右下親不知抜歯。これで4本全て完了。
レントゲンによると前回以上に歯茎の奥深くに埋まっている上,更に根元が二股に分岐。その結果は予想通り,前回の約2倍,80分の大勝負。
途中で麻酔が切れ涙目で医師をタップしたり,下顎骨を削る際に頭頂骨が共鳴して妙な感じだったり,最後(画像。先端部は前回同様に細かく粉砕されて摘出済)を一気に引き抜く時は下顎ごと持っていかれそうになったり…。
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東京国立博物館で「空海と高野山展」。
いくつか心に残ったものを。
・「諸尊仏龕」(国宝・高野山三大秘宝 金剛峯寺)
モバイル仏さん。円筒を二分割,その半分を更に二分割,計三分割されたその
内側に釈迦如来・菩薩がぎっしり。こういう細かい技巧ものにはとにかく弱い
んです。
・「深沙大将立像」(金剛峯寺)
左腕には蛇が巻き付き,首には七個の髑髏を掛け,腹部には童子の顔が現れ,
両膝頭には象頭が。
・「孔雀明王像」(重文 金剛峯寺)
サイケデケリックと言っていいのか,とにかくヤバいっす。
あと,胎蔵界曼荼羅・金剛界曼荼羅はそれぞれ「womb world」「diamond world」と言うのね。どちらもそのまんまの訳なんだけど,胎蔵界のほうがより自然に納得できる。逆に金剛石=ダイヤモンドというリンクが自分の中ではまだどうにもしっくり馴染まないんだよなぁ。
東京大学総合研究博物館で「プロパガンダ1904-1945 新聞紙・新聞誌・新聞史」。
今では少なくなったかもしれないけれど,かつて新聞紙は何かを包んで保存するために使用されることの多かったもの。つまり大事なのは包まれた側。しかしその包み紙としての新聞紙の方に視点を移せば,実は当時の状況を伝える非常に史料性の高いものだった。かつてマーク・ダイオンの「Microcosmographia」展で使われた手法に似た今回の展示。学内の様々な標本を包むために使われていた新聞紙の姿,またそこに書かれている当時の出来事…。一見無用なものが実は価値があるという主客の転倒が非常に興味深いです。
一方でもちろん最初から新聞として保存され歴史的出来事を伝えているものも世の東西を問わず数多く展示。なかでも眼を惹いたのは海外の言葉の和訳語。飛行船ツェッペリン号が「Z伯號」と書かれていたのには格好良すぎて異常な興奮を覚えました。他にもその時々の商品・雑誌広告のキャッチコピーやレイアウトデザイン,映画・演劇上映スケジュールなど,文化・生活分野からも非常に見応えあり。気がつけば1時間くらい見入ってたんだけど全然時間が足りない。また行かなくちゃ。
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日比谷へ向かう道中,竹橋から日比谷公園の入り口まで車道が封鎖され自転車専用コースになっているのに驚く。しかもただ専用というだけではなく,レンタルチャリが用意され誰でも無料で借りられる様子。帰宅後,ネットで調べたら「パレスサイクリング」という名称で毎週日曜10~15時に行われているものらしい。
実際走ってみるとこれが素晴らしく快適。車の音も無く,耳に聞こえるのは風切り音とチェーンの回転音(この時点で気分はKraftwerk)。さらにその景色の素晴らしいこと。東京ってこんなに空が広かったのね。家から握り飯と水筒を用意してきて,和田倉噴水公園の辺りにでもレジャーシートを敷いてかっ喰らえば,ちょっとしたピクニック気分も味わえそう。
現実的なところでは日比谷までの所要時間が15分と過去最速を記録。ますますもって素晴らしい。
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辛抱堪らず日比谷までチャリを飛ばし,2日連続の『School of Rock』。
やっぱりおもしろい,そしてちょっと泣けてもくる。
なぜか昨日は買わなかったパンフも無事入手。600円という最近では比較的良心的な部類に入る価格設定(平気で800円とか取るやつあるよな)に加え,映画内で名前のあがるミュージシャンやバンド,楽曲の説明も詳しく書かれていて更にお得感あり。その中でも中原昌也の文章には心底痺れる。個人的にもCCCDや海外盤CDの輸入規制問題など,確かに暗澹たる気持ちになることばかりだけど(もちろん暗澹とすることが良いことではなし),こんな映画を見せられるとまだまだ音楽も世界も捨てたもんじゃないと思わずにはいられず。
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[040501]
今日の走行距離:8km 今月の走行距離:8km
映画を見たその足でジムへ(本当は3本目,『God*Diva』も行きたいところだったんだけど,体が動くことを強要)。またもや2週間ぶりという体たらく。
しかし,だからといってリハビリと称して軽めのメニューで済ませるとまた甘えてしまうので,ここは踏ん張って通常よりもきつめのメニューで頑張る。
でも来週,親不知を抜いたらまた1週間は走れないのよね…。
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映画の日。
まずはシネスイッチで『真珠の耳飾りの少女』(原題『Girl With A Pearl Earring』)。
構図・光・影・陰…,淡々と美しい映像にただただ見入る。しかしその一方でフェルメールは作品でしか捉えていなかったので,その人間としての現実的境遇にはかなりの驚き。特にあんなに子沢山だったとは(『Every Sperm is Sacred』なカソリックだからある意味至極当然なんだろうけど)。
続いては日比谷まで歩いて『School of Rock』。
映画上映中の拍手を経験したのは『少林サッカー』の決勝戦でゴールが決まったあの瞬間以来。映画の日,場内満員という環境で見ることが出来て大正解。映画自体はもちろん,その場の雰囲気も含めて素晴らしかったです。
惜しむらくは自分にもう少し劇中で話題に挙げられた音楽の知識があれば…。微妙に嗜好のツボがずれてて,曲自体は知ってても時代背景やその後の音楽への影響など,より深いところまでは知らないってのが多かった。また映画自体では,生徒である各バンドメンバーの境遇に触れるシーンが要所要所で挿入される中にあってベースの少女だけはスルーされてたのが残念。女性ベーシスト好き(ったって今は3月のDavid Bowieライヴで見たGail Ann Dorseyのみだけど(その前となるとTalking HeadsのTina Weymouthまで遡るかも))としてはあの扱いはないよなとちょっとガックリ。
でもほんとに楽しかったぁ。もう一回見に行ってもいいくらい。