡を残すことの出来ない地を設ける節度というか慎み深さが必要な気がする。
また和歌・俳句・童謡・小説・映画…,それらで題材となった地が開発の手によって今や見る影も無いという話をたまに聞くけれど,それを月にまでやってしまうのは…。物凄く大切な何かを失う気がするのは私だけでしょうか?。
ということで,火星より先に行くための中継基地としての機能が必要ならば,やっぱりルナツーを建造でひとつお願いします(そういえば,『ガンダム』はどうして月を使わずにルナツーだったんだろう?。物語に登場しないだけで,月面上にも一応何らかの施設は存在していたのだろうか?。それとも月を使わない特別の理由があったのか?。あ,なんかすごい気になってきた)。
その一方で2020年といえばあの1969年から50年…。まだ16年残っているけれど,その間,人間は一体何をやってたのかとも思ったり(と言ってる,自分ももちろん人間)。ここで何処かの国が頑張って,アメリカよりも先に月に行ってくれたら,かまびすしいことこの上ない例の月面映像捏造問題にも決着がつくのにね。
映画『クレヨンしんちゃん』最新作の情報が公開開始されていた。
マカロニ,微妙に『オトナ帝国』なストーリー,そして相変わらず人を食った(もちろん褒め言葉)予告編。期待しています。
1.『驚異の発明家の形見函』 アレン・カーズワイル 訳:大島豊 東京創元社
『A Case of Curiosities』Allen Kurzweil
表紙のオブジェ制作,並びに装幀はFragment。
2.『紙葉の家』 マーク・Z. ダニエレブスキー 訳:嶋田洋一 ソニーマガジンズ
『House of Leaves』 Mark Z. Danielewski
小説にしてオブジェ本。縦横無尽のタイポグラフィー。涙の出る索引。
(こうなると原書でオリジナルデザインも見てみたい)
ブックデザインは「鈴木家」(情報見つからず)。
3.『旅の指さし会話帳36 チェコ』 池田なつ実 情報センター出版局
とりあえず眼を通す程度。
4.『折りたたみ自転車・スモールバイクを楽しむ』 辰巳出版
これで勉強。
5.『折りたたみ自転車&小径スポーツの本 vol.2』 枻出版社
上に同じ。
帰宅すると差出人の記載が無い真白な郵便物が届いていた。無記名の郵便物なんて小学生の時にもらった不幸の手紙以来だよと(スパムメールは毎日数十通と届くけどさ),やや腰引け気味に開封するとそこにはCDが1枚。
『No.9』 鈴木慶一 with Moonriders
やはりただでは送ってきませんね…。
映画『東京ゴッドファーザーズ』のサントラから派生した一枚で,今のところオフィシャルサイトからの通販のみの流通。基本はサントラ収録の『第九』(『ニットキャップマン』に通じるMoonriders仕様の歌詞に涙)と『聖しこの夜』なんだけど,それぞれに別バージョンやらアウトテイクやら色々入ったもの。
中でも肝は5.1ch仕様。メンバー6人の声がスピーカーひとつずつに割り当てられているらしい。そう,悲しいことに我が家には5.1ch環境がないのでその部分を楽しむことは出来ず,あくまで「らしい」どまり。聴きてぇよ…。
・『江戸の判じ絵 これを判じてごろうじろ』 岩崎均史 小学館
ジムの移籍により,家 – ジム間の移動方法を検討中。
選択肢は「それぞれ異なった鉄道+徒歩」の組み合わせで3種類。しかし所要時間にほとんど差がなく,それでいて個々にデメリットがある(新たに交通費がかかったり,徒歩の移動時間が長かったり等)という,全くもって決定力に欠ける状況。
そこで,ならばいっそのことチャリを買ってしまってそれを移動手段に使えばいいんじゃないかと。新たにかかる交通費から試算するとそれなりの価格のものを買っても半年程で償却できるし,また所要時間も先の3種類とほとんど変わらない。だったらジム以外の日常行動にも使えるし(特に頻繁に行う「本の街」詣。もちろんここにかかる交通費も吸収できることになる),また徒歩移動よりも運動になるし(ジムで走った後にまだチャリで運動するかという…)と,一躍トップ候補に躍り出る。
ということでネット徘徊。しかしチャリに乗るのは5・6年ぶり(急停車したタクシーにカマを掘り,トランクに乗り上げ更にリアガラスに激突,結果廃車という出来事以来。ちなみにこの時のタクシー会社との示談バトルは血沸き肉踊る非常に楽しい経験でした)なので,いろんなチャリの説明を呼んでも何がどうなってるのか全くわからない。そこで困った時の本頼み。いくつかのムックを選び,しかも金をかけたくないからそれらを図書館で蔵書検索,あったものを借りることに。
そうと決まればこれ以上,浅知恵をつけても仕方なし。図書館から連絡があるまでは,kraftwerk.comでサイクリングシャツを見て過ごすことにする。
BBC Worldを見ていたら『Tintin』が今年で75周年だそうで。ベルギーでは記念硬貨(もちろんユーロ)も出るそうで,ちょっと欲しいと思ったり(BBC News)。
しかし,見ていて気になったのはアナウンサーの発音。「タンタン」じゃなくて「ティンティン」なのね(一応,後で辞書を引いたら,確かにその通りでした)。ということは,やはり日本に入ってきた時に誰かが配慮して「タンタン」にしたんだろうか?。それともベルギー(フランスorフラマン語)では「タンタン」で,そこから直で日本に入ったのだろうか?。
ところで。阪神の神様,ランディ・バース(Randy Bass)も本当は「バス」と発音するというのをテレビで見た記憶が。「バース」になったその変更理由は,もし「バス」だったら神様が大活躍した翌日のスポーツ新聞に「バス大爆発」という見出しが躍るのはまずいと考えたからだとか。まぁ確かにそれは問題あるかも…。
でもさ,あまりにも有名なプロレスラーを筆頭に,方言まではさすがに考慮されていないんだよね。ちなみにウチの田舎では某イタリアのブランド(靴が一番有名か)が該当。しかも和と洋の言葉が奇跡的に融合して,そりゃもう素晴らしい意味を持つのです。