東京都現代美術館で「球体関節人形展」。三浦悦子によるバイオリンとなった自らの体を爪弾く人形,そしてマリオ・Aの生身の人間を人形に見立てた写真が印象に残る。
一方で首を傾げたのは,機械・電子的物質と融合されたいくつかの作品。引き裂かれた人形の胸や腕から顔を覗かせるジャンパー,機械とハイブリッド化された人形の背後にはめ込まれた基盤…。宿主である人形に対する異常なまでの想像(創造)力の発露に驚かされる一方でのあまりの安っぽさ。だったら外見からメカメカしているほうがまだ説得力があるというか,皮膚の内側への想像力ってまだ拡大する余地があるんだな。と,生身の人間に近い皮膚感覚の人形よりもミクロマンのようなわかりやすい機械(電子)人間を愛する者としては思うのでした。
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on 日曜日, 3月 7th, 2004 at 22:14 and is filed under Exhibition.
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